概要・あらすじ
週刊少年サンデー誌の創刊50周年を記念し、30年以上にわたって第一線で活躍し続ける2人の作家、高橋留美子とあだち充が合作した短編。それぞれが漫画家を志してからデビューするまでの軌跡、そして近況を、週刊少年サンデー誌とのかかわりを交えながら、「幼少編」、高校編(中高生編)、「状況編」、「近況編」により描く。
登場人物・キャラクター
高橋 留美子 (たかはし るみこ)
絵が上手な父親の影響で絵を描くのが好きになり、10歳になった頃、耳鼻科の待合室でたまたま手に取った月刊漫画ガロ掲載の池上遼一作品に衝撃を受ける。その後も池上遼一作品から多大な影響を受け、大学の春休みを使って描いた『勝手なやつら』でデビュー。大学卒業と同時に『うる星やつら』の完全連載をスタートさせる。
あだち 充 (あだち みつる)
16歳の時、短編「虫と少年」がCOM誌の読者投稿コーナーに掲載され、その後、同誌の読者コーナー常連となる。3歳年上の兄・あだち勉に誘われ、漫画家を志して上京する。石井いさみのアシスタントを経て19歳でデビュー。10年近くヒットに恵まれなかったが、週刊サンデー増刊号』誌に連載した『ナイン』が転機となり、その後、[『陽当たり良好』、『みゆき』、『タッチ』とヒット作を発表する。
池上 遼一 (いけがみ りょういち)
その作品が、幼少時の高橋留美子に多大な影響を与える。後に「劇画村塾」講師として、高橋留美子の前にあらわれる。ただし、直接の会話や指導などはなかった。
あだち 勉 (あだち つとむ)
あだち充の3歳年上の兄。弟に先立ってギャグ漫画家になり、高校を卒業したあだち充を東京に招いた。