ぶっきんぐ!!

ぶっきんぐ!!

通販サービスの台頭などで、書店の衰退が顕著になった2006年が舞台。美大を卒業したものの、就職もせずに油絵作家の夢を追いかけていた大國かの子が主人公。地元の老舗書店・光林堂で万引き犯を捕まえたことがきっかけで、書店員として働くことになったかの子の奮闘を描くお仕事漫画。作者が愛し、書店員としても働いていた地元の本屋の閉店が、執筆のきっかけとなっている。再販制度や取次など書店業界の知識や、小さな本屋の実態などが描かれているのが特徴。小学館「裏サンデー」2017年8月20日より配信。

正式名称
ぶっきんぐ!!
ふりがな
ぶっきんぐ
作者
ジャンル
出版・マスコミ
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概要・あらすじ

2006年、書店業界を取り巻く環境は年々厳しさを増し、三日に一軒は書店が閉店に追い込まれていた。美大を卒業して半年。大國かの子は、プー太郎生活を送りながら、町でライブペインティングのパフォーマンスに明け暮れていた。同じ美大の友達は、携帯ゲームのイラストで生計を立てており、「かの子のやり方は古い、時代遅れだ」と諭される。

人生に迷走するかの子は、ある日町の書店・光林堂で、万引き犯を見かける。かの子は、無我夢中で犯人を追いかけた。いつのまにか、時代遅れで必要とされていない小さな本屋を、自分に重ね合わせていたのだ。犯人を捕らえた後、かの子は光林堂に戻る。店長は、居眠りをしていてまったくやる気がない。万引きの件にしても、遅かれ早かれ店は潰れるからといって、まったく気にする様子もなかった。

そんな店長の態度に腹を立てたかの子は、光林堂で働く決意をする。そして、気がつくと「一年後には町で一番の本屋にする」と宣言していた。こうしてかの子は、書店員となった。書店業界のことを勉強しながら、特技である絵の才能を活かして巨大なポップを作ったり、地元作家のサイン会を企画したり、独自の工夫で時代の波に立ち向かっていくのだった。

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