カヤちゃんはコワくない

カヤちゃんはコワくない

作者・百合太郎の初単行本化作品。舞台は現代日本の幼稚園。ある幼稚園で有名な問題児・カヤちゃんは、実は最強の霊能力者だった。霊をなぎ払う幼女・カヤちゃんを主人公にした、ホラーアクション。新潮社「くらげバンチ」にて、2022年4月1日より連載。2026年1月テレビアニメ化。

正式名称
カヤちゃんはコワくない
ふりがな
かやちゃんはこわくない
作者
ジャンル
アクション
 
ホラー
レーベル
バンチコミックス(新潮社)
巻数
既刊7巻
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最強の霊能幼女が主人公

本作の主人公・佐藤カヤは、幼稚園の年中組に通う5歳の少女。遊具で遊ぼうとする園児を止めたり、セロテープで絵本のページを開かなくしたりと、ケンカやいたずらが多いことで有名な問題児である。ノイローゼで辞めた前任に代わり、カヤちゃんの担当となった女性教諭・蓮見千枝(チエ先生)は、ブランコに乗る園児の邪魔をするカヤちゃんを止める。しかし、ブランコには「怪異」が取り憑いており、子どもを転落させようとしていた。そんな怪異を、一撃で退治するカヤちゃんを見てしまったチエ先生は、実はカヤちゃんが、怪異からみんなを守っていたことを知る。本作は、幼稚園児ながら最強の霊能者カヤちゃんと、ほんの少しだけ霊感を持つチエ先生を軸にしたホラーアクションコメディである。

モブさんの登場でストーリーが動く

本作の序盤は一話完結のエピソードが多いが、一見不審者にしか見えない百武治(モブさん)の登場から、カヤちゃんの家族の物語が描かれ始める。オカルトライター兼霊能力者のモブさんによると、向かう先を見失い、この世にとどまった意識体が腐敗したものが怪異だという。交通事故で娘を失ったモブさんだが、娘の霊が常にそばにいたために寂しくはなかった。しかし、徐々に娘は奇怪な姿に変わっていき、怪異となってしまう。そしてついに、怪異となった娘が、モブさんと母を連れていこうとしたとき、パパに抱っこされた1歳のカヤちゃんが偶然通りかかり、怪異を撃退したのだ。オカルト関係の仕事で、カヤちゃんの家が「ヤバイ家」だという情報を得たモブさんは、恩義に報いるため、カヤちゃんを助けようとする。

戎杜家の恐ろしい秘密

カヤちゃんは、パパ・静夫とママ・ミライの3人暮らしである。しかし、ミライは2階の自室に閉じこもっており、幼稚園の迎えはいつも静夫である。なお、カヤちゃんにはミライの姿が奇怪なものに見えているが、家庭訪問で訪れたチエ先生には優しい普通のお母さんにしか見えない。ある日、妊娠中のミライを見たモブさんは、おなかの子が怪異なのだと言う。そしてモブさんは、カヤちゃんの祖母で当代随一の霊能者・戎杜睦がいる老人ホームに、カヤちゃんとチエ先生を連れていく。彼女に会えばミライのことが何かわかるのではと考えたのだ。すると、カヤちゃんの存在自体を知らなかった睦は、彼女を見た途端、恐れおののいて正気を失ってしまう。その後、カヤちゃんの伯母・戎杜ナナも登場し、戎杜家の恐ろしい秘密が明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

佐藤 カヤ (さとう かや)

幼稚園の年中組に通う5歳の少女で、通称「カヤちゃん」。両親と3人暮らしをしている。イタズラをしたりケンカをしたりする問題児とされているが、実は怪異を一撃で退治し、みんなを守っている最強の霊能者だった。冷静沈着で大人びているように見えるが、知識は普通の5歳児と変わらない。

蓮見 千枝 (はすみ ちえ)

幼稚園教諭の若い女性。通称「チエ先生」。問題児だと言われている佐藤カヤ(カヤちゃん)の担当になる。少しだけ霊感があり、カヤちゃんがブランコに取り憑いた怪異を一撃で退ける姿を目撃する。問題行動と言われていたものが、他の園児を守るためであることを知り、カヤちゃんを優しく見守ることにする。

書誌情報

カヤちゃんはコワくない 7巻 新潮社〈バンチコミックス〉

第1巻

(2022-08-08発行、978-4107725202)

第2巻

(2022-12-08発行、978-4107725493)

第3巻

(2023-05-09発行、978-4107725967)

第4巻

(2023-10-06発行、978-4107726551)

第5巻

(2024-04-09発行、978-4107727022)

第6巻

(2024-11-09発行、978-4107727633)

第7巻

(2025-06-09発行、978-4107728425)

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