K -デイズ・オブ・ブルー-

K -デイズ・オブ・ブルー-

TVアニメ『K』のコミカライズ作品。異能者の犯罪を取り締まる特殊機関「セプター4」に所属する隊員達の日常や過去、隠れた素顔を描く。「ARIA」2013年12月号から2014年9月号にかけて連載された作品。

正式名称
K -デイズ・オブ・ブルー-
ふりがな
けー でいず おぶ ぶるー
原作者
GoRA・GoHands
漫画
ジャンル
異能力・超能力
関連商品
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あらすじ

第1巻

「青の王」である宗像礼司率いる東京法務局戸籍課第四分室、通称「セプター4」の特務隊は、犯罪に走る異能者の取締りを中心とする任務で、忙しい日々を送っている。ある日、隊員の日高暁は特務隊メンバーを集めて、隊員同士の親睦を深める懇親会をやろうと提案する。任務後に青雲寮に集まった日高達は誰を懇親会に誘うか話し合う中で、セプター4のNo.3でありながら周囲と馴染もうとしない伏見猿比古を誘うか悩んでいた。そんな時、道明寺アンディの携帯電話に、伏見から呼び出しの連絡が入る。道明寺の代わりに報告書の作り直しをさせられる事になった日高は、急遽伏見が残っている職場に戻る。日高は気まずい雰囲気の中で伏見と仕事を続けるが、無口で無愛想ながらも何かと一人で片付けようとする伏見を諭そうとする。

第2巻

セプター4の屯所に、「王子」を名乗る者から「アレイオーンを頂きに参る」と書かれた謎の予告状が届いた。そして王子を名乗るストレインの青年・田中洋司に、ストレイン馬の白あん煮込み豆腐が連れ去れてしまい、セプター4は田中の捕縛と白あん煮込み豆腐の保護のために緊急出動する事となった。しかし、ストレインの能力を持った田中の反撃に翻弄され、セプター4隊員達は行き詰ってしまう。吠舞羅メンバーと一時的に共同戦線を組む事になったセプター4は、互いに協力しながら、白あん煮込み豆腐に乗りながら街に逃げ出した田中を捕まえようとする。一方、櫛名アンナ十束多々良と協力する事になった伏見猿比古は、二人と共に田中を追っていた。田中の前に立ちふさがったアンナは、感応能力を使って田中の正体を見抜こうとする。

登場人物・キャラクター

宗像 礼司 (むなかた れいし)

第四王権者「青の王」の青年で、青のクラン・セプター4の室長を務める。知的な風貌でメガネをかけている。つねに冷静沈着かつ慇懃無礼な性格で、穏やかな敬語で話す。「剣をもって剣を制す」が口癖で、強力な異能者でありながら誰よりも規律や秩序を重んじている。至って普通の家庭に育ち両親と兄がいるが、私生活などは謎めいている。 何手も先を読んで行動する聡明な頭脳の持ち主だが、少々天然で変わり者な一面もある。吠舞羅の周防尊とは昔は友人だったが、現在は敵対関係にある。ジグソーパズルやカードゲームなどが得意で、青雲寮で隊員達とカードゲームをした際は、連続で圧勝していた。プライベートでは和服で過ごす事が多く、室長室の一部を和室に改造し茶道を嗜むなど、和の心にはこだわりがある。

淡島 世理 (あわしま せり)

青のクラン・セプター4の副長を務める女性。セプター4特務隊の紅一点。宗像礼司の右腕として彼を支え、個性的なセプター4の隊員達をまとめている。冷静でしっかり者だが、少々天然な一面もある。任務に対して従順で敵に対しては冷徹な事から、通っているバーのマスターである草薙出雲からは、「ツンドラの女」と評されている。 あんこやずんだなどの甘味をこよなく愛し、どんな料理にも組み合わせようとするなど、かなり異質な味覚の持ち主。上司であり青の王である宗像に対しては、敬愛の念を抱いている。仕事中はクリーム色の長髪を後ろにまとめているが、プライベートでは下している。休日でもよく筋トレをしている。

伏見 猿比古 (ふしみ さるひこ)

若くして青のクラン・セプター4のNo.3の地位にある青年。特務隊隊員でもあり、年齢は19歳。元は情報課だったが、殉職した楠原剛と入れ替わる形で特務隊員となる。仕事中でもつねに気だるげでイライラしている事が多く、時には舌打ちをするなど勤務態度や素行は悪いが、任務は忠実に素早くこなすなど、仕事の処理能力はかなり高い。 元は吠舞羅のメンバーで、八田美咲とは中学時代からの友人であり、吠舞羅に入る前からよく二人でつるんでいた。しかし、吠舞羅を裏切りセプター4に入隊した事で、八田とは敵対関係となる。このため八田とは強い因縁がある。昔から食べ物の好き嫌いが多く、野菜全般が苦手。部屋は青雲寮5号室に一人で住んでいる。

