Angel Beats! -The Last Operation-

Angel Beats! -The Last Operation-

TVアニメ『Angel Beats!』をリメイクし、コミカライズした作品。TVアニメのみならず、PCゲーム『Angel beats! -1st beat-』のシナリオなども含めて、原作者の麻枝准によって新たに再構築されたストーリーとなっている。「電撃G'sコミック」2017年10月号より連載の作品。

正式名称
Angel Beats! -The Last Operation-
ふりがな
えんじぇる びーつ ざ らすと おぺれーしょん
原作者
麻枝 准
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
 
青春
関連商品
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世界観

この作品は死後の世界を舞台に、非業の死を遂げた少年少女達が「このまま死ねるか」という思いを胸に「死んでたまるか戦線」として世界に抗う様が描かれており、そんな彼らがどのような「納得」を得ていくのかが作品のテーマとなっている。登場人物達の多くは生前に体験した人生や、理不尽な死を受け入れる事ができておらず、次の生へ向けて成仏する事を拒んだ状態にある。彼らの多くは、ミュージシャンとしての夢を脳梗塞によって奪われたり、強盗殺人犯によって家族を奪われ、自身もバス事故によって唐突な死を迎えるなど、幸福とは言いがたい人生と結末を迎えており、未練を抱えてこの世界に留まり続けている。死後の世界と登場人物達の未練を題材に描かれる死生観は、この作品の世界観を形作るうえでの大きな特徴となっており、彼らがどのような答えを得て未練を晴らしていくのかというストーリーを通して「人生賛歌」を描き出している。

あらすじ

第1巻

少年の音無は訳もわからぬまま見知らぬ学園で目を覚ますと、傍らでライフルを抱えて伏せていた少女の仲村ゆりによって「死んでたまるか戦線」への入隊を勧誘される。矢継ぎ早にゆりによって説明されたのは、この場所が「死後の世界」であり、自分達は既に死んでいる事。そして、この世界で消滅しないためには、神の使いである敵「天使」と戦う必要があると告げられる。しかし、彼女が指し示した敵は一見、なんの変哲もない可憐な少女だった。唐突な状況説明に加え、そこに現れた日向の口から、ゆりがもともと新人勧誘を目的としていた事を知った音無は、天使と告げられた少女の立華かなでのもとへ向かう。しかし、この学園の生徒会長を名乗るかなでもまた、この世界が「死後の世界」だと語り、音無は混乱のあまり自分が死んだ事を証明しろと叫んでしまう。音無の言葉に悲しげな表情を浮かべたかなでは、次の瞬間、腕に光の刃を生じさせ、音無の心臓に突き刺す。果たして、次に音無の目が覚めたのは保健室だった。何事もなかったかのように自分がよみがえった事実に、音無は自分が本当に死後の世界にいる事を痛感する。そして、なにもわからないままでいるよりはと、ゆりの誘いに乗って「死んでたまるか戦線」に加わる事を決意するのだった。

第2巻

死んでたまるか戦線」のメンバーは、度重なる立華かなでとの戦闘で尽きかけた武器弾薬を補充するため、学園の体育館地下に構築された巨大な武器工場、ギルドへ向かう「ギルド降下作戦」を実行に移していた。しかしその道中、対天使用のトラップが発動した事で、ギルドの位置が天使に悟られている事が判明する。ギルドが天使の手に渡るのを阻止するため、リーダーである仲村ゆりはギルドを爆破して放棄する決断をする。天使よりも早くギルドへ到着する事を目的に一行は歩みを進めるが、トラップによって一人、また一人とメンバーが脱落していき、とうとうゆりと音無の二人だけとなってしまう。濡れた制服を乾かすため、休憩を取る事に決めた二人はその場に座り込む。そして、道中で多くのメンバーを脱落させた事に自虐的になっていたゆりは、手持ち無沙汰な時間を埋めるように、音無に自分の凄惨な過去を語り始めるのだった。

