BECK

BECK

ハロルド作石の代表作にして、初の少年漫画作品。1990年代後半から2000年代の日本を舞台に、平凡な学生が音楽に目覚め、バンド活動を通じて成長していく物語。14歳の中学生、コユキは、奇妙な犬を助けたことをきっかけに知り合った竜介との交流を通じて音楽に触れ、やがてバンド「BECK」のメンバーとして活動を始める。バンド結成から本格的な音楽活動への発展、メンバー間の関係性の変化、音楽業界での挑戦といった展開を経て、コユキは音楽を通じた成長を遂げていく。本作は、バンド活動や楽器演奏、音楽制作といった要素を中心に据えた音楽漫画で、楽器に触れる瞬間の感覚やライブパフォーマンスの臨場感など、音楽体験の描写に特徴がある。インディーズからメジャーデビューへの道筋や音楽業界の仕組みといった、実際の音楽活動に即した要素が物語に組み込まれている。講談社「月刊少年マガジン」1999年7月号から2008年7月号まで連載。2002年に第26回「講談社漫画賞」少年部門を受賞。テレビアニメ第1期が2004年10月から放送。実写映画(劇場)が2010年9月に公開された。

正式名称
BECK
ふりがな
べっく
作者
ジャンル
バンド
レーベル
講談社漫画文庫(講談社) / KCデラックス(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

作品の概要

基本情報

ハロルド作石の代表作にして、初の少年漫画作品。

要旨と舞台設定

1990年代後半から2000年代の日本を舞台に、平凡な学生が音楽に目覚め、バンド活動を通じて成長していく物語が展開される。主人公である14歳の中学生、田中幸雄(コユキ)が、偶然の出会いをきっかけに音楽の世界に足を踏み入れ、楽器に初めて触れる高揚感や、ステージに立つ恐怖と喜びといった音楽体験を通じた青春が描かれる。

ストーリー展開

主人公のコユキが、奇妙な犬を助けたことから知り合った南竜介との関係を通じて音楽に触れ、やがてバンド「BECK」のメンバーとして活動する姿を描いた物語。バンド結成から本格的な音楽活動への発展、メンバー間の関係性の変化、音楽業界での挑戦といった展開を経て、コユキは音楽を通じた成長を遂げていく。物語には印象的な夢の場面やアルバムジャケット写真などの重要なエピソードが織り込まれており、これらが物語の深層部分と結びついた構成となっている。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、バンド活動や楽器演奏、音楽制作といった要素を中心に据えた音楽漫画。楽器に触れる瞬間の感覚やライブパフォーマンスの臨場感など、音楽体験の描写に特徴がある。音楽を題材とした漫画作品の中でも、リアルな音楽活動の描写と青春ドラマの融合という点で独自の位置を占めている。

作品固有の表現技法と特徴

本作は、音楽にまつわる神秘的な要素を重要な表現手法として用いている。音楽の背後にある不思議な力や奇跡的な出会い、運命的な瞬間を物語の要素として組み込んでおり、死と再生、魂の循環といったテーマも作品に織り交ぜられている。

世界観の構築と設定

作中では、現実の日本の音楽シーンを舞台に、インディーズからメジャーデビューへの道筋や音楽業界の仕組み、ライブハウスでの活動といった実際の音楽活動に即した物語が展開される。また、アメリカの音楽文化との関わりや国際的な音楽シーンへの展開も作品の重要な設定として描かれており、音楽を通じた文化的交流の側面も物語の構成要素となっている。

連載状況

講談社「月刊少年マガジン」1999年7月号から2008年7月号まで連載。

受賞歴

2002年第26回「講談社漫画賞」少年部門。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期:2004年10月から2005年3月まで放送。

実写映画(劇場)

2010年9月4日公開。

あらすじ

平凡な日々に不満を抱えながら中学生活を送っていた田中幸雄(コユキ)は、ある日全身ツギハギ姿の奇妙な犬ベックを助けたことで、飼い主の南竜介と出会う。コユキの天性の歌声を見初めた竜介は、ラッパーの千葉恒美、ベーシスト平義行、ドラマーのサクとともにロックバンド「BECK」を結成。