秋山 氷杜 (あきやま ひもり)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は25歳。国防軍出身。長く伸びた前髪で右目が隠れている。生まじめな硬派で、控えめな性格。部屋は青雲寮1号室で、弁財酉次郎とはルームメイト。

弁財 酉次郎 (べんざい ゆうじろう)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は24歳。国防軍出身。クールで穏やかな性格で、何手先も考えたうえで的確に行動する。部屋は青雲寮1号室で、秋山氷杜はルームメイト。

加茂 劉芳 (かも りゅうほう)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は26歳。部屋は青雲寮2号室で、道明寺アンディとはルームメイト。特務隊の中では最年長で、セプター4に入る前の過去も複雑。妻子持ちだったが妻とは離婚しており、娘とは数か月に一度しか会えない。離婚後に小料理屋をしていたが兄の借金で店を畳む事になり、閉店前に来店した宗像礼司と出会い、勧誘を受ける。

道明寺 アンディ (どうみょうじ あんでぃ)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は19歳。元・撃剣機動課第四小隊小隊長。天才タイプだが性格はかなり天然で、誰にでも友好的に接する。いつも明るいがあんことヘビは苦手。部屋は青雲寮2号室で、加茂劉芳とはルームメイト。

榎本 竜哉 (えのもと たつや)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は22歳。愛称は「エノ」。黒髪の長髪を首の後ろでまとめており、黒縁メガネをかけている。常識派で面倒見がいいが、オタク気質。部屋は青雲寮3号室で、布施大輝とはルームメイト。元は公務員を志望して戸籍課に就職するが、配属面接の際に面接官をしていた宗像礼司によって第四分室配属の辞令を出され、セプター4の一員となった。

布施 大輝 (ふせ だいき)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は23歳。比較的落ち着いた性格で、ツッコミに回る事が多い。五島蓮とは特に仲がいい。部屋は青雲寮3号室で、榎本竜哉とはルームメイト。セプター4に入隊前は、フリーターをしていた。

五島 蓮 (ごとう れん)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は20歳。愛称は「ゴッティー」。一見落ち着いて見えるが、言動がおかしく、何を考えているか分からない変わり者。趣味が特殊で、不気味な人形や変なグッズを部屋に置いている。語尾に「ですねェ」と付けるのが口癖。部屋は青雲寮4号室で、日高暁とはルームメイト。

日高 暁 (ひだか あきら)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。年齢は22歳。特務隊の中では一番の長身を誇る。気分屋だがまっすぐな気性の熱血漢で、仲間思い。楠原剛とは仲がよく、時おり彼の夢を見ている。部屋は青雲寮4号室で、ルームメイトの五島蓮の不気味なコレクションに、しばしば悩まされている。大学卒業後にすぐにセプター4に入隊した。

楠原 剛 (くすはら たける)

青のクラン・セプター4の特務隊員を務める青年。元警視庁機動隊員。特務隊に配属されたあと、宗像礼司をかばって銃弾を受け殉職した。享年20歳。隊員達からは新入りの後輩として親しまれ、日高暁とは特に仲がよかった。

吉野 弥生 (よしの やよい)

青のクラン・セプター4に所属する女性。庶務課所属隊員で、事務員をしている。オーバーオールを着用し、大きな丸めがねをかけている。おとなしくまじめで、心優しい性格。動物好きで、資料室の善条剛毅が飼っている猫が行方不明になった際は急いで探そうとしていた。同僚の淡島世理と仲がいい。マヨネーズが好きで、どんな料理とも合わせようとする変わった味覚の持ち主。

善条 剛毅 (ぜんじょう ごうき)

青のクラン・セプター4に所属する男性。庶務課所属隊員で、資料室長を務めている。片腕で顔には大きな傷跡がある。先代「青の王」でもあり、先代「赤の王」の羽張を殺害した過去を持つ。宗像礼司に勧誘され、再編成された現在のセプター4に入隊する。資料室では、ネズミ捕りが得意な黒猫のクロを飼っている。

白あん煮込み豆腐 (しろあんにこみどうふ)

青のクラン・セプター4の屯所で保護されている馬。セプター4に保護された際に淡島世理に「白あん煮込み豆腐」と名付けられるが、吠舞羅メンバーからは現在も「馬刺し」と呼ばれている。一見普通の馬だが動物のストレイン(特殊異能鳥獣)で、能力を発動すると翼を生やした白馬に変身する。

