概要・あらすじ
池田屋騒動で攘夷の志士を多数殺害した新選組だったが、隊士が次々と暗殺されていく。新選組の体面を保つため、近藤勇は暗殺された隊士たちを「士道不覚悟」として切腹を命じたことにする。京都見廻組と共に、下手人の足取りを追う近藤。その捜査線上に浮かんだのは商人や薩摩藩士を偽装する土佐藩士・坂本龍馬だった。
その間にも歴史は進み、幕府は近藤に、和平工作を進める龍馬を殺害するなと命じる。しかし、薩摩藩は和平を嫌い、幕府側の仕業に見せかけて龍馬を襲撃し、斬殺。敗戦後、捕らえられた近藤は官軍の面々に龍馬暗殺を否定もせず、肯定もせず、「まァ、中々の人生でござった」と述懐し、刑場の露と消える。
登場人物・キャラクター
坂本 龍馬 (さかもと りょうま)
土佐藩士。不殺を説き、快活、温厚な理想主義者だが、裏側では幕府側の人間を次々と闇討ちで殺戮している。ある時は土佐商人・才谷梅太郎、またある時は薩摩藩士・西郷伊三郎を名乗り、新選組を翻弄。常に短銃を携行し、剣は北辰一刀流目録の腕前。歴史上の実在の人物、坂本龍馬がモデル。
近藤 勇 (こんどう いさみ)
新選組局長。隊士を次々と暗殺されるが、表沙汰にすることができず、「士道不覚悟で切腹」という形で隠蔽する。仲間の無念を晴らすため京の町を探索中にすれ違った薩摩藩士・西郷伊三郎こと土佐商人・才谷梅太郎が犯人だったことを知って切歯扼腕する。歴史上の実在の人物、近藤勇がモデル。
佐々木 只三郎 (ささき たださぶろう)
京都見廻組与頭。新選組と京都見廻組を次々と斬殺する人斬りの正体を掴む。近藤と同様に坂本龍馬に対する憎悪と復讐に燃えるが、幕命で龍馬に手を出すことを禁じられると「政治」を優先し、捕殺を断念する。歴史上の実在の人物、佐々木只三郎がモデル。
半次郎 (はんじろう)
薩摩藩士。作中では明示されないが西郷吉之助(西郷隆盛)とおぼしき上司から龍馬暗殺を命じられて実行する。フルネームで登場しないが、歴史上の実在の人物、人斬り半次郎こと中村半次郎(桐野利秋)がモデルと思われる。
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