音楽業界のしがらみにとらわれながらも、着々と実力をつけいていくBECK。そんな中、コユキもバンドマンとして、一人の人間として成長していく。

登場人物・キャラクター

田中 幸雄 (たなか ゆきお)

退屈な中学生活を送っていたが、南竜介と出会って音楽の世界に身を投じることになる。天性の歌声を竜介とBECKのメンバーに見初められてバンドに加入。以降はBECKでギターボーカルを務める。その歌声は国内外のトップミュージシャンも認めるほどである。はじめはギターに関しては素人だったが、斎藤さんの指導を受けて上達。 ギターに熱中しすぎるあまり志望校のランクを落としてサクとともに千葉恒美と同じ高校に入学した。使用するギターは、斎藤さんから借りたグレッチホワイトファルコン、楽器屋にて一目惚れしたフェンダーテレキャスターなど。

南 竜介 (みなみ りゅうすけ)

BECKのギタリスト。ニューヨークからの帰国子女。女は泣かせる、借りた金は返さないと評判は悪いが、ギターの腕前は確かで、音楽への姿勢は真摯である。コユキに飼い犬ベックを助けてもらった恩義から、コユキが絡まれていたところを助けた。その後、コユキの歌声に才能を見出し、自身のバンドBECKに誘い入れた。 使用しているギターは、少年時代車から盗み出したギブソンレスポール「ルシール」。ダイブリのエディ・リーがシークレットライブでルシールを使用したいとの申し出を受け入れてしまったことから、身の回りが一変する。

千葉 恒美 (ちば つねみ)

BECKではラップを担当。短気で粗野だが、曲がったことが嫌いで性根は真っ直ぐな性格である。アフロヘアが特徴。サクによれば、歌はいまいちだが、人を惹きつける魅力があるらとのこと。子供の頃は病弱でいじめられっ子で、それを克服するために空手を学んだ。コンドルラーメンでアルバイトをしており、一回BECKから離れた際には本気でラーメン屋を継ごうとしていた。 コユキの通う高校の先輩で、成績優秀のため級長を務めていた。

平 義行 (たいら よしゆき)

BECKのベーシスト。元はミュージックマンズというバンドの腕利きベーシストで、南竜介からBECKに誘われた。竜介に「俺と組みたきゃすごいボーカルを連れて来い」と言い放ち、連れてきたコユキの才能を認め、晴れてBECKの一員となった。日本人離れしたファンキーなベースを弾くと評価は高い。 常に冷静沈着でメンバーの精神的支柱。使用しているベースはミュージックマンスティングレイ。

桜井 裕志 (さくらい ゆうじ)

コユキの通う中学に転校してきた。コユキが中学生活でハブにされてしまったときに、放送室でダイブリのジョン・セイズをかけたことがきっかけで友人となる。コユキの学校での数少ない味方。BECKからドラマーが脱退したときに南竜介に勧誘されてBECKの一員になる。ドラムは、7歳の頃から兄の影響で始めていた。 技術的には他のメンバーに一歩劣るが、プロのミュージシャンから「まだまだ伸びしろがある」と評されるほど、才能はある様子。のちに益岡弘美とのちに付き合い始める。

石黒 泉 (いしぐろ いずみ)

コユキの中学時代の一つ上の先輩。水泳部所属。コユキが小学生のころ同じ書道教室に通っており、一人学校が違って孤立していたコユキにできた最初の友人。当時はおかっぱで男の子のようだったが、中学では校内のマドンナ的存在になっていた。コユキのことが好きだったが、南真帆との関係を思って身を退いた。

南 真帆 (みなみ まほ)

南竜介の父親違いの妹。兄と同じく帰国子女のため、日本語が少し下手。将来の夢はニューヨーク・ユニバーシティで映画の勉強をすること。一番初めにコユキの才能を見抜き、BECKのボーカルに推薦した人物でもある。その後、コユキと恋人同士となる。コユキと真夜中プールで泳いだ時に、エディ・リーの使ったピックをコユキにプレゼントした。 芸能界にスカウトされるほどの美貌だが、本人はまったく興味がなく断ってしまった。

益岡 弘美 (ますおか ひろみ)

