21エモン

21エモン

異星との交流が当たり前になった未来。地球のトウキョウシティーにあるオンボロホテルで繰り広げられる、少年・21エモンと仲間たちの日常や騒動、そして宇宙へ飛び出した彼らが経験するトラブルや冒険を描いたSFコメディ。幼児向け番外編として、本作に登場するモンガ―を主人公にした『モンガーちゃん』がある。

正式名称
21エモン
ふりがな
にじゅういちえもん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
てんとう虫コミックス(少年)(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
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概要・あらすじ

異星との交流が当たり前になった2018年。地球は様々な惑星からの観光客で大賑わいだった。しかしそんな中、トウキョウシティーの老舗ホテル・つづれ屋は、他の巨大ホテルにおされ、潰れる寸前。現オーナーの20エモンは経営を立て直そうと必死だが、跡取り息子の21エモンはホテル経営よりも宇宙での冒険を夢見てばかり。

つづれ屋のボーイをしてコツコツとチップを貯めるが、宇宙旅行はまだまだ遠い。しかも来る客は一癖も二癖もある宇宙人ばかり。超能力を持ったモンガ―や、性格に問題のあるロボット・ゴンスケも加わって、つづれ屋では今日も騒動が巻き起こる。

登場人物・キャラクター

つづれ屋 21エモン (つづれや にじゅういちえもん)

中学生の少年。地球のトウキョウシティーにある老舗ホテル・つづれ屋の21代目跡取り。宇宙パイロットに憧れているが、つづれ屋を継いで欲しい父親の気持ちも分からないでもなく、それらの板挟みに悶々とする日々を過ごす。宇宙旅行の資金をためるため、つづれ屋でボーイとして働き、客からのチップをコツコツ貯めている。 後に、宇宙へ飛び出すことに成功するが、モンガ―にゴンスケというオマケまでついていたため前途は多難。行動も行き当たりばったり、ということで、宇宙へ出てもトラブルは絶えない。

モンガー

モモ饅頭に手足と尻尾が生えたような見た目をしている。ササヤマ星生まれの「絶対生物」で、テレポートや透視等の超能力、宇宙空間でも生存できる強さ、何でも食べてエネルギーにできる能力を持つ。一週間に一言しか話さないという習性を持っていたが、ある日、脳が詰まっている尻尾に衝撃を受け、いつでも話せるようになる。 つづれ屋に泊まったササヤマ星人が宿泊費代わりに置いていき、以後つづれ屋の一員となる。つづれ屋での仕事は主にテレポート能力を使った強引な客引き。21エモンとは特に仲が良く、いつも一緒に行動している。

ゴンスケ

廃棄寸前のところを、20エモンに安く買われた元イモ掘りロボット。言葉に訛りがある。つづれ屋でボーイとして働いているが、口が悪く、態度がでかいため、様々なトラブルの元になっている。また、自分の本来の役割であったイモの栽培を決してやめようとしないため、つづれ屋の連中との争いが絶えないが、収穫されたイモが思わぬ福を呼ぶことも。 ロボットのくせに金運が異常に良い。

つづれ屋 20エモン (つづれや にじゅうえもん)

主人公21エモンの父で、ホテルつづれ屋の現オーナー。 経営の厳しいつづれ屋を盛り上げるため、日々宇宙空港へ出向き、客引きをしている努力家。息子・21エモンにつづれ屋を継いでもらう気でいるが、当人は宇宙へ出ることばかり考えているため、事あるごとに衝突している。

ママ

21エモンの母。美人で優しい性格の人物。つづれ屋ではフロントでの応対から、客に提供する食事の調理、お客の宇宙人に合わせた客室環境の設定まで、ホテル業務全般をこなす。

ルナ

つづれ屋の隣の巨大ホテル、ギャラクシーのオーナーの娘で、21エモンのクラスメイト。頭が良く、しっかりとした性格の持ち主。将来ギャラクシーを継ぐことを子供ながらに自覚しており、家業をさらに発展させるための努力を怠らない。

