概要・あらすじ
「コンパスのように尖っているが、どこか丸い性格」と周囲から表されるボーカリストの卓哉は、高校卒業後に上京してプロの道をめざすもデビューの機会に恵まれず、天性の歌声をバックコーラスに費やす日々を過ごしていた。そんな折、卓哉は高校時代のバンド活動で1度だけ共演した長身の凄腕ギタリスト凡河内が上京していることを知り、数年ぶりの再会を果たす。
お互いの実力を認め合う2人はバンド活動再開を決意し、弱気だがベースを持つと豹変する卓哉の元同級生、各務や、気さくだが老け顔が玉に瑕の20代熊ひげドラマー栗原を加えたロックバンドVANCAを結成する。所属事務所とのトラブルやメンバーの衝突を乗り越えながら、VANCAは少しずつブレイクへの道を歩んでいく。
しかし、卓哉の憧れだったバンド、ESK-DUALのボーカル、新名や、アイドル歌手、高梨雪など、さまざまな人間との出会いを経て、卓哉と凡河内の見る未来は変わりはじめる。