コユキとサクが入学した高校の同級生。ショートカットの女の子。コユキのバイト先の隣のセニョール・ドーナツでバイトをしていたが、お店に大打撃を与えるミスをしてクビになる。軽音楽部に入ったが、初心者が入れる雰囲気ではなく3日で退部し、中学時代に実績のあった新体操部に入部した。 サクのことが好きでコユキに相談し、付き合い始めた。

斉藤 研一 (さいとう けんいち)

斎藤紙業の社長。元水泳五輪強化選手で、普段はビートルズを愛する温厚な紳士だが、水着を着用したりプールに入ると鬼コーチへと豹変する。44歳にして週に3万m以上泳ぐ現役スイマー。コユキが竜介に借りたギターを直す資金のために、若干無理をして自社で働かせたことがある。また、コユキのギターの師匠でもあり、ギブソンの偽物ティプソンのレスポールをコユキに貸し与えたのちに、一生懸命働く姿をみてグレッチホワイトファルコンを無期限で貸した。 かなりの風俗好きで、性欲旺盛。持っているダッチワイフの名前は和貴子。独身貴族だったが、コユキの中学時代の副担任桃子先生に一目惚れし、交際にこぎつけた。

ベック

南竜介の飼い犬。少年時代の竜介がルシールと共に盗み出した。バンド名BECKの由来でもある。ツギハギだらけの奇妙な姿が特徴。元々はレオン・サイクスの飼い犬で、キースという似たようなツギハギ姿の犬がもう一匹いる。コユキにだけなぜか攻撃的な性格をしている。

ルシール

『BECK』に登場するギター。エリック・クラプトンも尊敬する、伝説の黒人ブルースギタリストサニーボーイ・ウォーターズのギター。シリアルナンバーは「8 3001」。サニーボーイとある男がナイトクラブでルシールという名前の女を巡って争った翌日、ライブ中のサニーボーイが射殺された時についた弾痕があるギター。 それ以来ルシールと呼ばれ伝説となっている。少年時代のエディ・リーと南竜介がベックとともに盗んだ。

集団・組織

BECK (べっく)

『BECK』に登場するロックバンド。「最強のバンド」を作るため南竜介がメンバーを集めた。バンド名は千葉恒美が竜介の飼い犬ベックを見て命名。ギター・竜介、ラップ・千葉、ベース・平義行、ドラム・東郷で結。その後、家業を継ぐために東郷が脱退し、ギターボーカル・コユキとドラム・サクが加入する。 海外では、シカゴのインディーズレーベルが名付けたモンゴリアン・チョップ・スクワッドを名乗って活動。ダイブリのシークレットライブに飛び入りでコユキが参加したことから人気に火がつき、ロックフェス「グレイトフルサウンド」への出場のきっかけとなった。同時に、大物プロデューサー蘭を怒らせる原因にもなり、以後業界に幅をきかせる蘭からの圧力に悩まされることとなる。

The Dying Breed (だいいんぐ・ぶりーど)

『BECK』に登場するバンド。全米で3000万枚を売る人気バンド。ギター・エディ・リーとボーカル・マット・リードを中心に構成されている。南竜介はエディ・リーと幼なじみ。二人ともコユキの声を高く評価しており、シークレットライブでステージにコユキを上がらせる。ツアームービーを映画監督ジム・ウォルシュに撮らせ、ルシールのありかがバレてしまった。 コユキと南真帆の思い出の曲「swimming bare」は、エディ・リーがツアーの途中にどこかの湖で夜中に恋人と裸で泳いだ時のことを歌った歌。

Belle Ame (べる・あーむ)

『BECK』に登場するバンド。かつて南竜介とバンドを組んでいた、木村栄二が結成したバンド。ビジュアル・ロック界の大御所で今やアメリカのロック界との人脈も築きつつある蘭の権力により一気にメジャーデビューし、日本武道館・東京ドームをソールドアウトさせる。ダイブリのシークレットライブで一緒に演奏する予定だったが、リハーサルを見て失望したマット・リードにギターに火をつけられてしまう。