カメキチ

21エモンのクラスメイトの少年。大きな唇が特徴。お金持ちの子供で、それを鼻に掛けた言動が目立つ。何故か21エモンを目の敵にしており、行動を監視して先生に告げ口したり、やたらと突っかかってきたりする。

スカンレー

地球人の男性。21エモンが憧れている宇宙探検家。冒険の途中であった様々な事故のため、全身の半分近くが機械になっている。着替え中に偶然出くわした21エモンは、それを見て宇宙冒険の厳しさを知るのだった。

オナベ

21エモンが中古ロボットのバーゲンで買ってきたお手伝いロボット。太ったおばさんのような見た目をしている。家事全般をこなし、親切で優しい性格だが、非常におせっかいという欠点がある。

ウキキの木 (うききのき)

『21エモン』に登場するキャラクター。木星出身の植物型生物。棍棒からツタが何本も生えているような姿をしている。高度な知能を持っているが、自分自身では動くことも話すこともできない。その代わり、脳波を放射して周りの生物を自在に操り、自身を移動させたり、会話をしたりする。彼に操られると、ものすごくこき使われるが、その分、金払いは非常に良い。

コイケラス星人 (こいけらすせいじん)

藤子作品でお馴染みのキャラクター、小池さんがモデルの宇宙人。つづれ屋宿泊の際に見た昔のヒーロー特撮映画の内容に激怒し、あわや地球と全面戦争という状況になる。

ハッピー

『21エモン』に登場するキャラクター。デカンショ星の住人がもれなく背負っている子供大の人形。しかしその正体は、他の惑星からやって来た侵略寄生生物で、取り付いた人間の後頭部に、吸盤状の口で吸い付き、コントロールしているのだった。逆らう人間には、脳が吸い取られるかというほどのパワーで吸い付き、頭部にものすごい苦痛を与える。

場所

2018年

2000年代初頭、星間連盟に加入した地球は、異星の文明の流入により著しい発展を遂げた。物語の舞台である2018年には、宇宙規模の観光旅行が当たり前になっている。宇宙港は連日異星からの観光客で賑わっており、ホテルの客引き合戦も大盛り上がり。その中でも圧倒的に人気なのは巨大ホテルのギャラクシーとオリオンで、送迎用の大型シャトルバスや、歓迎ロボット等で注目を集め、多くの客を獲得している。 一方つづれ屋は、オーナー20エモンが一人旗持ちをし、奮闘しているが、効果は全くと言っていいほど上がっていない。

つづれ屋 (つづれや)

21エモンの実家で、地球のトウキョウシティーにあるホテル。現在は20代目オーナーのつづれ屋20エモンが経営している。江戸時代から続く由緒あるホテルだが、ギャラクシーやオリオンといった巨大ホテルにおされ、経営難の日々が続いている。そのため改築や修理に回す予算が無く、ホテルの建物は古く、小さい。 また、ひどいときは客に出す料理の材料にも事欠く有様だが、ゴンスケが栽培していたイモが役立ったり、不便なホテルの建物が逆に懐古趣味としてウケたりと、細かい幸運が重なって、なんとか潰れずにすんでいる。

アニメ

21エモン

21世紀半ば、地球は宇宙人と交流する時代を迎えていた。そんな時代のトウキョウシティーにある古ぼけたホテルつづれ屋の跡取り息子である21エモンことつづれ屋21エモンは、宇宙パイロットになる夢を抱いていた... 関連ページ:21エモン

書誌情報

21エモン 4巻 小学館〈てんとう虫コミックス(少年)〉

第1巻

(2018-07-27発行、 978-4091427540)

第2巻

(2018-08-28発行、 978-4091427557)

第3巻

(2018-09-28発行、 978-4091427564)

第4巻

(2018-10-25発行、 978-4091427571)

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