周防 尊 (すおう みこと)

第三王権者「赤の王」の青年。赤のクラン・吠舞羅のキングとして、裏世界で恐れられている。宗像礼司とはかつての友人だが、現在は敵対関係にある。口数が少なく無愛想だが仲間思いで、部下達からは敬愛と信頼を抱かれている。普段は寝ている事が多く物静かに見えるが、気性は荒く、内には破壊衝動を秘めている。草薙出雲とは付き合いが長く、気心が知れた中。 草薙の経営するバー「HOMRA」の2階に住んでいる。

櫛名 アンナ (くしな あんな)

赤いゴスロリ衣装をまとった、口数の少ない人形のような少女。吠舞羅のマスコットキャラクターのような存在。吠舞羅のメンバー、とりわけ周防尊を慕っている。尊達と出会い吠舞羅の一員となる前からストレインの能力を持ち、ビー玉を通して相手の情報が分かる感応能力が使える。

草薙 出雲 (くさなぎ いずも)

赤のクラン・吠舞羅のNo.2の青年。吠舞羅の拠点であるバー「HOMRA」のマスターをしている。京都弁で話し、サングラスをかけている。穏やかで面倒見がよく、個性的な吠舞羅メンバーを見守りまとめている。周防尊とは付き合いが長く、現在も右腕として彼を支えている。淡島世理がHOMRAに通っているためプライベートでは仲がいいが、彼女の特殊な味覚には辟易している。

十束 多々良 (とつか たたら)

赤のクラン・吠舞羅に所属する青年。吠舞羅のNo.3だが、戦闘能力は高くない。周防尊や草薙出雲と並ぶ吠舞羅の初期メンバーでもある。誰に対しても優しく接し、面倒見もいい。「平気平気」「何とかなる」が口癖で、穏やかでマイペースな性格。多趣味で歌やスケボー、料理などさまざまな趣味を持っている。

八田 美咲 (やた みさき)

赤のクラン・吠舞羅に所属する青年。吠舞羅の切り込み隊長を務める。ニット帽をかぶっており首にヘッドフォンをかけている。吠舞羅メンバーとの絆を大切に思っており、周防尊を心から尊敬し慕っている。スケボーが得意で、金属バットを武器に戦う。伏見猿比古とは中学時代からの友人だが、彼が吠舞羅を抜けセプター4に入った事で敵対関係となる。

田中 洋司 (たなか ようじ)

「王子」を名乗る謎の青年。予告状を出し突如セプター4の小屋に現れる。白あん煮込み豆腐を「アレイオーン」と呼び、連れ去ろうとする。櫛名アンナに一目ぼれしている。実はストレインで、目を合わせた相手を跪かせて一時的に服従させる能力を持つ。

集団・組織

セプター4 (せぷたーふぉー)

異能者による犯罪を取り締まったり、ストレインを管理するための警察的特殊機関で、統制や秩序をつねに重視している。正式名称は「東京法務局戸籍課第四分室」。「青の王」である宗像礼司が室長を務める「青のクラン」で、隊員は青い制服をまとうため、「青服」と呼ばれる事もある。戦闘能力に優れた隊員を集め、前線での戦闘に特化した「特務隊」が編成されており、「サーベル」と呼ばれる剣を使って戦う。 任務のためであれば国民の人権を一時的に侵害できるほどの、強い権限も持つ。捜査には「唯識システム」と呼ばれる傍受システムを用い、戦闘だけでなく捜査や情報収集にも優れている。

吠舞羅 (ほむら)

「赤の王」周防尊が率いる「赤のクラン」で、鎮目町を縄張りとするストリートギャング。草薙出雲が経営するバー「HOMRA」を主な拠点としている。セプター4とは敵対関係にあるが、状況に応じて協力する事もある。

場所

青雲寮 (せいうんりょう)

セプター4隊員が住んでいる寮。二人一部屋が基本だが、他人との同室を嫌う伏見猿比古は、特別に5号室を一人で使用している。

その他キーワード

ストレイン

自然発生的に異能力に覚醒した者の総称で、「王のなりそこない」とも呼べる異能者。自身で力を制御できない者もいるため、セプター4によって保護・管理されている。人間以外にも動物がストレインに目覚める事もあり、このような動物は「特殊異能鳥獣」とも呼ばれている。

クラン

「王(王権者)」と呼ばれる特別な異能者が率いる、異能者の組織や集団の総称。王に力を与えられクランの一員となった構成員は「クランズマン」と呼ばれている。

クレジット

その他

来楽 零(GoRA)

原作

GoRA・GoHands

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