特殊設定

この作品の舞台は「死後の世界」だが、一般的にいわれる天国や地獄とは大きく異なる。そこには、寮生活を送る生徒や教師も含めて巨大な学園が再現されており、「死後の世界」に放り出された少年少女達はこの世界で学校生活を送る仕組みとなっている。生前を持たない生徒や教師は「NPC」と言い表されており、「NPC」の生徒は学園を卒業すると、この世界に二度と戻って来る事がない。また、この世界では老いるという概念がなく、何十年という時間を過ごそうと歳を取る事はない。そのため、登場人物の多くは見た目通りの年齢ではなく、「死後の世界」ですでに数十年にわたって生活を送っている人物が多数存在している。加えて「死後の世界」であるためか、死という概念も明確に存在せず、心臓を一突きにされたとしてもしばらくすれば元通りに治っている。一方で、筋トレや食事による肉体への影響は生前と変わらず存在しており、特訓や暴食によって体型が変化する。ほかに、土塊を加工する事で、生前の知識さえあれば銃火器を作り出す事ができたり、「Angel player」というソフトウェアを使う事で、現実離れした能力を発動する事ができるなど、ファンタジー世界やSF世界、あるいはゲーム世界のような、さまざまな面を持ち合わせた世界設定となっている。

登場人物・キャラクター

音無 (おとなし)

記憶喪失の状態で死後の世界に放り出されていた少年。目が覚めたその時、近くにいた仲村ゆりに誘われた事をきっかけに「死んでたまるか戦線」へ参加しながら、失われた記憶を取り戻すきっかけを探している。リーダーであるゆりに死後の世界に関する知識を教わり、人々を理不尽に成仏させる神の使い「天使」事立華かなでと戦いを繰り広げる事となる。しかし、記憶がない事を理由に、教わった知識に引きずられすぎないよう、比較的ニュートラルに物事をとらえている。そのため、興味を持った人物に対して積極的に交流を深める傾向があり、音楽以外に興味のなかった岩沢ばかりか、敵対しているはずのかなでとも、戦闘時以外ではふつうに接している。目が覚めた当初は名前すら思い出せずにいたが、岩沢のギターの音をきっかけに「音」の文字が名前に含まれていた事を思い出し、そこから「音無」という名前を思い出した。しかし、「ギターの音」に反応したためか、岩沢からは「爆音義太夫」という名前を付けられており、訂正するまでその名前で覚えられていた。

立華 かなで (たちばな かなで)

死後の世界に存在する学園で生徒会長を務めている少女。長髪の一部だけをポニーテールの形に結い上げたハーフアップのような髪型をしており、特徴的な白い髪をしている。仲村ゆりが率いる「死んでたまるか戦線」から、死後の世界の住民を理不尽に成仏させる神の使い「天使」として一方的に敵視されており、学園の生徒としては素行不良な彼らと日夜、激しい戦闘を繰り広げている。感情のうかがいづらい表情や、自分からは話しかけない性格も相まって「死んでたまるか戦線」のメンバーからは、戦闘マシーンのように恐れられている。だが、実際はどこか天然なところがあるものの、心優しい性格の持ち主。「死んでたまるか戦線」のメンバーながら、かなでに対して明確な敵意を持っていない音無とは会話を交わす事もあり、記憶を未だに取り戻せていないという話を聞いた時には、記憶を取り戻す手伝いをした。その際、漫画の知識を鵜呑みにして階段から音無を突き落とし、頭部を打ち付けるショック療法に頼ろうとする天然っぷりを発揮している。

仲村 ゆり (なかむら ゆり)

「死んでたまるか戦線」のリーダーを務める少女。背中まで伸ばした髪にヘアバンドを付けており、一団をその強いカリスマ性とバイタリティでまとめ上げている。家に入って来た強盗によって弟や妹達を殺されたという、「死んでたまるか戦線」のメンバーの中でも特に悲惨な過去の持ち主。仲村ゆり本人もその後、暴走したバスによる事故で命を失っている。そのため、理不尽な生を強いた神に対する強い憤りを人一倍覚えており、神の使いであり、生徒会長として学園の運営の中心にいる「天使」事立華かなでを敵視している。ふだんはメンバーから「ゆり」と呼ばれる事が多いが、寮のNPCからは「仲村さん」と呼ばれていたほか、一部のメンバーからは「ゆりっぺ」と呼ばれている。

