概要・あらすじ
小説家の笛吹籠女は、世間で噂になっている都市伝説ざくろヒメに興味を抱く。ある日、彼女がパーソナリティーを務めるラジオ番組に、「ざくろヒメの正体を知っている」という電話が入る。だが、彼女がその答えを聞く前に、電話の主は何者かによって惨殺されてしまう。調査を進める中、彼女はざくろヒメが実は連続殺人犯で、自分もそのターゲットになっていることを知る。
そして、事件の謎を解く鍵が自分が育った村にあると気づいた笛吹籠女は、真相を明らかにするために生まれ故郷の犬抜村へと向かう。
登場人物・キャラクター
笛吹 籠女 (うすい かごめ)
高校3年生のときに賞を取り、天才美少女ホラー小説家として華々しくデビューを飾る。小説家のかたわら、ラジオ番組「笛吹籠女のかぁごめカゴメ」のパーソナリティーを務める。中学生のときに山崩れで両親を亡くし、以来、妹の笛吹朋絵と二人で暮らしている。なお、本人は事故で記憶喪失になり、そのときのことを一切覚えていない。 世間で噂になっている都市伝説ざくろヒメに興味を持つが、調査の中でそれが単なる噂ではなく、連続殺人事件であることを知る。そして事件の被害者が全員、自分と同じ犬抜村の出身であることを突き止める。
笛吹 朋絵 (うすい ともえ)
笛吹籠女の妹。趣味は骨董品集め。姉が調べていた都市伝説ざくろヒメの中に出てくる童歌の謎を解き明かす。
戌 直樹 (いぬい なおき)
笛吹籠女がパーソナリティーを務めるラジオ番組笛吹籠女のかぁごめカゴメのAD。外回り専門で、レポーター役を務めることもある。彼が起こした連続殺人事件が、都市伝説ざくろヒメのもとになった。
鳥遊 かの子 (たかなし かのこ)
職業はフリーライター。笛吹籠女に執着し、彼女の周囲を調べる過程で、都市伝説ざくろヒメのもとになった殺人事件が無差別ではなく連続殺人であること、笛吹籠女が最初から犯人のターゲットだったことを突き止める。笛吹籠女を誘拐し、殺害しようとしたが、連続殺人の犯人である戌直樹に殺される。
天海 竜一郎 (あまがい りゅういちろう)
笛吹籠女と同じ犬抜村の出身。笛吹籠女がパーソナリティーを務めるラジオ番組に電話し、都市伝説ざくろヒメの真相を伝えようとしたが、戌直樹の手にかかり命を落とす。
鈴木 (すずき)
笛吹籠女がパーソナリティーを務めるラジオ番組笛吹籠女のかぁごめカゴメのディレクター。都市伝説ざくろヒメにまつわる連続殺人事件の謎を解き明かそうとする笛吹籠女に協力する。
マリ
笛吹籠女がパーソナリティーを務めるラジオ番組笛吹籠女のかぁごめカゴメのAD。戌直樹が笛吹籠女に襲う現場に居合わせ、事件に巻き込まれてしまう。
八角 榺 (はすみ ちきり)
笛吹籠女の友人。職業はイラストレーターで、笛吹籠女の本の装丁はすべて彼女が担当している。笛吹籠女と同じ犬抜村の出身で、付き合いも長い。笛吹籠女が調べていた都市伝説ざくろヒメに関し、その真相の一端を知っていた。笛吹籠女にざくろヒメに対処するヒントを教え、姿を消す。
集団・組織
犬抜高校 (いぬきこうこう)
『HeRaLD』に登場する高校。笛吹籠女が生まれ育った犬抜村にある高校。村に伝わる秘密の儀式の舞台として使われていた。
三年十組 (さんねんじゅっくみ)
『HeRaLD』に登場するキーワード。笛吹籠女のラジオ番組に電話をかけてきた天海竜一郎が言い残した謎の言葉。天海竜一郎は、笛吹籠女に都市伝説ざくろヒメの正体が「三年十組の使者」と告げた直後、戌直樹の手にかかり命を落とす。
場所
犬抜村 (いぬきむら)
『HeRaLD』に登場する村。笛吹籠女が生まれ育った村。都市伝説ざくろヒメに登場する童歌は、この村に昔から伝わる鬼ごっこのはやし唄。また、この村では古くから秘密の儀式が行われていた。
その他キーワード
ざくろヒメ
『HeRaLD』に登場する都市伝説。笛吹籠女が興味を持ち、調査を進めていた。内容はざくろヒメと呼ばれる女に襲われるというもので、彼女の質問に正しく答えられないと殺されてしまう。笛吹籠女がパーソナリティーを務めるラジオ番組のAD、戌直樹が起こした連続殺人事件が、この都市伝説のもとになっている。
笛吹籠女のかぁごめカゴメ (うすいかごめのかぁごめかごめ)
『HeRaLD』に登場するラジオ番組。笛吹籠女がパーソナリティーを務めている。
おぶさりさん
『HeRaLD』に登場する童歌。都市伝説ざくろヒメでは、謎の女の問いにこの歌の通りに答えると助かると言われている。もともとは、笛吹籠女が生まれ育った犬抜村に伝わる鬼ごっこのはやし唄。