龍馬へ

龍馬へ

坂本龍馬をモデルとし、彼の幼年期から、長じて薩長同盟結成の立役者となり、大政奉還までを描いた歴史マンガ。

正式名称
龍馬へ
ふりがな
りょうまへ
作者
ジャンル
幕末
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概要・あらすじ

字もろくにかけない落ちこぼれの少年、坂本龍馬は、海ばかり見て過ごす毎日を送っていた。しかし、母の死を機に、海の向こうに行きたいと強く思い始める。日根野道場に通い剣の修業をしたのち、江戸へ出て千葉道場へ入門。さらには幕臣の勝海舟に弟子入りし、高杉晋作や西郷隆盛との運命的な出会いを経て、幕末の激動の時代を生きていく。

登場人物・キャラクター

坂本 龍馬 (さかもと りょうま)

歴史上の実在の人物、坂本龍馬がモデル。坂本家の次男坊に生まれる。鼻たれ小僧で、いつまでも寝小便が治らなかった。勉強が嫌いで、幼少期は海を見てばかりいた。母、幸の死を機に、海の向こうを見に行くという誓いを立て、日根野道場で剣術を学ぶようになる。「まんじゅう号」という自分たちの船を作り、外国から来た海賊船に乗り込み、ホワイトデビルと呼ばれる白鯨と戦った。 青年になると、江戸へ出て千葉道場入門。勝海舟に弟子入りし、多くの志士と交友を深めた。後に、薩長同盟結成を影で結びつけた立役者となり、大政奉還に向けて進んだ。

坂本 乙女 (さかもと おとめ)

歴史上の実在の人物、坂本乙女がモデル。坂本家の三女。坂本龍馬よりも三つ上の姉。背が高く、槍の扱いが上手い。龍馬のことを日根野道場に入門させる。

坂本 幸 (さかもと さち)

歴史上の実在の人物、坂本幸がモデル。坂本龍馬の母。体が弱く、龍馬が子供の頃には死期が迫っていた。龍馬と花火大会を見る約束をしており、病床より龍馬自身が作った花火を見ながら、こと切れる。享年49歳。

中岡 慎太郎 (なかおか しんたろう)

歴史上の実在の人物、中岡慎太郎がモデル。北川郷の大庄屋の倅。幼少の頃より、坂本龍馬と行動を共にする。

土井 楠五郎 (どい くすごろう)

日根野道場師範代。幼少の頃は弱かったが、後に師範代を務めるほどの腕となる。坂本龍馬に惹かれている。歴史上の実在の人物、土居楠五郎がモデル。

長次郎 (ちょうじろう)

菓子商『大里屋』(おおりや)の倅。坂本龍馬に弟子入りを志願するが、「友達」ならば良いと言われ、行動を共にする。「まんじゅう屋の長次郎」とも呼ばれている。後に海援隊に入隊。歴史上の実在の人物、近藤長次郎がモデル。

山本 琢磨 (やまもと たくま)

坂本龍馬と同じく天保六年生まれで、龍馬の親戚でもある。満月の夜に出る幽霊船の話を龍馬に持ってくる。後に沢辺琢磨となった。歴史上の実在の人物、山本琢磨がモデル。

メルヴィル

アメリカから白鯨ホワイトデビルを追いかけて日本へ来た捕鯨船の船長。息子をホワイトデビルに殺されている。

乾 退助 (いぬい たいすけ)

後に板垣退助となる。実在の人物板垣退助がモデル。上士の中でも上級の馬廻組。将来の土佐藩を背負って立つといわれるほどの男。坂本龍馬に酒勝負を挑む。

高杉 晋作 (たかすぎ しんさく)

歴史上の実在の人物、高杉晋作がモデル。長州藩、明倫館に通う。坂本龍馬と出会い、意気投合し、酒を呑み大騒ぎをする。一銭もなくなり、龍馬とともに大坂商人の用心棒をする。

お登勢 (おとせ)

歴史上の実在の人物、お登勢がモデル。寺田屋の女将で、男を見る目がある。博打も強く、坂本龍馬と賭場で丁半博打をする。

千葉 佐那子 (ちば さなこ)

歴史上の実在の人物、千葉佐那子がモデル。北辰一刀流千葉道場、千葉定吉の三女。免許皆伝の腕前。

勝 海舟 (かつ かいしゅう)

歴史上の実在の人物、勝海舟がモデル。直参旗本。坂本龍馬を助けたため、謹慎3ヵ月となり、その間に幕府に提出する意見書『海防意見書』を書く。その後、軍艦奉行となり、龍馬から弟子入りを志願される。

武市 半平太 (たけち はんぺいた)

歴史上の実在の人物、武市半平太がモデル。郷士の中でも「白札」と呼ばれる一番上の地位。坂本龍馬は、アギ(あご)と呼んでいる。

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