概要・あらすじ
東京で美容室を営むミチルのもとに、父親が倒れたとの連絡が入る。故郷に駆けつけたミチルの前に現れたのは、若い頃の父親にそっくりの姿をしたロボット。AI(人工知能)を搭載したそのロボットは、父親が生前注文していた「看取りAI」で、老人の終活のサポートや遺族のフォローを目的として開発されたものだった。父親の死後、ミチルの実家はAIのミトリと母親が二人暮らしを始める。父親が今際の際に遺した「二人から目を離すな」という言葉をミチルは不安に思いながら、ミチルはミトリと母親の暮らしを気にかけながら東京に戻る。しかし、AIとの生活にはさまざまなトラブルが起こるのだった。
登場人物・キャラクター
ミチル
東京で美容室を営む30代の独身女性。実家も美容室を経営しており、父親と母親の二人暮らし。父親が倒れてからは店を部下に任せ、一時実家に帰省。そこで若い頃の父親にそっくりの外見をした看取りAIと出会う。父親が今際の際に遺した「母親とAIから離すな」という言葉を聞く。そのこともあり、父親の思考をコピーしているAIが、母親を道連れにしようと判断するのではないかと不安に思っている。
ミトリ
老人の終活サポートや遺族のフォローを目的として開発された看取りAI。ミチルの父親によって注文され、外見は父親の若い頃そっくり、思考パターンは父親のものをそのままコピーして作られている。喋り方や考え方はミチルの父親にそっくりだが、AIだけあってどこか融通の利かないところがある。ミチルの父親の死後、ミチルの母親と二人暮しをしている。「ミトリ」という名前はミチルの命名。