概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
野口 清作 (のぐち せいさく)
福島県猪苗代の農家に生まれた少年。幼い頃、囲炉裏に落ちて左手に大きな火傷を負い、指がくっついたまま動かなくなってしまう。気弱な性格に加えて、不自由な手を同級生からバカにされ続けたこともあり、自暴自棄となって小学校時代は成績も芳しくなかった。しかし国語の時間に、母親の野口シカへの愛情をストレートに綴った作文で満点を取ったことから彼に対する周囲の見方が一変する。この出来事から努力次第でいくらでも環境を変えられることを知り、勉学に対する情熱を燃やすようになる。さらに、左手の手術を受けたことで、物がつかめるほどに回復した。その結果、医学に興味を抱き、医者になるための勉強を開始する。のちに、ある風評被害の対策のため、名前を野口清作から「野口英世」に改めた。実在の人物、野口英世がモデル。
野口 シカ (のぐち しか)
野口清作の母親。夫は酒ばかり飲んで働こうとしないため、一生懸命に畑仕事に精を出し、ほぼ一人で清作を育てた。夫の酒代や自分一人の収入では生活が立ち行かないことから、やむなく庄屋から多額の借金をしている。それでも夫について悪く言うことはいっさいなく、そのことで清作や村の人々からは苦言を呈されている。やがて清作の医者になる夢に触発され、助産師になることを決意。庄屋の子供の誕生に立ち会ったことで庄屋から深く感謝され、その謝礼として借金を帳消しにすることを申し出られる。実在の人物、野口シカがモデル。