黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~

黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~

本の雑誌編集部『社史・本の雑誌』を原作に、その他関連書籍や関係者への取材をもとに、作者のカミムラ晋作が構成した作品。出版や雑誌がもっとも熱かった1970年代が舞台。作家、映画監督として名高い椎名誠と、様々な名義で活躍した書評家、編集者の目黒考二。二人の男の出会いから生まれ、一世を風靡(ふうび)した書評誌「本の雑誌」の創刊秘話を描いた、実話をもとにしたフィクション。双葉社「COLORFUL」にて、2022年4月11日より配信。

正式名称
黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~
ふりがな
くろとまこと ほんのざっしをつくったおとこたち
作者
ジャンル
出版・マスコミ
 
ヒューマンドラマ
レーベル
双葉社
巻数
既刊3巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

椎名 誠 (しいな まこと)

デパートニューズ社発行の業界雑誌「ストアーズレポート」の編集長を務める男性。初登場時は26歳。副編集長に紹介され、デパートニューズ社に入社したいという目黒考二と出会う。目黒の変人ぶりに驚くが、SF小説の話題などで盛り上がり、目黒を会社に推薦する。結局目黒は、半年ほどで退社してしまうが、その後も椎名は目黒との交流を続ける。ある日、目黒から「SF通信」と題した、新刊SF小説の感想文を受け取った椎名は、その内容に感心し「ニューズレター」形式で有料化することを提案。これが後に「メグロ・ジャーナル」と進化した段階で、「一緒に雑誌を作りたい」と目黒に申し出る。その後、双葉社の本多健治が加わったことで一気に話が進み、1976年4月末「本の雑誌」を創刊する。同名の実在人物がモデル。

目黒 考二 (めぐろ こうじ)

メガネと鋭い目つきが特徴の青年。初登場時は24歳。少年時代は野球と映画に夢中だったが、ある日友達から借りた松本清張『点と線』を読み、読書にハマる。高校時代は貸本屋に通いつめ、大学時代は古本屋めぐりに熱中する。大学の文学部を卒業後就職するが、「本を読む時間がなくなる」という理由で3日で退社。しかし、働かないわけにもいかず、大学の先輩の伝手(つて)で、デパートニューズ社「ストアーズレポート」の編集長、椎名誠と面会。椎名の推薦を得てデパートニューズ社に入社するが、結局、好きな本を思い切り読む時間が欲しくて、半年ほどで退社する。その後、SF小説の新刊の書評を書き綴った「SF通信」を椎名に送付。椎名からアドバイスを受け、「SF通信」を「ニューズレター」形式で発行。後にジャンルを広げ「メグロ・ジャーナル」とする。椎名から「一緒に雑誌を作りたい」と申し出を受け、双葉社の本多健治も加わり、1976年4月末「本の雑誌」を創刊する。同名の実在人物がモデル。

書誌情報

黒と誠 ~本の雑誌を創った男たち~ 3巻 双葉社

第1巻

(2022-11-10発行、 978-4575317534)

第2巻

(2023-04-12発行、 978-4575317909)

第3巻

(2023-11-09発行、 978-4575318340)

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