Good Job ~グッジョブ

Good Job ~グッジョブ

大手建設会社の営業2課で働くスーパーOLの上原草子。男性社員は横柄だし、女子社員同士の人間関係はもっと難しい。そんな社内の問題を、「上ちゃん」こと上原草子が笑顔で痛快に解決していくオフィスストーリー。「Kiss カーニバル」「One more Kiss」「別冊Kissバラエティー」「Kiss」などに1999年から2007年にかけて掲載された、かたおかみさおの代表作。2007年にはNHK総合テレビで「グッジョブ -Good Job-」としてTVドラマ化もされている。

正式名称
Good Job ~グッジョブ
ふりがな
ぐっじょぶ
作者
ジャンル
キャリアウーマン
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概要・あらすじ

仙台から東京の本社に異動して来た黒木丈二 は典型的な男性営業マン。営業アシスタントの女子社員を見下す彼の態度に、営業2課の空気はぎくしゃくし始める。そこに2課のドンと言われる上原草子が黒木にカツを入れた。そして、気持ちのいい挨拶、何かして貰ったらありがとう、ミスをした時はごめんなさい、の3つを徹底的に叩き込まれる。

ビシビシとしごかれ最初は反発する黒木だったが、草子の言うとおりにすることで、自分を取り巻く社内の空気が変わることに気づいていく。仕事をするなら誰もが気持ち良くしたい、社内の悩みを痛快に解決してゆく草子の周りにはいつも笑顔が溢れていくのだった。

登場人物・キャラクター

上原 草子 (うえはら そうこ)

営業2課の営業アシスタントOLで113期入社。常に周りを見て、笑顔で仕事も人間関係の悩みも解決するスーパーOL。しかし男性社員には疎ましく思われたり、女性社員には上司ぶって人に仕事を押しつけているなどと誤解されることもある。それでも毎日の積み重ねが信頼関係を作るのだと、前向きに元気良く頑張っている。黒木丈二 に「番長」と呼ばれていたのが一部社員にそのまま定着し、通称となっている。 なお、作者のかたおかみさおによれば、名前の由来は野球選手の上原浩治で、苗字はそこから、名前は彼の座右の銘である「雑草魂」から付けたと語っている。

黒木 丈二 (くろき じょうじ)

本社採用されたが2年で仙台の支社に転勤し、さらに4年かけてから東京の本社・営業2課に異動して来た男性社員。仕事は生真面目できっちりこなすが、功を焦るばかりにアシスタントの女子社員たちに横柄な態度を取ってしまう。上原草子が担当アシスタントとなってからは事細かに指導され、最初こそ反発したものの、自分の態度によって女子社員の態度や信頼関係が変わることに気づき、徐々に考えを改めていく。

二岡 智美 (におか ともみ)

営業2課の営業アシスタントOLで、恋愛至上主義と言われるほどの恋愛好き。実家から通勤している。上原草子の後輩にあたり、とても仲がいい。可愛らしい見かけでありながら、PCや機械に強い意外な一面を持つ。明るく元気な性格だが、同期の女子に誤解されたり、担当の営業マンに信頼されなかったりと悩みは尽きない。それでも草子と一緒に前向きに解決してゆく。 実家から通勤している。

村田 真子 (むらた まさこ)

営業2課の営業アシスタント女子社員最年長。眼鏡をかけた、読書好きの地味なベテランOL。実家から通勤している。30歳の頃からお局と呼ばれ始め、課内で結婚する者が現れた際には、気を遣われて結婚祝い金の徴収もされず、かえって辛い思いをしていた。32歳の時に経理から異動してきた上原草子に頼られ、結婚祝いも徴収してくれたお陰で胸のつかえが取れた。 「まぁ」は読書サイトでのハンドルネーム。

岡島 みずき (おかじま みずき)

営業2課の営業アシスタントOL。会社に不満はないし、人間関係にも問題はないが、やりがいもないと感じている。自分の仕事が男性社員の雑用に過ぎないと不満を口にするが、営業アシスタントは営業を補助することこそが仕事なのだと上原草子に諭され、自分の間違いに気づく。彼氏に転勤の話があり、真剣に悩む。

(みなみ)

営業2課の営業アシスタントOL。上原草子と同じ113期入社で、特に仲がいい。きつい性格と無愛想な外見で誤解されやすく、男性には「キツイ女」と評され振られることが多い。仕事においても私生活においても完璧主義だが、「女々しく自尊心の高い女」と自己評価している。営業の川相の優しさに癒され、付き合うようになる。マスカラが上手くいった日は機嫌がいい。

清水 (しみず)

営業2課の営業アシスタントOL。向上心が高く、課内の女子で唯一社内コンペに企画を出す。大学で研究をしている同棲中の彼氏がいるが、必要以上に会いたいとは思わないし、仕事中は忘れているという少々ドライな一面がある。コンペや就業態度が評価されて主任に内定するが、同時期に彼氏が北海道の大学に呼ばれることになったことを思い悩む。

斎藤 直 (さいとう なお)

