概要・あらすじ
安槻鳩子は、22歳のごくふつうのOL。毎朝ピッタリ同じ時間に家を出て、隣人のイケメンの和田原青舟と"バッタリ"会うことを、日々のささやかな糧にしている。そんなある日の通勤途中、鳩子はマジャポンに遭遇する。それは約9年前、白鳥市に小さな隕石が落下したことから出現するようになった、謎の怪獣だった。マジャポンは、人間に取り憑いて生体エネルギーを奪うのだ。鳩子がマジャポンに襲われそうになった時、二人の少女、ラピスラズリとパール(二人合わせて通称「ラピパル」)がどこからともなく出現し、マジャポンを魔法で撃退。マジャポンが消えると現れる「魔石」を回収して去っていった。彼女たちは、謎の怪獣を魔法で倒し人々を助ける「魔法少女」で、マジャポン出現後まもなく現れた彼女たちは、正体不明の正義の味方として、いまや街のアイドルのような存在になっていた。ラピパルに救われた鳩子は、今日も無事に会社での仕事を終えることができた。彼女たちのファンである鳩子は、ラピパルを見ることができた記念にケーキを買って帰ろうとするが、星形社長に残業を頼まれる。社長の言う残業とは、魔法少女に変身してマジャポンを駆逐すること。鳩子が就職した玩具会社は、裏で秘密組織をやっており、「魔法少女」が業務に組み込まれているのだった。鳩子は何も知らずに就職したため、まったく納得できていなかったが、お金のためにやむを得ず、魔法少女ルビーに変身。相棒の猫のような生き物コハくんと共に、夜の街に繰り出した。Sサイズのマジャポンを3体発見した鳩子は、さっそく処理を開始。しかし、ちょっとした油断で、マジャポンに不意をつかれてしまう。そこへ謎の美少年アレクが登場し、マジャポンを退治する。アレクは第3の魔法少女ルビーを見て「魔法少女は二人以外いないはず。君は誰だ」と問いかける。まったく状況がわからない鳩子だったが、まずは目の前の残務が最重要と、残りのマジャポンを退治して魔石を回収する。業務を終えた鳩子は、魔法少女特有の名乗り口上のあと、アレクに「いないはずかどうかわからないけれど、時々だから見逃して」と言い残して去っていくのだった。
登場人物・キャラクター
安槻 鳩子 (あづき はとこ)
玩具メーカー「株式会社ドリームメイカー星形」に務める、ごくふつうの22歳のOL。隣人のイケメンの和田原青舟に好感を持ち、彼を眺めることに癒やしを感じる。また、街のアイドルでもある、魔法少女ラピスラズリとパールのファンでもある。就職した会社の裏の顔が秘密組織だったため、時々残業という名目で、魔法少女ルビーに変身して戦う。ルビーに変身後は、赤毛と赤い衣装が特徴。コハくんという猫のような相棒がいる。魔法少女としての名乗り口上は「星の輝きに導かれ、魔法少女ルビーここに参上!」。必殺技は「ルビー・インパクト」「ルビー・フラッシュ」など。
和田原 青舟 (わだはら せいしゅう)
安槻鳩子の隣に引っ越してきた、長身のイケメン。一見近寄りがたい雰囲気を持つが、実際は感じのいいお兄さん。鳩子のあこがれの存在である。実はある組織のボスで、マジャポンを退治すると現れる「魔石」を集めているらしい。
ラピスラズリ
白鳥市を守る正義の魔法少女の一人。同じく魔法少女であるパールとのコンビで「ラピパル」と呼ばれる。安槻鳩子をはじめ、多くの市民のアイドル的存在。「株式会社ドリームメイカー星形」と契約を結んでいる。必殺技は「アクア・チェイン」。
パール
白鳥市を守る正義の魔法少女の一人。同じく魔法少女であるラピスラズリとコンビを組み、「ラピパル」の愛称で市民に親しまれるアイドル的存在。「株式会社ドリームメイカー星形」と契約を結んでいる。必殺技は「バタフライ・サイクロン」。
星形社長 (ほしがたしゃちょう)
安槻鳩子が働く、玩具メーカー「株式会社ドリームメイカー星形」の社長。スーツと黒いサングラスが特徴の男性でノリが軽く、長話が得意。鳩子がルビーに変身しているときは、自分のことを「司令官」と呼ばせる。
アレク
長い刀のようなもので魔法を使う、謎の美少年。ある夜、安槻鳩子の変身した姿である魔法少女ルビーと出会い、好感を抱く。「魔石」を集めている謎の組織に所属する。
コハくん
安槻鳩子の変身した姿である、魔法少女ルビーの相棒的存在。丸々とした猫のような姿をしているが、人間の言葉を話す。お腹に星の印がある。ルビーがマジャポンを退治して回収した「魔石」を食べる。