作品の概要
基本情報
スポーツ漫画を多数執筆している田中モトユキの代表作の一つ。
要旨と舞台設定
天才サッカー少年・一条龍が、小学6年生の時に事故で重傷を負うものの、その後の困難を乗り越えてサッカー選手として復活を目指す姿を描く。物語は、埼玉県を舞台に、小学生時代から高校サッカーまでの成長過程が展開される。
ストーリー展開
龍は事故によって手足と腰椎を骨折する重傷を負うが、リハビリを経て中学でサッカーに復帰。高校では埼玉の強豪校「武蒼高校」に進学し、幼なじみの双子の兄妹・青梅優人、青梅優希らと共に、高校サッカーの頂点を目指す。そして、かつてユーゴスラビア代表監督を務めたミルコ・コヴァッチの指導のもと、チームは変革期を迎える。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作は、戦術や技術面の描写に重点が置かれた高校サッカー漫画である。実在の高校サッカーの取材に基づく、リアリティのある試合展開や戦術的要素が特徴となっている。
作品固有の表現技法と特徴
作中では1対1の対決やゴール前での攻防、チームプレーの連携など、サッカーの専門的な要素が詳細に描写される。
世界観の構築と設定
物語の舞台となるのは埼玉県の高校サッカー界で、各校の伝統やチームカラー、得意とする戦術が設定されている。そして、ライバル校との対戦を通じて、武蒼高校の選手たちの成長が描かれる。
連載状況
小学館「週刊少年サンデー」2011年9号から2022年46号まで連載。
受賞歴
2015年第60回「小学館漫画賞」少年向け部門。
2018年「TSUTAYAコミック大賞2018」スポーツ漫画部門3位。
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あらすじ
天才と呼ばれていたサッカー少年・一条龍は、友人の青梅優人を助けようとして事故に遭い、再起不能の大怪我を負ってしまう。周囲が選手としての復活を疑問視する中、一条龍はくじけることなく、つらいリハビリの日々を送っていた。そして事故から2年後、中学生となった彼はサッカー選手として奇跡の復活を遂げる。中学を卒業し、サッカーの名門・武蒼高校に進学した一条龍は、レギュラーの座を目指しながら、自分の理想とするサッカーを追い求めていく。
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登場人物・キャラクター
一条 龍 (いちじょう りゅう)
ポジションはセンターフォワード。夢は日本代表。小学生時代は天才サッカー少年と呼ばれていたが、交通事故で重傷を負い、選手生命はおろか、日常生活を送ることさえ困難になってしまう。しかし、懸命のリハビリの末、中学2年のときにサッカー選手として奇跡的な復活を遂げる。その後、埼玉屈指のサッカー強豪校である武蒼高校に進学。 入部早々レギュラー候補であるAチーム入りを果たすが、乱闘騒ぎで謹慎処分に。しかし、サッカーへの情熱が認められ復帰、再びAチーム入りを目指す。
青梅 優希 (おうめ ゆうき)
一条龍の幼なじみで、青梅優人の双子の妹。小学生時代は一条龍や兄と共に、サッカークラブで選手としてプレイしていた。一条龍が事故で大怪我を負うと、献身的にリハビリに付き合い、彼の復帰を手助けした。高校は一条龍と同じ武蒼高校に進学。彼をサポートするため、マネージャーとしてサッカー部に入部する。 一条龍のことが好きだが、一緒にいた時間が長かったため、異性として見てもらえずにいる。
青梅 優人 (おうめ ゆうと)
一条龍の幼なじみで、青梅優希の双子の兄。優しい性格で、少々気弱なところもある。小学生のとき、一条龍が大怪我を負う原因を作ってしまう。しかし、このことで二人の友情が壊れることはなく、一条龍の復活を信じ待ち続けた。中学では右サイドバックとして活躍。高校は一条龍と共にサッカーの名門・武蒼高校に進学した。 中学時代からランニングで鍛えた、驚異的なスタミナが売り。クラスメイトの江藤藍子のことが気になっている。
滝沢アンナ (たきざわ あんな)
一条龍に恋するハーフの美少女。元ユーゴ代表監督ミルコ・コヴァッチの孫。将来有望なフィギュアスケーターだったが、怪我でリンクに立てなくなってしまった。そのことで一時は自暴自棄になっていたが、努力の末に選手として復活を果たした一条龍の姿に心打たれ、リハビリを開始する。 以来一条龍のことが好きになり、積極的にアプローチをかけるも、まったく気づいてもらえずにいる。
ミルコ・コヴァッチ
元ユーゴスラビア代表監督。偶然訪れた少年サッカーの大会で、小学生だった一条龍のプレイを目にし、興味を持つ。2年後、孫の滝沢アンナが入院していた病院でリハビリ中の一条龍と出会い、顔見知りに。その後、高校に進学した一条龍と再会を果たす。一条龍の才能に注目し、アドバイスを与える。
桜庭 巧美 (さくらば たくみ)
武蒼高校サッカー部1年。浦和レッズのJr.ユース出身。一条龍とは小、中時代に対戦経験がある。超絶テクニックの持ち主だが、自信家で性格が悪い。その性格が災いし、Jr.ユースで失敗したため、武蒼高校入学当時は人の良いキャラを演じていた。
宮崎 隼斗 (みやざき はやと)
一条龍の中学時代のチームメイト。事故で怪我をする前の一条龍のプレイを目にしたことがあり、密かに憧れを抱いていた。友情に厚く、一条龍が親の転勤で海外行きが決まったときには、彼を日本に残そうと奮闘した。
諸星 美起也 (もろぼし みきや)
一条龍の中学時代の後輩。ポジションはミッドフィルダー。能力は高いが、協調性が低く、入部当初はチームで浮いていた。しかし、一条龍のサッカーに対する思いの深さを知り、態度を改めようになる。
渡辺 健太 (わたなべ けんた)
武蒼高校サッカー部1年。ポジションはゴールキーパー。中学時代は埼玉最強のゴールキーパーと呼ばれていた。一条龍とは小学生時代からの付き合いで、小、中時代には公式戦で対戦もしている。一条龍に先駆け、念願のAチーム入りを果たす。