営業2課の営業アシスタントOL。入社2年目でまだ仕事が遅くミスもあるが、仕事に対しては一生懸命。身体を動かすのは得意だが機械音痴で、デスクワーク、特にPC作業を苦手としている。中学、高校、大学とバドミントンを続けていたバリバリの体育会系で、合気道二段の腕前を持つ、道場の跡取り娘。実家から通勤している。桑田を電車で襲った痴漢を捕まえ、逃げようとしたところを投げ飛ばした。

桑田 (くわた)

営業2課の営業アシスタントOL。小さくて華奢なタイプ。毎日痴漢に遭っているせいで、男性が嫌いになってしまい、自分が営業アシスタント担当をしている原にも八つ当たりしてしまう。痴漢を同じ課の斎藤直が撃退したことで、立ち直ることができた。キャリアアップを目指してアロマやフラワーアレジメントなど習い事にも力を入れている。

吉永 由紀子 (よしなが ゆきこ)

営業2課の営業アシスタントOLで115期入社。設計課から異動してきたばかり。実家から通勤している。仕事の覚えは早いが、上原草子の行動をすべて悪意にとり、無理に2課を仕切っているなどの悪い噂を流す。のちに異動してきた小久保香世にも美人だから得をしていると思い込み、不快な感情を抱く。

小久保 香世 (こくぼ かよ)

営業2課の営業アシスタントOLで111期入社。受付、人事を経て、営業2課に配属されたおっとりとしたお嬢様で、受付嬢時代は男子がわざわざ見に来たほどの美貌の持ち主。仕事は遅いが男性社員の扱いに長けていて、ことを荒立てない謝罪の仕方が上手い。父親は都議会議員で山林王。お嬢様ゆえに誤解されやすく、親友に裏切られて一日中泣いたりすることもある。

吉原 (よしはら)

上原草子の会社に出入りする「キングコピー」の営業マンで、草子の恋人。優しげなハンサムで、普段はびしばしときついことを言う草子も、彼には常に優しく接している。しかし、浮気をしても草子なら許してくれるとの勝手な思い込みから、振られることになる。

(はら)

営業2課の営業マンでベテラン社員。寒いオヤジギャグを言うこともあるが、真面目で、女子社員からも信頼されている。当初、異動して来たばかりで感じの悪かった黒木丈二をたしなめ、色々と教えた人物。桑田がアシスタントを担当しているが、痴漢に遭ったせいで男性恐怖症となった桑田に八つ当たりされた。

武上 (たけがみ)

営業2課の課長で、定年間近の好々爺。上原草子を信頼し、女子のまとめ役をまかせている。男子営業部員にも細かく行き届いた指示を出すので、皆に慕われている。定年の送別会には課の全員が出席した。作中には名前が出なかったが、コミックス3巻の裏話漫画「グッジョブと俺」で「武上」という名前だったことが明かされる。

元木 (もとき)

営業2課の営業マンで、上原草子がアシスタントする男子社員。かなりのあわて者で、初めての大仕事として宝楠(ほーくす)商事の自社ビルの案件をまとめたものの、舞い上がってミスを犯し草子に殴られる。結果、宝楠商事社長の秋山は元木の殴られた顔を見てミスを笑って許してくれたが、これは秋山がそういう人間だと見越した草子による、元木を救うための策であった。

松井 (まつい)

営業2課の営業マン。黒木丈二や元木と組んで仕事をすることが多い。東京の本社から山形の支社に異動になる。当時、彼氏の転勤に悩んでいた岡島みずきには、彼女がいるにも関わらず自分の実家のある田舎の出張所に異動願いを出すなど自分勝手だと責められたが、それには事情があった。

川相 (かわい)

営業2課の営業マン。南が担当しているが、のんびりしていて要領が悪いのでいつも怒鳴られている。しかし、常にケンカ腰でキツイ南にとっては、川相ののんびりとした優しさが救いであり、のちに付き合うことになる。三重に出張の際には、伊勢の真珠をお土産に要求されていた。

堀内 (ほりうち)

営業2課の係長。いかにも中年の親父で、機械関係に弱い。具体的なことを言わず、あらゆることを「アレ」の一言で済ませようとしては女子社員たちを混乱させるうえ、やや短絡なところがあってすぐに女子社員を叱責する。ただ、女子社員たちを嫌っている訳ではなく、彼女たちが上手いことを言えば喜ぶし、感謝もする単純な性格。

豊田 (とよだ)

営業2課の営業マン。二岡智美がアシスタントを担当しているが、元々女子社員を認めておらず、さらに自分の仕事が上手く行ってないせいでイライラし、二岡が私用メールしたことをねちねちと怒ったり、引き継いだ吉永由紀子に対しても厳しい態度で接して嫌われる。しかし、取引先のお気に入りの菓子の情報を女子社員たちが集め、吉永がわざわざ買いに行ったという一件から考えを改め、女子社員のことを認めるようになる。

小坂 (こさか)

新しく営業2課に配属された若い営業マン。桑田が担当するが女子社員を認めず、彼女たちを「事務員」と呼んでいる。黒木丈二にはそんな姿を心配されており、何かと気にかけては一緒に気持ちの良い仕事ができるようにと働きかけられている。