アニメ

BECK

昨日も今日も明日も明後日も…ずっと同じような変わりばえのしない退屈で平凡な日々がずっと続くと思っていた田中幸雄、14歳。ある日、体がツギハギだらけのヘンな犬を助けたことで、その犬の飼い主南竜介と知り合... 関連ページ:BECK

書誌情報

BECK 15巻 講談社〈講談社漫画文庫〉

第1巻

(2013-12-12発行、978-4063849608)

第2巻

(2013-12-12発行、978-4063849615)

第3巻

(2014-01-10発行、978-4063849653)

第4巻

(2014-01-10発行、978-4063849660)

第5巻

(2014-02-13発行、978-4063849721)

第6巻

(2014-02-13発行、978-4063849738)

第7巻

(2014-03-12発行、978-4063849806)

第8巻

(2014-03-12発行、978-4063849813)

第9巻

(2014-04-11発行、978-4063849820)

第10巻

(2014-04-11発行、978-4063849837)

第11巻

(2014-05-09発行、978-4063849950)

第12巻

(2014-05-09発行、978-4063849967)

第13巻

(2014-06-12発行、978-4063849974)

第14巻

(2014-06-12発行、978-4063849981)

第15巻

(2014-07-11発行、978-4063849998)

BECK 34巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2000-02-15発行、978-4063342789)

第2巻

(2000-03-14発行、978-4063342918)

第3巻

(2000-06-14発行、978-4063343076)

第4巻

(2000-07-14発行、978-4063343137)

第5巻

(2000-10-14発行、978-4063343403)

第6巻

(2001-02-14発行、978-4063343816)

第7巻

(2001-05-15発行、978-4063344042)

第8巻

(2001-08-08発行、978-4063344516)

第9巻

(2001-11-14発行、978-4063344691)

第10巻

(2002-02-13発行、978-4063345070)

第11巻

(2002-05-15発行、978-4063345452)

第12巻

(2002-08-09発行、978-4063345810)

第13巻

(2002-11-13発行、978-4063346220)

第14巻

(2003-02-14発行、978-4063346718)

第15巻

(2003-06-14発行、978-4063347326)

第16巻

(2003-09-14発行、978-4063347722)

第17巻

(2003-12-16発行、978-4063348231)

第18巻

(2004-03-16発行、978-4063348507)

第19巻

(2004-06-16発行、978-4063348781)

第20巻

(2004-10-14発行、978-4063349245)

第21巻

(2005-01-15発行、978-4063349597)

第22巻

(2005-04-14発行、978-4063349993)

第23巻

(2005-07-14発行、978-4063720358)

第24巻

(2005-10-15発行、978-4063720884)

第25巻

(2006-01-15発行、978-4063721270)

第26巻

(2006-04-17発行、978-4063721393)

第27巻

(2006-08-17発行、978-4063721836)

第28巻

(2006-11-17発行、978-4063722284)

第29巻

(2007-02-16発行、978-4063722666)

第30巻

(2007-06-15発行、978-4063723083)

第31巻

(2007-11-16発行、978-4063723656)

第32巻

(2008-02-15発行、978-4063754452)

第33巻

(2008-06-17発行、978-4063754926)

第34巻

(2008-10-17発行、978-4063755756)

BECK 新装版 17巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2024-12-17発行、978-4065381946)

第2巻

(2024-12-17発行、978-4065382011)

第3巻

(2025-01-17発行、978-4065382851)

第4巻

(2025-01-17発行、978-4065382844)

第5巻

(2025-02-17発行、978-4065382905)

第6巻

(2025-02-17発行、978-4065382868)

第7巻

(2025-03-17発行、978-4065385173)

第8巻

(2025-03-17発行、978-4065385180)

第9巻

(2025-04-16発行、978-4065389478)

第10巻

(2025-04-16発行、978-4065389454)

第11巻

(2025-05-16発行、978-4065394380)

第12巻

(2025-05-16発行、978-4065394403)

第13巻

(2025-06-17発行、978-4065396353)

第14巻

(2025-06-17発行、978-4065396360)

第15巻

(2025-07-16発行、978-4065400906)

第16巻

(2025-07-16発行、978-4065400920)

第17巻

(2025-08-12発行、978-4065401675)

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