NHKにようこそ!

大学を中退したひきこもり歴4年の22歳、佐藤達広と、彼を更生しようとあらゆる手段を講じながら奮闘する謎の美少女高校生、中原岬との出会いを描いたラブコメディ漫画。滝本竜彦の同名小説が原作。

正式名称
NHKにようこそ!
原作者
滝本 竜彦
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
全8巻
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あらすじ

第1巻

佐藤達広は、自身が4年ものあいだ引きこもっている事に危機感を抱き、社会復帰をしなければと悩んでいた。そんなある日、佐藤は中原岬という美少女に、引きこもりである事を知られてしまう。さらに、社会復帰の第一歩のため、漫画喫茶のアルバイト面接に訪れた佐藤は、そこで岬に再会し、慌ててアパートへ逃げ帰ってしまう。この事態に苛立ちを隠せない佐藤は、さらにとなりの部屋からの騒音に我慢がならず、ついにしびれを切らして隣室に抗議に向かう。そこに住んでいたのは、高校時代の後輩の山崎薫だった。佐藤は、二次元の美少女オタクになっている山崎の姿に戸惑い、彼の持つ美少女フィギュアを外に捨てようとするが、そこに訪ねて来た岬とまたも再会する事となる。引きこもりからの脱出方法を教えるという岬に対し、佐藤は見栄を張って、自分はパソコン関係のクリエイターであるとウソをつく。それを聞いた山崎は、いっしょにアダルトゲームを作ろうと佐藤を誘うのだった。こうして佐藤は、アダルトゲームを作るためにオタク文化に浸っていく事になるが、そんな中、高校時代の先輩の柏瞳と再会する。瞳と高校時代の話をして一念発起した佐藤は、岬の引きこもり脱出プロジェクトを決行するのだった。

第2巻

佐藤達広のもとに、母親が訪ねて来る事となった。未だ無職のままの佐藤は、母親を心配させないために、中原岬に彼女役になってもらう事にする。結局、カンのいい母親にはすべてばれてしまうが、佐藤の母親はウソをついていた岬に、佐藤をよろしくと優しい言葉を掛けて帰っていく。そんな佐藤の母親の言葉に従い、岬は佐藤に対し、本当の恋人のように接するが、一方の佐藤はそんな岬の積極性に戸惑い、逃げてしまう。だがその後、佐藤は岬の事が頭から離れず、山崎薫と共に作業しているアダルトゲーム制作に支障をきたしてしまう。そんな佐藤のもとに、柏瞳が急に訪ねて来る。瞳がとても落ち込んでいる様子に気づいた佐藤は、瞳が参加するというあるオフ会に同行する事にする。しかしそのオフ会とは、自殺オフ会であった。

第3巻

佐藤達広はネットゲームにはまってしまい、さらに引きこもりを悪化させていた。中原岬はそんな佐藤を救うべく、彼を拘束して無理やりネットゲームを断たせようとする。しかし、それに怒った佐藤は岬を侮辱する言葉を吐いてしまう。岬はショックを受けながらも、佐藤の引きこもりやネットゲーム依存を克服するために、いっしょに暮らす事を提案する。こうして佐藤は岬との同棲生活を始める事となったが、すぐに息苦しさを感じ始め、岬の前から逃げてしまう。あてもなく街をふらつく中、佐藤は高校時代にクラスの委員長を務めていた小林恵とばったり出会う。そして、佐藤の引きこもりの現状を聞いた恵は、人生を変える事ができるという怪しい集まりに彼を誘うのだった。

第4巻

佐藤達広に避けられ始めた中原岬は、彼の気を引こうと、さまざまな策を練っていた。そんなある日、佐藤がめずらしく外出する事になったため、岬は彼のあとをつける。すると佐藤は、高校時代の先輩で新婚であるはずの柏瞳と会っており、ホテルの方へと向かっていく。岬はそれにショックを受け、佐藤のあとを追うのをやめてしまう。佐藤を自分の物だと思い込んでいた岬は、何とか気持ちを整えて、佐藤のアパートを訪ねる。しかしそこには、またも瞳と楽しげに話す佐藤の姿があった。ショックを受けてその場を立ち去った岬は、電話で佐藤を夜の公園へと呼び出す。佐藤はこれを機に岬との関係を断とうとするが、岬は佐藤に、自分の悲運な家庭環境の話を打ち明ける。これを聞いた佐藤は、岬の思惑通りに同情し、彼女の言う事を何でも聞くようになってしまう。そんなある日、佐藤は街で、夫と思われる男性と楽しそうに過ごす瞳の姿を目撃してしまう。

第5巻

荒んだ生活ぶりがたたり、佐藤達広は病院に運ばれる事となった。そして、生活面でのサポートが必要だと判断された佐藤は、アパートの部屋を引き払って実家へと帰る。すぐに実家暮らしに息苦しさを感じ始めた佐藤は、まともに働いて家を出ようと決意するが、それも最初だけで、結局何もできないまま、実家でも自分の部屋に引きこもるようになる。一方、佐藤と会えなくなってしまった中原岬は、不登校だった自分を変えるべく、勇気を出して高校に通い始める。しかし周りの生徒となじむ事ができず、スクールカウンセラーの城ヶ崎彰のもとに入り浸るようになる。