駒田 (こまだ)

庶務課のOLで村田真子より1~2歳先輩。お局扱いされることに悩んでいて、トイレで泣いている所を偶然、村田に見られる。互いに負けないで頑張ろうとなぐさめ合う。のちに、営業2課で若い女子社員とも上手くやっている村田から励まされる。

石井 (いしい)

積算課のOLで、上原草子、南の同期113期入社。黒髪ロングの美人で、「暗いのに派手」などと言われる独特な雰囲気を持つ。恋愛話で盛り上がる積算課の女子の中で、男を作るために人生歩んでないと発言したことから、いじめられるようになる。同期の南とは研修の班が一緒だった。

伊藤 (いとう)

積算課のOLで、石井の先輩。コピーを断わられたり、石井の恋愛を否定する発言に、彼氏を話題にする自分たちをバカにされたと思い、石井をいじめている。彼氏にドタキャンされ一人でカフェにいる所を石井に話しかけられ、なぜか石井と一緒にゴスペルを聞きに行くことになったことで距離が縮まった。

三浦 ナミコ (みうら なみこ)

営業1課のOL。結婚願望が強く、合コンに気合を入れるあまり、仕事はいい加減に考えている。少量のコピーに何時間もかけ、終業15分前からカウントダウンを開始する。二岡智美の合コン仲間で、かなり条件のいい合コンをセッティングする。しかし不真面目な態度を同じ課の女子社員、特に先輩OLの種田には快く思われていない。

種田 (たねだ)

営業1課のOL。三浦ナミコの先輩で、お気楽OLの三浦に常々腹を立てている。ある日、嘘の指示を伝え大失敗させ、会社を退職させようとしたが、上原草子と二岡智美の機転で仕事は大きなミスにはならずにすんだ。結局、草子にいましめられて、いじめではなく三浦を鍛える方向にシフトチェンジする。

西岡 (にしおか)

九州から異動してきた営業2課の新しい課長。福岡に妻を残しての単身赴任でシャツはヨレヨレ、仕事にも覇気がなく社内での評判は悪い。以前、本社の営業9課にいた頃は口は悪いがバイタリティのある人間で、要望を上に通すために無茶をするような一面もあった。

岩隈 ミカ (いわくま みか)

小久保香世の友人で元人事部。小久保からドレスやバッグをよく借りている。小久保のピンクのドレスを特に気に入っていたが、小久保がそのドレスを他の友人のユリエにあげてしまったことから関係がぎくしゃくする。しかし、元々小久保のことを美人を鼻にかけた嫌な女と思っており、その陰口を小久保に聞かれてしまう。

野村 (のむら)

支援部のOLで磯辺を常に無視しており、支援部に用事があって訪れた桑田が挨拶した時も、磯辺ともども無視をした。しかし桑田から毎日元気に挨拶をされるうちに、磯辺までも野村に挨拶するようになり、野村も磯辺に挨拶を返すようになった。

磯辺 (いそべ)

支援部のOL。桑田のランチ友達。支援部は女子社員が2人しかいないのに、もう一人の女子社員である野村と険悪なことを桑田に相談する。桑田が上原草子から言われた元気のいい挨拶は一日のスイッチが入るということを実践するため、磯辺も野村に毎日元気良く「おはようございます」の挨拶することにした。

永井 (ながい)

二岡智美と合コンで知り合い恋人になった。二岡の「デキナイ」ところを可愛いと思っていたのに、永井よりPCに詳しく永井のマックの設置まで完璧にこなしたことで引いてしまう。それからというもの、二岡から食事に誘われても、泊まることができないと言われた日はセックスができないことを知り、会おうともしなくなる。

石川 (いしかわ)

営業部にルーターなどを設置しにきた業者の男性。PCに強い二岡智美と意気投合する眼鏡をかけた理系男子。その際、機械に強いことで永井に引かれていた二岡に好意を持たれる。石川も二岡にいい印象を持ち、自分の名刺を渡した。

小川 (おがわ)

営業1課の種田の先輩社員で、種田と共に2課と合同の「業務改善プロジェクト」の仕事をしている。仕事はテキパキとこなし真面目だが、自分のミスを認めないタイプ。短気ゆえに一言多かったり、逆にお礼や謝罪などの必要な一言が言えないで人間関係がぎくしゃくしている。

ユリエ

小久保香世の大学時代からの友達。美人で金持ちのお嬢様であることから誤解されやすい小久保の性格をよく理解している。しかし小久保から、小久保の会社の友達である岩隈ミカのお気に入りのピンクのドレスを貰ったことで、岩隈と小久保の仲がこじれてしまった。またテニスサークルの仲間でもある。

護国寺 (ごこくじ)

大日本商事の御曹司だが、社会勉強のために異業種である上原草子たちの会社にコネ出向している。護国寺一族の直系で独身でノリの軽いイケメン。一部では花嫁探しに会社に来ていると噂され、何も知らずにスーツが派手すぎると注意した南と噂になる。ただの噂だったが、それをきっかけに南に興味を持ち始めた。

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