BUS GAMER

BUS GAMER

多額の賞金と命を懸けたゲームに自らの意思で参加した訳ありの青年たち。彼ら3人の戦いを描いたアクション作品。もともとは「季刊ステンシル」「月刊ステンシル」に1999年から2001年まで連載されていたが、2006年からは「月刊ComicREX」で改めて連載が開始された。2008年には葛谷直行監督により、KBS京都やtvkなど独立UHF系にて全3話でTVアニメ化もされている。

正式名称
BUS GAMER
ふりがな
びずげーまー
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

縁もゆかりもない美柴鴇中条伸人斉藤一雄の3人の青年は、見知らぬ企業から、巨額の賞金が手に入るゲームへの招待状を受け取る。これに参加する旨を伝えると、彼らは3人で1つのチームとしてBUS GAMEというゲームで戦っていくことを言い渡される。当初は赤の他人同士で、慣れ合うつもりもチームを組む気もなかった3人だが、それぞれが訳ありで1億円を必要としているという共通点を見つけ出すと、ひとまずは手を組み、TEAM AAAとして生死をかけたBUS GAMEへ挑むことを決断する。

登場人物・キャラクター

美柴 鴇 (みしば とき)

TEAM AAAに属する20歳の青年。赤い髪で派手めの出で立ちをしている。デザイン学校に通う学生で、新宿2丁目のBARでアルバイトをしている。実家は合気道の道場を営んでおり、美柴鴇自身も有段者だが、両親と双子の弟の美柴鴫は現在行方不明となっている。感情を表に出さず根暗で、人と慣れあうことを嫌う。そのため、同じチームの中条伸人とはほどよい距離を取っているが、何かと距離を詰めたがる斉藤一雄に対しては時々鬱陶しく思うことがある。

中条 伸人 (なかじょう のぶと)

TEAM AAAに属する22歳の青年。黒く少し長めの髪で目が隠れている。愛煙家でいつも吸っている銘柄は「CABIN」。女性の影はあるものの特定の相手はいない。高校の頃に暴力団と繋がりを持ち、医者である父親から勘当されている。現在は将棋の講師をしながら青山大学に通っている。チーム内では基本的に中立の立場を取っており、斉藤一雄のことを子供扱いしている。

斉藤 一雄 (さいとう かずお)

TEAM AAAに属する17歳の青年。短い金髪で眼鏡をかけている高校2年生。人懐っこく、人付き合いが嫌いな美柴鴇や中条伸人に対しても構うことなく距離を縮めようとする。電気店「斉藤電機」の一人息子として育っているが、本当は1歳の頃に両親が事故で他界し、養護施設で6歳まで過ごした後に今の家に養子に入った。 趣味はプラモデル作りやTVゲーム。

桐生 (きりゅう)

TEAM AAAの雇い主である企業で働く壮年男性。たれ目で眉が太く、短髪で前髪を真ん中で分けている。美柴鴇、中条伸人、斉藤一雄の3人をチームの駒として呼び出し、BUS GAMEのルールを説明した後に3人にチームを組ませた。それ以降、TEAM AAAのゲーム責任者であり監督役を担うことになる。

一ノ宮 恵子 (いちのみや けいこ)

警視庁少年課に勤める20代の女性。髪は短くスタイルが良い。正義感が強く曲がったことが嫌いな性格をしている。BUS GAMEのことは知らず、若者が連続して不審な死を遂げたり行方不明になっていることに疑問を抱く。すべてを事故で処理する柳田に対していら立っており、ストレスが溜まった時にはゲームセンターで発散している。 この時、たまたま斉藤一雄と対戦して完敗している。ちなみにこの時プレイしていたゲームは、峰倉かずやが連載している『最遊記』の登場人物が登場する格闘ゲーム。

純也 (じゅんや)

TEAM BUGのリーダーを務める少年。見た目は小中学生くらいで整った顔をしている。警視庁局長の息子で、囚人であるTEAM BUGのメンバーを両脇に従えて刑務所内を出入りしている。なお、「季刊ステンシル」連載中は、「准一」という名前で表記されている。

(ぎん)

TEAM BUGのメンバーの男性。短髪で右耳にカフスを付けている。本来は大罪を犯して収監された凶悪犯だが、純也の命令によってTEAM BUGの一員となり、BUS GAMEに参加している。また、TEAM AAAに接触し、ゲームから降りるように忠告をする。

