働かざる者たち

働かざる者たち

新聞社を舞台に、大手企業に寄生してまったく働かないダメ社員たちの生態を描くサラリーマン漫画。「コココミ」で2017年5月から2018年8月にかけて配信された作品。

正式名称
働かざる者たち
ふりがな
はたらかざるものたち
作者
ジャンル
出版・マスコミ
関連商品
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あらすじ

毎産新聞社の技術局システム部に勤務する、入社2年目の橋田は、会社には内緒で「サクリファイス橋田」というペンネームで漫画を描いている兼業漫画家。仕事中も漫画のことを考えてミスの多い橋田だったが、入社25年目ながらまったく仕事をしない八木沼の存在にイラついていた。もはや斜陽業界である新聞社には、八木沼のようなやる気のまったくない寄生社員が大繁殖していた。一方、記者として毎日馬車馬のように働き、活躍している同期の新田啓太の頑張りを見ては、ふがいない自分にも苛立ちを感じていた。自分はダメ社員の八木沼と同じような働かないアリなのか、それとも新田のような立派な働きアリになれるのか、橋田の葛藤が始まるのだった。(第1話「窓際に咲くジェラシー」。ほか、12エピソード収録)

関連作品

ドラマ

2020年に、本作『働かざる者たち』の実写ドラマ版『働かざる者たち』がテレビ東京系「ドラマパラビ」で放送された。全6話。キャストは橋田を濱田岳、新田啓太を古川雄輝、川江を池田エライザ、鴨志田を大水洋介、八木沼を津田寛治が演じている。

登場人物・キャラクター

橋田 (はしだ)

毎産新聞社の技術局システム部に勤務する入社2年目の男性。会社の独身寮で暮らしている。「サクリファイス橋田」のペンネームで、「アナルくん」というギャグ漫画を描いている兼業漫画家。漫画を描いていることは会社には内緒にしており、仕事をするふりをしながら会社で漫画のアイデアを練っている。仕事にやる気のない八木沼のような社員や、仕事に燃える新田啓太を見て、自分がどう仕事に向き合うべきなのかを悩んでいる。

八木沼 (やぎぬま)

毎産新聞社の技術局工程部に勤務する入社25年目の男性。まったくやる気がなく、さまざまな部署をたらい回しにされているダメ社員。毎日定時に上がり、若い女の子との合コン三昧で人生を謳歌しているように演じているが、内心では出世している同期のことをつねに意識している。

新田 啓太 (にった けいた)

毎産新聞社の政治部に所属する新聞記者の男性。橋田とは同期で、同じ社の独身寮に住んでいる。大学時代はイスラム関係の研究をしており、何冊か著書を出している。毎日忙しく飛び回り、スクープをモノにすることも多い敏腕記者ながら物腰は非常に柔らかい。

柳瀬 (やなせ)

毎産新聞社で編集局校閲部長を務める男性。30年前、ウィキさんの手柄を横取りして出世した過去を持つ。

鴨志田 (かもしだ)

毎産新聞社の校閲部に勤務する入社2年目の男性。同期の橋田、新田啓太たちと同じく、会社の独身寮に住んでおり、橋田からは「カモちゃん」と呼ばれている。変り者が多い校閲部の中では珍しく、生真面目な性格の持ち主。

ウィキさん

毎産新聞社の校閲部に勤務する男性。入社して30年以上になるベテランだが、いつも仕事のフリをしてウィキペディアを見てサボっており、ほかの社員からは「ウィキさん」と呼ばれている。実は京大卒で、若い頃は校閲部のエースとしてバリバリ働く熱血社員だったが、ある出来事をきっかけに変わってしまった。

吉田 (よしだ)

毎産新聞印刷の印刷部長を務める男性。印刷技術に誇りと自信を持つベテランの職人で、北関東印刷工場において毎産新聞のほか、さまざまな印刷物を手掛けている。仕事をまったくしようとしない山中に手を焼いている。

山中 (やまなか)

毎産新聞印刷の印刷部に勤務する入社15年目の男性。スキンヘッドの強面(こわもて)で、仕事をせずにスマホゲームばかりしている。かつては仕事に誇りを持ち、油とインキと汗にまみれて働くまじめな職人だった。輪転機にはさまれて小指を失っている。

川江 (かわえ)

毎産新聞社の人事部に勤務する入社6年目の女性。高卒で給料が安いということを理由に仕事をサボり、会社では漫画ばかりを読んでいる。会社には内緒でキャバクラでもアルバイトをしている。読んでいた漫画「アナルくん」の作者が、同じ会社の橋田であることを知り、売れるためのアドバイスを送る。

喜多嶋 (きたじま)

漫画雑誌「ヤングジャイロ」のエース編集者の男性。通っているキャバクラで知り合った川江を通じて、橋田に漫画のアドバイスを送っていた。橋田の漫画原稿の持ち込みを受けるが、売れるとは思っていないために、あまり相手にする気はない。

添田 (そえだ)

毎産新聞社の技術局システム部の課長を務める入社27年目の男性。橋田の上司にあたる。プロフェッショナルとして自分の仕事に誇りを持っていたが、システム部門が会社から切り捨てられて「毎産新聞サポート」として子会社化されたことで、誇りとやる気を失う。

多野 和彦 (おおの かずひこ)

毎産新聞社技術局の新局長を務める男性。政治部にいた時代は「鬼軍曹」の異名で恐れられていたやり手。会社が来期に赤字に転落するのを見越し、採算性を高めるため、システム部門を会社から切り捨てて「毎産新聞サポート」として子会社化させた。

風間 (かざま)

毎産新聞社販売局の販売一部次長を務める入社25年目の男性。北関東地区の部数を倍増させた実績を持つ。しかし、実は作業を中継しているだけで自分は何もしておらず、働かないで出世することをモットーに、会社で「ソリティア」を遊んでいるだけで1000万円の年収を得ている。技術サポートとしてやって来る橋田のことをかわいがっているが、実はある目的のために利用しようとしている。

堀 孝一 (ほり こういち)

毎産新聞編集局沼ヶ原通信部に勤務する入社28年目の男性記者。昔は本社の本流部署にいたが、上司のパワハラを受けて鬱になり、現在は田舎の沼ヶ原通信部で週に1本のペースで地元発の記事を書いている。

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