日向 (ひなた)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。仲村ゆりによれば、ナンパでちゃらんぽらんな見た目と性格だが、たまに決めるべき時は決める事もあると評されている。気配りが上手で、「死んでたまるか戦線」に入ったばかりで右も左もわからない音無に対して、ルームメイトになって学校や寮の案内をするなど、何くれとなく世話を焼いている。音無とルームメイトになる前は大山と寮の同じ部屋で生活していたが、音無の面倒を見るために大山に頼み込んで代わって貰っており、その際の大山の発言や音無に対する距離感の近さから性癖を度々疑われていた。

岩沢 (いわさわ)

「死んでたまるか戦線」の陽動部隊兼ガールズバンド「ガールズデッドモンスター」のメンバーの少女。自他共に認める音楽狂いで、バンドのボーカル兼ギターを務めるフロントマン。作詞作曲もこなし、バンドの人気曲である「Crow song」などを手掛けている。肩口ほどの長さのショートヘアのボーイッシュな外見をしており、バンド仲間であるひさ子や、陽動部隊の下っ端であるユイなど女性人気が高い。生前は家庭環境に恵まれず、音楽に救いを見いだして、ソロシンガーとしての成功を夢見ていた過去がある。しかし、メジャーデビューが決まった矢先に、両親の喧嘩が原因で頭に当たったビール瓶により脳梗塞を患って声を失ってしまい、そのまま人生を終えるという悲劇的な末路を辿った。音無とは、彼が記憶を失っていた時に名前を思い出すきっかけを与えており、その後、幾度かの交流を経て次第に心を許していく。音楽の卓越したセンスとは裏腹に、音無に「爆音義太夫」という名前を付けたり、デシベルを「DEATHする」と勘違いしたりと、ほかの「死んでたまるか戦線」のメンバー同様に抜けた部分がある。

ユイ

「死んでたまるか戦線」に所属する少女。ツーサイドアップの髪型をしている。口数の多い明るい性格で、陽動部隊兼ガールズバンド「ガールズデッドモンスター」のメンバーの下っ端として、ふだんはポスター貼りなどの雑務をこなしている。通りがかった音無に対して「ガールズデッドモンスター」の魅力をマシンガントークでまくし立てるほどの熱狂的なファンでもある。

松下 (まつした)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。大柄で朴訥とした性格をしている。柔道五段の腕前の持ち主で、周囲からは「松下五段」と呼ばれているが、松下によれば正確には五段を有しているわけではない。柔道馬鹿で、柔道を極めるために日夜練習をしている。死後の世界にやって来たばかりの頃は痩せたイケメンだったが、暴食を繰り返すうちに太り、現在の体型となった。死後の世界にやって来る事となった死因は、工事中の鉄骨が落ちて来たためである。

大山 (おおやま)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。小柄な体格に童顔と相まって、ほかのメンバーよりもひとまわり幼く見える。また、際立った個性がなく、リーダーである仲村ゆりには「特徴がないのが特徴」と言われている。容姿相応にどことなく子供っぽい感情表現を見せるところがあり、ルームメイトだった日向と別室になる際には、真っ直ぐすぎる好感を日向に示したため、音無からは日向共々、その性癖を疑われていた。

高松 (たかまつ)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。メガネをかけており、理知的な話し方をする。しかし、外見や話し方の印象とは裏腹に、リーダーである仲村ゆりには「本当は馬鹿」と言われており、高松本人もこの事をまったく否定していない。

椎名 (しいな)

「死んでたまるか戦線」に所属する少女。首にマフラーを巻き、苦無(クナイ)を投げて戦う。ふだんは事あるごとに「あさはかなり」と、無表情で口にする謎の多い人物だが、激流を流される子犬のために躊躇(ためら)わず水に飛び込むなど、かわいいものにめっぽう弱い一面を持っている。

野田 (のだ)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。つねに巨大なハルバードを持ち歩いている。リーダーである仲村ゆりの事を妄信的に慕っており、ゆりに手を出したという噂が立った音無の事を一方的に敵視しては、事あるごとに襲い掛かっている。

藤巻 (ふじまき)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。三白眼のヤンキーのような外見で、つねに木刀を持ち歩いている。デリカシーや配慮に欠けた言動をしがちで、その度に仲村ゆりに蹴られたりしている。その一方で、いい意味で遠慮のない人物でもあり、新人である音無に対しても、最初からほかのメンバーと変わらずに接していた。不器用ながら心優しい性格でもあり、メンバーの一人である大山が新たなルームメイトを探していた際には、照れながらも手を差し伸べていた。実はカナヅチで、まったく泳げないという弱点を持っている。

