5080

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80代の親に寄生して暮らす、実家暮らしの50代ニートのゴトーハチロー。「8050問題」にぴったりと当てはまる、ハチローの日常を描いた社会派コメディ。小学館「ビッグコミックスペリオール」2021年18号より集中連載後、2021年10月8日より、電子レーベル「スペリオール・ダルパナ」にて本格連載。

正式名称
5080
ふりがな
ごーまるはちまる
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
日常
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概要・あらすじ

実家ぐらし、独身、50代のニート、ゴトーハチローは、80代の親の年金で暮らしている。基本的には、部屋でエロい漫画を描いたり、ギターを弾いたり、PCで打ち込み音楽の制作をしたりという毎日である。昼はウォーキングで、川沿いの遊歩道を約2時間歩く。趣味は鮎(あゆ)釣り。食ってもうまい上に親に褒められることもあり、実益を兼ねた趣味である。春は、10センチ以下の小鮎を狙う「サビキ仕掛け」で釣りをする。ハチローの散歩コースの川にも、鮎を狙う釣り人がいる。彼らは商売で鮎を狙う「ハンター」であり、ギスギスした嫌な性格の人間が多い。彼らは、よく釣れる有名ポイントを奪い合っているが、ハチローはそんな場所では釣らない。地元の人間だけが知るポイントで、のんびりと釣りを楽しむのだ。そんなある日、ハチローが自分の釣りポイントに行くと、ハンターが先に陣取っていた。ハチローが釣っていたのを目撃し、場所を横取りしたのだ。一旦は引き下がったハチローだったが、ハンターは翌日も翌々日もその場所を占拠している。怒ったハチローは、夜も明けきらない時間からポイントを陣取った。ニート最大の武器は時間が自由であることなのだ。無事に釣り場所を取り返したハチローは、大漁の釣果を得て帰宅する。父母と一緒に、山盛りの小鮎の天ぷらを食べながらテレビを見ていたハチローは、市役所で聴覚障害者のためにネット相談窓口が開設されたことを知る。窓口担当の手話ができる職員は、ハチローの初恋の女性だった。彼女への思いを募らせていた頃からもう30年が経つ。その間ハチローは働いたことはほとんどなく、毎日遊んでばかりだった。しかしそれでも飯はうまいのだ。翌日もまた川で釣りをしていたハチローは、夏が近づき、爽やか青年や幸せ家族が増えることで、だんだん川の居心地が悪くなることを苦々しく思うのだった。(第1話 ハチロー)

登場人物・キャラクター

ゴトー ハチロー

50代、ニートの男性。坊主頭と丸メガネが特徴。普段はジャージで生活している。実家ぐらしで、両親と同居し、80代の親の年金で暮らす。数年に一度、どうしても欲しい物があるとき、バイトをすることもある。基本的には、部屋でエロい漫画を描いていることが多い。音楽が好きで、ギダーを弾く他、DTM制作も行う。鮎釣りが趣味。自己肯定感に乏しく他人の幸せは大嫌いだが、それを破壊することは全く考えていない。トラブルの元になりそうなものとは極力距離を取っている。また、自身に生きる価値はないと考えているが、死ぬのは怖いからボンヤリと生きている。ニートの後ろめたさから、成功している親戚や同級生たちとは距離をおいている。両親には「結婚は諦めている」と言っているが、じつは強い結婚願望を持つ。

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