ながたんと青と -いちかの料理帖-

ながたんと青と -いちかの料理帖-

第二次世界大戦が終戦して間もなく、実家の老舗料亭を立て直したい女性料理人と、そんな料理人と政略結婚で婿入りした大学生。伝統と変化する時代の中で奮闘する二人の日々を描いている。「Kiss」の2017年12月号から連載された。

正式名称
ながたんと青と -いちかの料理帖-
ふりがな
ながたんとあおと いちかのりょうりちょう
作者
ジャンル
夫婦
 
料理人
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あらすじ

第1巻

第二次世界大戦が終戦して6年後の1951年。京都の老舗料亭「桑乃木」に生まれた桑乃木いち日は、実家近くの京都ヴェーリャホテルで西洋料理人として働いてた。仕事が終わって自宅で一息ついていると、妹のふた葉に大阪の資産家の息子とのお見合い話が来ている事を聞かされる。ふた葉は、物資不足により満足な料理が出せない現状と、婿入りしてくれるうえに相手の実家が支援してくれる事でお見合いを受け入れる。しかしお見合いしてすぐに、「桑乃木」の料理人である慎太郎と駆け落ちをしてしまう。結婚話はなくなるかと思われたが、桑乃木家の長子の丸川町子がふた葉の代役としていち日を指名。相手がそれを受け入れたため、いち日は桑乃木周と結婚し、二人は夫婦となる。

第2巻

国の役人が京都に駐屯する外国人を接待するために桑乃木いち日の実家である料亭「桑乃木」が使われ、いろいろとイレギュラーな出来事があったものの接待は無事に終わる。接待後、モーガンから紹介された外国人から「桑乃木」に予約が殺到し、40人の交流会の予約が入る。そんな中、料理長の戸川が外国人嫌いを理由に「桑乃木」をいきなり辞め、戸川が連れて来た料理人も辞めてしまったために、「桑乃木」から料理人が一人もいなくなってしまう。急いで新しい料理人を探すものの都合よく見つかるはずもなく、桑乃木周からの提案もあり、いち日は40人分の料理を自分一人で作る事にする。

登場人物・キャラクター

桑乃木 いち日 (くわのき いちか)

京都ヴェーリャホテルで西洋料理人として働く女性。年齢は34歳。実家は京都で200年続く老舗料亭「桑乃木」を営んでいる。戦前は夫の高行と共に「桑乃木」を盛り立てていたが、高行が徴兵されて戦死した事で、店の将来を妹のふた葉に託す。そして桑乃木いち日自身は、和食の料理人と違って女性でも受け入れてくれる洋食の料理人となる。ふた葉が結婚したら実家を出るつもりでいたが、ふた葉がお見合い後に別の男性と駆け落ちしたため、「桑乃木」をつぶさないためにふた葉のお見合い相手であった桑乃木周と再婚する。周とは歳の差や、「桑乃木」への物言いに最初は距離を感じていたが、周なりに「桑乃木」再建のために尽力している事がわかると、少しずつ信頼するようになる。

桑乃木 周 (くわのき あまね)

京都の老舗料亭「桑乃木」に婿入りした大学生の男性。年齢は19歳。大阪でホテル経営をしている資産家の三男で、旧姓は「山口」。京都進出の足がかりがほしい父親の厳命で29歳のふた葉とお見合いするが、ふた葉が駆け落ちしたため、ふた葉の姉である桑乃木いち日と結婚する。父親や兄の経営手腕を嫌悪しており、早く実家を出ようとしていたため、婿入りする事はまったく気にしていない。時代の流れに敏感で、経営破綻寸前の「桑乃木」を時代に沿った形で再建しようとするが、歯に衣着せぬ物言いなため反発をまねく事が多い。それでも「桑乃木」がいずれは父親に乗っ取られると思っているため、今自分にできる事をまっとうしようとしている。

ふた葉 (ふたば)

京都で200年続く老舗料亭で、実家でもある「桑乃木」で働く女性。桑乃木いち日の妹で、年齢は29歳。母親から「桑乃木」の女将を継ぐ身として、経営破綻寸前の「桑乃木」を立て直すために大阪の資産家を婿にする政略結婚を受け入れる。しかしお見合い後、「桑乃木」の料理人である慎太郎と駆け落ちする。

丸川 町子 (まるかわ まちこ)

桑乃木いち日の父方の伯母。丸川家に嫁いでいるが、桑乃木家の長子として老舗料亭「桑乃木」の経営の陣頭指揮を取っている。ふた葉のお見合い話や、ふた葉の駆け落ち後にいち日を代役とするなど手段は強引だが、すべては「桑乃木」を思っての事。今までの伝統を重視するあまり、時代の変化についていけないでいる。

戸川 (とがわ)

京都で200年続く老舗料亭「桑乃木」で料理長を務める男性。料理の腕は確かで、特にハモ料理は絶品。今までの伝統に執着するあまり、新しい料理や考え方を真っ向から否定し、外国人を非常に嫌っている。外国人を受け入れるなど「桑乃木」の経営方針を変えようとする桑乃木周に反発し、さらに周の考えに同調する桑乃木いち日にも我慢の限界が越え、「桑乃木」を辞めてしまう。

モーガン

GHQ京都軍政部の物資調達部に配属されている軍人の女性。日本に駐屯して6年になるが、アメリカに帰国したいと思っている。桑乃木いち日が勤める京都ヴェーリャホテルで食事をしているものの、日本人が作った料理は食べず、アメリカから呼び寄せた料理人が焼いたパンだけを食べている。日本の役人からの接待でいち日が作ったアイスクリームを食べ、いち日の心遣いもあって考えを改める。

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