チャー

「死んでたまるか戦線」に所属する男性。顎全体を覆うひげ面で、作業着を着込んでいる。学園の体育館地下に存在する「死んでたまるか戦線」の武器工場「ギルド」で働くメンバーのリーダー役を担っている。かつて愛する妻のために校長室に立て籠もり、校長を人質にとって暴れたという過去があり、メンバーの中で語り継がれている。

TK

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。頭にバンダナを目深に巻き、首元に手錠のようなアクセサリーを付けている。誰も本名を知らず、みんなからは「TK」と呼ばれている。いつもなにがしかのダンスを踊っているなど得体の知れない人物で、音無からは、こんな奴が仲間でいいのかと疑問視されている。

遊佐 (ゆさ)

「死んでたまるか戦線」にオペレーターとして参加している少女。頭の後ろ側で髪を二つに結い上げた、ツインテールの髪型をしている。つねに通信用のインカムを装着しており、感情の起伏は非常に乏しい。「死んでたまるか戦線」の集合時刻やオペレーションの開始を音無に伝えるためのメッセンジャーとして度々現れるが、その度に音無に気づかれる事なく背後から話しかけて来るため、神出鬼没の少女として恐れられている。

竹山 (たけやま)

「死んでたまるか戦線」に所属する少年。おかっぱ頭でメガネをかけている。天使エリアへの再侵入オペレーションの際に、「死んでたまるか戦線」の幹部に格上げされた。仲村ゆりによれば、生前は天才ハッカーとして有名な少年だったらしく、円周率を諳(そら)んじる事ができる頭脳を持つほか、天使エリアに侵入した際には、立華かなでのPCにかかっていたパスワードを解除してみせるなど、天才の名に恥じない活躍を見せている。自分の名前が気に入っておらず、名を呼ばれるたびに「クライスト」と呼ぶよう訂正している。

入江 (いりえ)

「死んでたまるか戦線」の陽動部隊兼ガールズバンド「ガールズデッドモンスター」のメンバーの少女。引っ込み思案で、人見知りな性格をしている。バンドではドラムを担当しており、気弱そうな外見や、言動とは裏腹にパワフルなドラミングを見せる。ふだんは同じバンドメンバーである関根しおりと連(つる)んで行動している事が多く、彼女からは「みゆきち」と呼ばれている。しおりからは、押しに弱い小動物系の人物と評されている。

ひさ子 (ひさこ)

「死んでたまるか戦線」の陽動部隊兼ガールズバンド「ガールズデッドモンスター」のメンバーの少女。ポニーテールの髪型で、男勝りな性格をしている。岩沢がクラシックギターを持ち出して行った弾き語りに心酔し、ガールズデッドモンスターを立ち上げた中心人物。心に訴えかける岩沢の姿勢そのものを好いており、仮に岩沢が音楽ではなく絵をやっていたとしても、パートナーとして傍にいたいと考えるほど、強く思いを寄せている。そのため、岩沢に連れられて現れた音無に対し、最初は敵意丸出しの視線を送っていた。

関根 しおり (せきね しおり)

「死んでたまるか戦線」の陽動部隊兼ガールズバンド「ガールズデッドモンスター」のメンバーの少女。バンドではベースを担当している。ムードメーカー的な存在で、引っ込み思案で小動物的な入江をいじりながら、バンド内の雰囲気を盛り上げている。フレンドリーな性格で、歯に衣着せぬ物言いをし、岩沢に連れて来られた音無に対しても、最初から親しげに接する。

集団・組織

死んでたまるか戦線 (しんでたまるかせんせん)

死後の世界である学園において、不条理に逆らうために結成された組織。仲村ゆりがリーダーを務めている。主に理不尽な理由から不慮の死を遂げた少年少女達が所属しており、学生として模範的な生活を送ると消滅してしまう世界の法則に抗うため、ふだんは授業をサボったり、テストをボイコットするなど、不良的な行動を送っている。組織の名称は度々変更されており、一番最初の名称は「死んだ世界戦線」をローマ字にし、「SSS」と略していたが「死んだ事を認める事になる」との意見により却下され、以後、紆余曲折を経て現在の名称に落ち着いている。前述の理由からふだんは単純に略称である「戦線」と呼ぶ事が多い。「死んでたまるか戦線」のメンバーを更生し、模範的な生活を送らせようとする「天使」こと立華かなでとは対立関係にあり、銃器などを使用した戦闘を日夜繰り広げている。所属するメンバーは「NPC」と区別し、模範的な生活を送ってないと強調するため、特注の制服を身にまとっている。

