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いじめられっ子で泣き虫の高校生が暴力に目覚めるまでを描いた学園バイオレンスアクション。映画化もされた山本英夫の代表作『殺し屋1』の主人公である城石一が登場する作品で、同作の前日譚というべき内容になっている。

正式名称
1
ふりがな
いち
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

中央高校2年生の赤熊大は一人で5人の3年生をボコボコにするほどの猛者だったが、なぜか同級生の「イチ」こと城石一を強烈に意識していた。イチはまったく目立たないおとなしい生徒だが、実はかつて赤熊が通っていた道場で共に空手を習っていて、乱取りでは赤熊を軽々とあしらうほどの格闘センスの持ち主だったのである。ところが、元いじめられっ子のイチはなぜか喧嘩をすることができず、他校の不良に絡まれてもまったく抵抗できずにいた。

同じ学校の生徒たちの前で無様な姿をさらし、再びいじめの標的になるイチだったが「イチめられっ子」と馬鹿にされ、ついに逆上。号泣しながら4人の不良たちを瞬く間に半殺しにしてしまう。

登場人物・キャラクター

城石 一 (しろいし はじめ)

中央高校に通う2年生の男子生徒。昔なじみの赤熊大からは「イチ」と呼ばれている。気弱ないじめられっ子だったが空手の実力は超一級で、「イチ」にかけて「イチめられっ子」と言われると我を失い、異常なまでの攻撃性を発揮する。両手を使うのは相手の攻撃をさばく時だけで攻撃は蹴り技のみと戦闘スタイルは特異だが、強靭な脚力を活かしたキックは恐ろしく強力で相手の骨を一撃で叩き折るほどの威力を誇る。

赤熊 大 (あかくま だい)

「パワージャンキー赤熊」の名で恐れられている中央高校の番格。同級生の城石一(イチ)とは小さい頃からの知り合いで、彼のことを「イチ」と呼んでいる。かつてはイチのことをいじめていたが、同じ空手道場に通っていたことから本当の実力は誰よりもよく知っている。本気のイチと戦ってみたいと思うがゆえに、喧嘩をすることができないイチに苛立っている。

鬼鮫 (おにざめ)

大阪中の高校でトラブルを起こし、東京の中央高校に転校してきた問題児。髪は金髪で鼻にはピアスと一見軟派そうに見えるが、喧嘩の腕は本物。特に関節技を得意としていて、平然と相手の骨を折る危ない男である。ひろみの彼女にちょっかいを出したことから赤熊大と激突。相手を挑発しながら不意を突くトリッキーな戦法で赤熊を翻弄する。

ひろみ

赤熊大の舎弟で、いつも赤熊と行動を共にしている中央高校の1年生男子。同じクラスに転向してきた鬼鮫が自分の彼女を口説いているのを見て激高。鬼鮫に喧嘩を売るがまったく相手にならず、左腕をヘシ折られて2階から投げ落とされてしまう。

深町 (ふかまち)

城石一(イチ)の空手道場の先輩。イチの実力は知っていて、防具なしの素手で乱取りをしてほしいとイチに頼まれた際、内心では嫌だったが先輩の見得で引き受けた。当初はさっさと終わらせようと思っていたが、イチが素手では手を出せないと知って一方的に攻撃。調子に乗って禁断の一言を言ってしまい、覚醒したイチの蹴りを喉に食らって悶絶することとなった。

ひろみの彼女 (ひろみのかのじょ)

ひろみと付き合っている黒髪ロングヘアーの1年生女子。かなりの尻軽で、ひろみが喧嘩で負けると彼を見捨てて鬼鮫についていき、体育倉庫で関係を持った。さらに、鬼鮫が赤熊大に勝ったら彼のセックスフレンドになると約束する。

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