概要・あらすじ
家庭問題からヒュールリン・ギムナジウムに転校することとなったエーリク・ニーリッツは、そこで自分とよく似た顔の少年トーマ・シューベルと出逢った。エーリクはトーマと次第に打ち解けるが、思わぬ事件が起こる。萩尾望都の後年の作品『トーマの心臓』と舞台・登場人物が似ているが、物語としては独立した作品。
登場人物・キャラクター
エーリク・ニーリッツ
家庭問題から前の学校を退学になりヒュールリン・ギムナジウムに転校してきた。茶色の巻き毛の少年。周囲にからかわれたことで最初は反発していたが、次第に自分とよく似た顔立ちのトーマが気になり、惹かれていく。
トーマ・シューベル
ヒュールリン・ギムナジウムの生徒。金髪で水色の瞳の少年。学校のアイドルであり、「砂糖菓子」と呼ばれ他の生徒たちにに可愛がられている。自分とよく似た顔立ちのエーリクに興味を抱いた様子で、彼に友達になろうと提案する。
オスカー・ライザー
ヒュールリン・ギムナジウムの生徒。不良っぽい振る舞いをする大人びた少年。トーマをことのほかお気に入りにしており、彼と同じクラスになるために落第したという噂もある。トーマを平手打ちしたエーリクに対して、何かと絡んでくる。
フリーデル
ヒュールリン・ギムナジウムの生徒。クラス委員長。転校生であるエーリクの面倒を良く見る。
集団・組織
ヒュールリンギムナジウム
ドイツにある男子全寮制、中高一貫教育の学校。