ガールズデッドモンスター

「死んでたまるか戦線」の陽動部隊を務めているガールズバンド。「死んでたまるか戦線」の作戦において、NPCである生徒や教師の陽動が必要となった際には、ライブを行って大規模な陽動を仕掛けている。学園の中では相当な人気を誇っており、事前告知がないにもかかわらず、ライブを開く度に多数の生徒が集まって来る。メンバーは、フロントマンであり、ギターとボーカルを務める岩沢を中心に、ひさ子、入江、関根しおりの四人で構成されている。ほかにも雑務をこなす下っ端として、ユイが所属している。

イベント・出来事

ギルド降下作戦

「死んでたまるか戦線」の武器弾薬を補給するために立案された補給作戦。度重なる立華かなでとの戦闘によって武器弾薬が枯渇し始めており、学園の地下に存在する「死んでたまるか戦線」の武器工場「ギルド」へ物資補給へ向かう作戦だった。しかし、かなでによってギルドの位置を嗅ぎつけられたため、「ギルド」の接収を恐れた仲村ゆりの判断で、武器工場の爆破へと作戦目的が変更された。

オペレーション・トルネード

仲村ゆりが発案した作戦の一つ。「死んでたまるか戦線」の面々による「NPC」からの食券奪取を目的とした作戦であり、この世界で金銭を扱う事を原則的に禁止している戦線にとって、生命線となる食糧確保を目的としている。作戦は主に、バンド「ガールズデッドモンスター」によるNPCの集客を目的とした陽動班、ライブを阻止しに来た立華かなでを阻止するための銃火器や武器を装備した人員によるバリケード班、巨大な扇風機によって突風を起こして食券を巻き上げる実行班と、複数班に分かれて行われる。作戦は音無が「死んでたまるか戦線」に参加する以前から幾度も行われている。

場所

ギルド

「死んでたまるか戦線」の武器工場。学園の体育館地下に存在する巨大な地下空間に構築されている。何十年も前から作り上げて来た巨大な工場群であり、「死んでたまるか戦線」の使用している武器弾薬の製造を一手に担っている。「死んでたまるか戦線」の戦闘力を支える生命線であり、ギルドへ通じる通路には、立華かなでの侵入を防ぐために設けられた対天使用トラップが張り巡らされている。ギルドでは主に製造を担うメンバーが務めており、チャーがリーダーとなって製造の指揮を執っている。

その他キーワード

NPC

死後の世界に存在する学園で生活を送る、生前の過去を持たない存在。仲村ゆりによってゲームに登場する「ノンプレイヤーキャラクター」に例えられ、「NPC」と呼ばれている。学園の生徒のみならず教師達も存在しており、基本的に歳を取らないが、卒業したNPCが再び現れる事はない。また、教師においては転任や役職の入れかえといった概念もある。「NPC」ごとに個性も設定されており、かつて生徒指導に就いた教師が「死んでたまるか戦線」が校長室を占領している状況を問題視した際には、教師の意見を通そうとした立華かなでとのあいだで3年間にわたる死闘が繰り広げられた。

ガードスキル

立華かなでが使用する技の総称。「ガードスキル・ハンドソニック」や「ガードスキル・ディストーション」といった技のバリエーションが存在しており、それぞれ用途に応じて能力が変わる。諸事情から、かなでが採用しなかったバリエーションもあり、敵に電気ショックを与える技である「エレクトリックセイバー」などは、あまりの痛々しさから採用を断念されている。技の数々は「Angel player」ソフトによって、かなでが独自に開発している。

Angel player

立華かなでの部屋のパソコンにインストールされていたソフト。かなでが使う現実離れした技「ガードスキル」の開発に活用されている。仲村ゆり達が確認した際には「ハンドソニック」「ディストーション」「ハーモニクス」「ディレイ」という四つの技が登録されていたが、それ以外にも「エレクトリックセイバー」という未登録の技が存在する。

クレジット

原作

キャラクター原案

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