橘 怜音 (たちばな れのん)
武蒼高校サッカー部2年。中学まではトップ下10番として活躍していたが、高校入学後、監督の黒部のアドバイスでサイドバックに転向。U－17日本代表に選ばれるまでに成長した。一条龍が目指すサッカーの正体にいち早く気づく。
江藤 藍子 (えとう あいこ)
武蒼高校1年で、一条龍のクラスメイト。家は和菓子屋を営んでいる。英語の勉強に並々ならぬ意欲を見せる。ミルコ・コヴァッチの通訳をしたのがきっかけで、サッカー部と関わるようになる。
友坂 亮太 (ともさか りょうた)
武蒼高校サッカー部3年。ポジションはミッドフィルダー。相手のプレッシングを無効化することから、プレスブレイカーと評されている。怪我でしばらく休んでいたが、夏合宿からチームに復帰した。一条龍に興味を持っている。
矢沢 和成 (やざわ かずなり)
武蒼高校サッカー部1年。横浜F・マリノスJr.ユース出身。一条龍にライバル心を持っている。
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集団・組織
武蒼高校 (ぶそうこうこう)
『BE BLUES!～青になれ～』に登場する高校。一条龍とその幼なじみである青梅優人・青梅優希兄妹が通っている。埼玉屈指のサッカー強豪校で、部員数は100人を超える。
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書誌情報
BE BLUES！～青になれ～ 49巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2011-06-17発行、978-4091230058)
第2巻
(2011-09-16発行、978-4091232489)
第3巻
(2011-11-18発行、978-4091233707)
第4巻
(2012-02-17発行、978-4091235459)
第5巻
(2012-05-18発行、978-4091236586)
第6巻
(2012-07-18発行、978-4091237736)
第7巻
(2012-10-18発行、978-4091238955)
第8巻
(2012-12-18発行、978-4091240385)
第9巻
(2013-03-18発行、978-4091241993)
第10巻
(2013-06-18発行、978-4091243171)
第11巻
(2013-09-18発行、978-4091243805)
第12巻
(2013-11-18発行、978-4091244925)
第13巻
(2014-02-18発行、978-4091245601)
第14巻
(2014-05-16発行、978-4091246417)
第15巻
(2014-06-18発行、978-4091247391)
第16巻
(2014-09-18発行、978-4091251008)
第17巻
(2014-12-18発行、978-4091253958)
第18巻
(2015-03-18発行、978-4091256300)
第19巻
(2015-05-18発行、978-4091258342)
第20巻
(2015-08-18発行、978-4091262059)
第21巻
(2015-11-18発行、978-4091264916)
第22巻
(2016-02-18発行、978-4091267795)
第23巻
(2016-05-18発行、978-4091271389)
第24巻
(2016-08-18発行、978-4091273277)
第25巻
(2016-11-18発行、978-4091274168)
第26巻
(2017-02-17発行、978-4091275004)
第27巻
(2017-05-18発行、978-4091275691)
第28巻
(2017-08-18発行、978-4091276780)
第29巻
(2017-11-17発行、978-4091278692)
第30巻
(2018-02-16発行、978-4091280848)
第31巻
(2018-05-18発行、978-4091282484)
第32巻
(2018-08-17発行、978-4091283504)
第33巻
(2018-11-16発行、978-4091285768)
第34巻
(2019-02-18発行、978-4091288783)
第35巻
(2019-05-17発行、978-4091291509)
第36巻
(2019-08-16発行、978-4091293190)
第37巻
(2019-11-18発行、978-4091294449)
第38巻
(2020-02-18発行、978-4091295590)
第39巻
(2020-05-18発行、978-4098500765)
第40巻
(2020-07-17発行、978-4098501601)
第41巻
(2020-09-18発行、978-4098501755)
第42巻
(2021-01-18発行、978-4098503810)
第43巻
(2021-04-16発行、978-4098505166)
第44巻
(2021-07-16発行、978-4098506323)
第45巻
(2021-10-18発行、978-4098507214)
第46巻
(2022-01-18発行、978-4098508624)
第47巻
(2022-04-18発行、978-4098510603)
第48巻
(2022-08-18発行、978-4098511860)
第49巻
(2022-11-18発行、978-4098513918)
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