中山 祐介 (なかやま ゆうすけ)

BUS GAMEに参加した26歳の男性。短髪で淡白な顔をしており、左目の下にほくろがある。TEAM AAAの8戦目の対戦相手で、美柴鴇に倒され敗北。その後、ゲームの敗者として死亡した。1週間後に港で遺体が発見されニュースになった。

柳田 (やなぎだ)

眼鏡をかけた初老の男性。髪は後退していて、額にしわがある。警視庁少年課の課長であるとともに、BUS GAMEの判定人としてTEAM AAAの前に現れる。BUS GAMEの敗者の死を不審死として処理しており、この件に違和感を持った部下の一ノ宮恵子を捜査から遠ざけようと画策する。

美柴 鴫 (みしば しぎ)

美柴鴇の双子の弟。髪が長く、比較的派手めの恰好をしている。根暗な鴇とは異なり社交的で、誰からも好かれる存在であった。小学生の頃は図画工作室に隠れてデザインの仕事がしたいと鴇に話していた。髑髏で作られた特定ストラップを鴇にプレゼントし、その後行方不明となっている。なお、「季刊ステンシル」連載中は、「鷸」と表記されている。

集団・組織

TEAM AAA (ちーむのーねーむ)

BUS GAMEに参加するチームの1つ。美柴鴇、中条伸人、斉藤一雄の3人から成る。3人の共通点である、各人が1億円を必要としているという理由からチームを組み、目標金額を得るまで勝ち続けることを約束する。お互いのプライバシーには干渉しないことを条件としているが、斉藤は3人の結束を固めようと美柴や中条に積極的に連絡を取っている。

TEAM BUG (ちーむばぐ)

BUS GAMEに参加するチームの1つ。チームメンバーは純也、銀と、サングラスをかけたレゲエ風の男の3人。BUS GAMEの中でも強豪チームで、圧倒的な力でBUS GAMEの対戦相手を降してきている。新参チームであるTEAM AAAに注目している。

TEAM RAP (ちーむらっぷ)

BUS GAMEに参加するチームの1つ。TEAM AAAの第一回戦の対戦チーム。メンバーの顔は出ていないがHOMEとなってディスクを死守するために、鉄パイプやバット、ナイフを用いる。斉藤一雄を一度人質に取るも、美柴鴇と中条伸人に最終的にディスクを奪われて敗北する。

場所

満楼軒 (まんろうけん)

美柴鴇、中条伸人、斉藤一雄の3人それぞれが偶然行きつけにしていたラーメン屋。中条は昔ここでアルバイトをしていたこともある。キムチラーメンがおいしいと評判で、店内のテレビでは大抵野球中継が放送されている。三柴、中条、斉藤がこの店で会った当初は全員が背中を向けてラーメンを食べていたが、TEAM AAAを結成してからは1つのテーブルでラーメンを食べながら作戦会議をするようになる。

その他キーワード

BUS GAME (びずげーむ)

大企業の駒となる3人が1つのチームとなり、他チームと1対1でディスクの奪い合いのもとに戦うゲームで、「ビジネスゲーム」の略。チームはHOMEとAWAYのどちらかの役割を割り振られ、制限時間内にディスクを奪い合う。武器の持ち込みは自由。1勝すれば賞金1万円で、勝ち続ければ賞金は倍に膨れ上がっていくが、負ければ死ぬこととなる。 このゲーム全体が道楽ギャンブルとなっており、チームごとにオッズが付けられる。

HOME (ほーむ)

BUS GAMEの一方のチームに決められた役割。雇われている企業の秘密文書が入ったフロッピーやCD-ROMといったディスクを所持する。AWAYにディスクを取られないように死守し、制限時間終了時点で手元にディスクがあれば勝利となる。そのため、制限時間内であれば、AWAYにディスクを奪われても即座に負けとなるわけではない。 また、HOMEは対戦するステージ会場に前入りする特権が認められている。

AWAY (あうぇい)

BUS GAMEの一方のチームに決められた役割。HOMEのチームが持っている、秘密文書が入ったフロッピーやCD-ROMといったディスクを奪い、その後制限時間終了まで取り返されなければ勝ちとなる。制限時間終了時点でディスクが手元にない場合は負けとなる。なお、ディスクを奪い、管理するための方法については一切問わない。

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