DEATHTOPIA

DEATHTOPIA

異能力を用いて殺人を繰り返す、人の姿をしたチーターが跋扈する社会。ある日突然、チーターを見分ける眼を手に入れた青年は、それ故に命を狙われることになる。眼に秘められた謎を追って、異能力者と戦う青年を描いたアクションサスペンス。「イブニング」2014年10号から2017年1号にかけて連載された。

正式名称
DEATHTOPIA
ふりがな
ですとぴあ
作者
ジャンル
サスペンス
レーベル
イブニングKC(講談社)
巻数
既刊8巻
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概要・あらすじ

大学生の藤村洸(コウ)は、交通事故に遭って両眼窩底を骨折する重傷を負ってしまう。入院中、彼は謎の美女霧島カレン(ローラ)に絞殺されかかるが、病院に踏み込んで来た3人の美女がローラに向けて発砲、九死に一生を得る。ローラは特殊な能力を用いて殺人を繰り返す犯罪者チーターで、3人の美女はチーターに対抗するチームであった。

その後回復したコウは、ローラのような異能力持つ人間を見分ける能力を手に入れていた。突然備わった能力の謎を解明するため、コウは3人の美女ともに、異能力者との戦いに身を投じていく。

登場人物・キャラクター

藤村 洸 (ふじむら こう)

交通事故で両目に怪我を負った男子大学生。回復後に「チーター」と呼ばれる、特殊な能力を持った人間を見分ける能力を手に入れた。入院中に殺されかけたところを如月結衣、八神早希、星宮舞夜の3人に助けられ、以後彼女らとともに、異能力を持った犯罪者を捕まえる特殊犯捜査6係に所属することとなる。女性慣れしていないため、彼女ら3人との共同生活のなかでは、ウブな様子が数多く見られる。 また、結衣と早希が凌辱されて激昂した際には、急激な身体能力と射撃能力の向上を見せたり、無意識のうちにチーターの能力を無効化するなど、藤村洸自身も、徐々にチーターとしての能力に目覚めていく。

如月 結衣 (きさらぎ ゆい)

特殊犯捜査6係の3人の女性刑事の1人。拳銃と刀を武器に戦い、流派「一神影流」の免許皆伝を受けている。家族を殺したチーターを捕らえるために警察に協力しており、それとは関係のない藤村洸に対しては厳しい態度を取る。

八神 早希 (やがみ さき)

特殊犯捜査6係の3人の女性刑事の1人。リボルバーを武器に戦い、片時も得物を手放さない。3人の中では一番の肉体派で、藤村洸に入浴直後のあられもない姿を見られても、まるで意に介さない豪快な性格。

星宮 舞夜 (ほしみや まや)

特殊犯捜査6係の3人の女性刑事の1人で、リーダー格。拳銃の扱いはもとより機械にも強く、警視庁人事部へのハッキングさえも簡単にやってのける。何の躊躇いもなく、藤村洸を危険な捜査に駆り出し、利用しようとするなど、性格は3人の中で最も冷静かつ冷酷。

九重 右弦 (ここのえ うげん)

特殊犯捜査6係の係長を務める男性。藤村洸(コウ)を特殊犯捜査6係の部署に招き、特殊な能力を持った人間が人知れず殺人を犯していることを告げた。チーターを見分けるコウの能力を警戒し、彼を脅迫してマンションへと軟禁、24時間体制で3人の女性刑事に監視するよう命令を下す。

藤村 ひなた (ふじむら ひなた)

藤村洸(コウ)の妹で高校生。陸上部に所属している。多少ブラコン気味な性格で、コウ自身も、ひなたに害が及ぶと激昂するほど彼女を溺愛している。のちに九重右弦にスカウトされて特殊犯捜査6係へと加入し、驚異的な身体能力の高さを見せる。加入後は、人目も憚らずにコウに抱きつくなど、兄への愛情をさらに加速させている。

UD (ゆーでぃー)

特殊犯捜査6係が追う正体不明の宿敵。藤村洸(コウ)の能力の秘密を掴んでおり、彼を殺害するために数々のチーターを差し向ける。彼自身も身体から超音波を発する能力を持ち、手を触れずに対象を失神させたり、全身の穴から血を噴き出させて殺害することができる。コウたち6係の面々が住むマンションに侵入し、その能力で全員を圧倒。 チーターを率いて新しい世界を創造すると宣言する。

