ザ・シェフ

ザ・シェフ

法外な報酬でシェフとして雇われ、最高の料理を作る孤高の天才料理人味沢匠。彼の料理は様々な人の人生を変えてゆく。基本的に各話完結の物語。

正式名称
ザ・シェフ
ふりがな
ざ しぇふ
作画
原作
ジャンル
料理人
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概要・あらすじ

孤高の天才料理人味沢匠は、高額の報酬で料理を作る流しの料理人。人々からは「あくどい商売」と蔑まれるが、その料理の腕は確かで、食べる者を感動させる。人々が報酬を払ってまで、味沢に依頼をする理由とは? 味沢の生い立ちや複雑な親族関係、彼をライバル視して勝負を挑む若き料理人、日本の食を牛耳ろうとする全日本料理師会など、料理にまつわる人間の光と影を描くヒューマンドラマ。

登場人物・キャラクター

味沢 匠 (あじさわ たくみ)

フランス料理をメインとする請負料理人。画家の父、ピアニストの母の間に生まれるが小学生の頃、フランスに移住する船に乗っていたところ台風に巻き込まれ、両親を失い孤児となった。その後風間竹山の元で料理人の道を志し、フランスへ。ホテル・リッツのセカンドを経てシェフとなるが、突然辞めて行方不明になる。 その後は高い報酬をふっかける請負料理人として知られるが、誠実な相手には人情味のあるところも。サポーターで隠しているが左腕に大きな火傷傷があり、時々痛むことがある。

田部 太一 (たべ たいち)

養護院希望の里で育った孤児。料理人を目指していたが長続きせず、出会った味沢の元へ勝手に弟子入りする。その後は、料理コンクールに参加するなど研鑽を重ね、ついには味沢の元を巣立ち独立。同じく希望の家出身の弥生と結婚した。

下村 信介 (しもむら しんすけ)

帝都ホテルの総料理長(グラン・シェフ)。フランス料理の味に自信を持っており、当初は味沢のことも毛嫌いしていたが、同じ料理人としてその実力も高く評価している。後に様々な場所で味沢と再会するが、以降は良き協力者として交友を結ぶ。

江田 (えだ)

日本政府に変わって海外要人の接待をする外務省職員。パミール王国の大臣接待や、アラブの大国ルーダンのモハド大統領接待といった海外のVIPを帝都ホテルや東京リッツホテルといった高級ホテルのレストランでもてなす仕事をしている。各国の宗教や風習が理由で禁忌となる食べ物の組み合わせがあり、毎回苦労している。

鯨岡 (くじらおか)

料理評論家だが料理研究家でもある。味沢の料理の腕を評価しており、ジャン・ボナパルトに味沢との勝負をけしかけたこともある。また、過去のレシピ本から昔の料理を再現しようと味沢に依頼するなど、様々な形で関係を持っている。美食仲間たちと中高年ラグビーチームを結成、休日には試合をしている。

渚 レイ子 (なぎさ れいこ)

てれびや映画に出演する女優。CM撮影の現場で出会った味沢のプロ意識に共感し、以後も味沢の後を追って料理を食べに来る。味沢を慕ってはいるものの、その想いを知ってか知らずか一線を越えることはない。本人も料理好きで、番組企画で作ったオードブルは下村も太鼓判を押す程。

森山 正樹

かつて味沢と共にフランスのホテル・リッツで働いていた男。菓子部門を担当し、味よりもデコレーションにこだわる男。帰国後は日本各地でケーキ職人として雇われている。ファッションデザイナーの成美ジュンコと交際している。

天馬 翔一 (てんま しょういちい)

辻岡料理学校を首席で卒業。世界料理人コンクールではあらゆる賞を独占、天才料理人と言われている。ルーダンのモハド大統領の晩餐会で、メインディッシュの座を争い味沢と勝負し、勝負には勝ったものの屈辱を与えられたことから、今でも対抗心を燃やし続けている。後に東京リッツ・ホテルのシェフとなる。

風間 竹山 (かざま ちくざん)

味沢の師匠。フランスへ行く味沢に、超一流のプロの心構えを教えた。レストラン風間を経営していたが、経営を息子に譲る。脳溢血で倒れた後はボケが進むが、自分が味沢に教えたオムレツの味は覚えていた。その後は穏やかに亡くなった。

鮫島 壮一郎 (さめじま そういちろう)

作家でエッセイスト。グルメで知られる。「日本美食家協会」の理事をつとめており、業界への影響力も大きい。豊富な人脈から味沢の紹介者や、登場人物の知人として度々登場する。

佐伯 透 (さえき とおる)

料理好きな高校生。親の病院を継ぐべく医者になることを強いられていた。そんな大学受験前の多感な時期に味沢と出会い、一時は勝手に弟子入りする。ジャガイモの皮むきなど、太一をも上回る料理の基礎を持つが、城南大学に実力で合格。下宿先となった青雲寮で再び味沢と再会する。

弥生

太一や味沢と同じく希望の家の出身。希望の家を出た後は商事会社の事務をしていたが、以前からの夢を追うべく会社を辞め、保母を目指す。太一と同じく捨て子で、両親の顔も本当の名前も知らなかった。後に太一と交際、太一の独立後に結婚することとなる。

希望の家園長 (きぼうのいええんちょう)

眼鏡をかけた上品な老婦人。味沢や太一たちの育ての親。

集団・組織

全日本料理師会 (ぜんにほんりょうりしかい)

『ザ・シェフ』に登場する団体。調理師学校やレストランを経営し、調理人だけでなく料理界全体に一大勢力を持つ。会長は泉川魚菜。流しの料理人である味沢の存在を快く思わず、仕事を妨害してくる。最後は全日本料理師会の精鋭と料理勝負をし、味沢がこれに勝利する。

場所

希望の家 (きぼうのいえ)

身寄りのない子供や親に捨てられた子供たちのための施設。両親を失った味沢は、ここで幼年期を過ごす。郊外の自然豊かな場所にあり、味沢は時々料理を作りにやってくる。太一や弥生も希望の家出身。

ホテル・リッツ (ほてるりっつ)

味沢がかつて働いていたフランスの高級料理店。味沢はここで日本人初の料理長(シェフ)として世界に名を知られることになる。後に東京リッツ・ホテルとして東京にも進出する。

帝都ホテル (ていとほてる)

東京にあるホテル。国内最高級レストランとしても有名。現在の総料理長(グランド・シェフ)は下村信介。味沢も仕事でここの厨房に立ったことがある。

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