霧島 カレン (きりしま かれん)

強靭な肉体と再生能力を持つ女のチーター。表向きは「ローラ」と名乗る新宿ナンバーワンの風俗嬢。その正体は依頼を受けて要人を殺害する暗殺者。チーターを見分ける能力を持つ藤村洸を殺すために、コウが運ばれた病院へ侵入する。

リッパー

藤村洸の尾行に気づかず、侵入した家で一家斬殺を行ったチーター。ナイフで喉を切り裂く殺害方法をとっており、特殊犯捜査6係からは「リッパー」のコードネームで呼称される。チーターとしての能力は発達した瞬発力で、相手の反撃を許さずに斬りつけることを可能にしている。一家を斬殺したその場で悠々と食事するなど、常軌を逸した行動をとる。

園山 ユリエ (そのやま ゆりえ)

常人を遥かに凌駕する握力を持つ女のチーター。表向きは美容クリニックの院長。60歳を過ぎてもまったく衰えない美貌を持ち、世間からは「美の伝道師」として知られている。嫉妬や憎悪から、若い美女の監禁および殺害を繰り返す。

ピカソ

本名不詳のチーター。表向きはデイトレーダーとして優雅な生活を送る青年。触った物に含まれる鉄分から水素を発生させて爆発を起こす能力を持ち、証拠をまったく残さずに爆破を行うことができる。

沖田 睦夫 (おきた むつお)

如月結衣の家族を惨殺したチーター。自身の身体から半径2メートル30センチの範囲に微粒子を放出する能力を持ち、この微粒子を吸った者の身動きを封じることができる。動けなくなった人間を生きたまま切り裂き、裏返しにするという猟奇的な方法で殺人を行う。そのため、「リバース」のコードネームで呼称される。

山下 崇 (やました たかし)

強靭な指の力を持つチーター。表向きは陸上自衛隊の幕僚長。、対象の身体を指で貫き、破壊と殺戮を繰り返す快楽殺人者。幼い少女を好んで殺害する凶悪犯であり、藤村洸たちからは、何としても捕らえなければならない対象とみなされている。

林西 トオル (りんざい とおる)

「UDの使い」を名乗る青年で、電気を操る能力を持つチーター。UD側の人間ではあるものの、特殊犯捜査6係と完全に敵対しているわけではなく、協力関係を結ぶこともある。

集団・組織

警視庁特殊犯捜査6係 (けいしちょうとくしゅはんそうさろくかかり)

警視庁特殊捜査班内に存在する極秘組織。チーターの対策を専門に行う部署。如月結衣、八神早希、星宮舞夜らをはじめ多くの刑事が所属している。各々が強力な特殊武器を保持していたり、現場での殺人許可証が与えられていたりする。強大な力を持つチーターに対抗する関係上、任務のためなら違法行為も辞さない方針をとっている。

その他キーワード

チーター

人間社会に潜み、異能力を用いて殺人を繰り返すシリアルキラーの通称。外見は普通の人間と同じで見分けがつかないが、特殊犯捜査6係の面々は霊感のようにうっすらと彼らを感知できる感覚を持つ。本名の判明していない者は、「リッパー」などのコードネームで呼ばれる。その正体は、人類が進化の過程で失ったとされる異能の力が、いわゆる先祖返りにより備わって狂暴化した人間。 例えば霧島カレンの場合は、その腕力は類人猿に、再生力はナマコに例えられた。常人とはわずかに異なるDNAを持っており、世間のパニックを防ぐため、その存在は隠匿されている。

書誌情報

DEATHTOPIA 8巻 講談社〈イブニングKC〉

第1巻

(2014-07-23発行、 978-4063545234)

第2巻

(2014-11-21発行、 978-4063545487)

第3巻

(2015-02-23発行、 978-4063545579)

第4巻

(2015-06-23発行、 978-4063545722)

第5巻

(2015-10-23発行、 978-4063545920)

第6巻

(2016-03-23発行、 978-4063546095)

第7巻

(2016-07-22発行、 978-4063546248)

第8巻

(2016-12-22発行、 978-4063546507)

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