第6巻

どんどん妄想の世界に入り浸っていく佐藤達広は、中原岬こそ自分のもとに降り立った天使だと思い込み、彼女に会うため実家を出て行ってしまう。一方の岬は佐藤が実家を出た事を知り、かつて彼が住んでいたアパートの部屋で待っていた。しかし佐藤は、アパートの電気が点いているのを見て、新たな入居者がいると思い込み、アパートから立ち去ってホームレス同然の生活を開始する。一方、城ヶ崎彰のもとに入り浸っていた岬は、自分もカウンセラーになろうと、思いつきで行動し始める。そんな中、岬はかつて佐藤を騙した小林恵と再会。そして恵の兄、小林四郎が引きこもりである事を聞いた岬は、自分が四郎をカウンセリングすると言い出し、半ば強引に恵の家を訪れる。

第7巻

佐藤達広は、小林四郎となかよくする中原岬の姿を見てショックを受け、夫と別居し始めた柏瞳の部屋に転がり込む。そして佐藤は、お互いに強くなろうと瞳と共同生活を始める。喧嘩ばかりの共同生活の中、何とか佐藤は瞳と打ち解け始めるが、そこにタイミング悪く岬と城ヶ崎彰が現れる。佐藤はそこでようやく、瞳の夫が城ヶ崎である事を知る。これをきっかけに、佐藤と瞳の共同生活も終わりを告げる事となった。再びアパートで一人暮らしを始めた佐藤は、隣人だった山崎薫とも再会し、岬を加えた奇妙な関係を取り戻す。しかし、岬は通い始めた高校をいきなり中退。そして佐藤も、昔と同じ引きこもりに戻ってしまっていた。

第8巻

佐藤達広中原岬と恋愛契約を結び、一気に距離を縮めるが、その関係もすぐに破綻。そして山崎薫が実家に帰った事を機に、佐藤は一人、違うアパートに引っ越すのだった。同じアパートでさまざまな時間を過ごした三人は、こうして離ればなれとなった。それから半年後、佐藤は引きこもりを脱してフリーターとして働いていた。そんな中、金欠状態になった佐藤は、以前住んでいたアパートの屋根裏に隠した山崎のフィギュアを売るため、半年ぶりにかつて暮らしたアパートを訪れる。すると、アパートは取り壊しの工事の直前だった。岬と過ごした数週間の同棲生活を思い出しながら、佐藤はアパートが取り壊される前に、屋根裏へと忍び込んでいく。

登場人物・キャラクター

佐藤 達広 (さとう たつひろ)

22歳で、大学を中退し、関東のとあるアパートで4年間ひきこもりをしている。アパートで宗教勧誘の対応をした際、付き添いで来ていた中原岬と出会う。その後、本屋でアルバイト中の彼女と再会したことがきっかけで、彼女が提案する「プロジェクト」に巻き込まれていく。見栄を張るために嘘をつき、その嘘が誇大化していく事がよくある。 高校時代の先輩である柏瞳に恋心を抱いていた。退廃的な生活から抜けだそうと幾度も更生を決意しているが、そのたびに失敗している。ふとした事がきっかけで高校時代の後輩である山崎薫と再会し、クリエーターをしているという嘘を現実のものとするために彼と美少女ゲームを作成することになるが、自堕落な性格が祟りなかなか実現には至っていない。

中原 岬 (なかはら みさき)

黒髪ショートの18歳の美少女。宗教団体に所属している叔母の勧誘活動に付き添った際、佐藤達広に出会う。以後、佐藤を更生させるための「プロジェクト」を提案し、強引に彼を巻き込んでいく。佐藤を更生させるためには手段を選ばず、時には佐藤のアパートに盗聴器を仕掛けるなど、少々ヤンデレ気質なところがある。 また、虚言癖がある。高校生だが、周りと馴染むことができない性格から現在は不登校中であり、留年している。カウンセラーの城ヶ崎彰のところに通っており、城ヶ崎によれば演技性人格障害という精神疾患であるらしい。自らを天使と呼び、他人から必要とされていたいという思いから、他人に世話を焼くことに努力を惜しまない。

山崎 薫 (やまざき かおる)

眼鏡を掛けた21歳の男性。佐藤達広の高校時代の後輩であり、アパートの隣人でもある。美少女ゲームを愛する重度のオタクであり、部屋には美少女ゲームが積み上げられている。現在は専門学校・夜々木アニメーション学院に通っている。中学時代、いじめられていたところを佐藤に助けられた過去から彼を慕っているが、ひきこもりとなった彼の無残な姿を見て見下すこともしばしば。 佐藤に美少女ゲーム制作の話を持ちかけ、彼を美少女ゲームの世界へと引き込んだ張本人である。

柏 瞳 (かしわ ひとみ)

黒髪ロングの女性。佐藤達広の高校時代の先輩であり、当時から関係は良好であった。職業は国家公務員。男性との関係は上手くいかないことが多く、その度に佐藤を心の拠り所にしようとする。薬物依存症であり、合法ドラッグなども常飲している。また、自殺志願者のオフ会に参加するなど、情緒不安定な性格で、つかみどころがない。 大学時代の先輩である城ヶ崎彰と結婚するが、その後の関係はうまくいっておらず、佐藤に度々不倫を持ちかけようとする。

緑川 七菜子 (みどりかわ ななこ)

山崎薫と同じく夜々木アニメーション学院に通う女性。声優志望であり、夢をかなえるための努力は欠かさない。山崎薫とは彼氏彼女の関係ではあったが、本人は美少女をストーキングすることが趣味と公言するほどの大の美少女好きで、山崎と付き合っていたのはそれに関する悪い噂を流さないためだった。 ツンデレ気質な面がある。

城ヶ崎 彰 (じょうがさき あきら)

柏瞳の婚約者である。職業は精神科医で、中原岬のカウンセラーを担当している。人柄は優しく、外見も良いが、瞳との関係はうまくいっていない様子。

小林 恵 (こばやし めぐみ)

佐藤達広の高校時代の同級生。当時委員長をしていたことから、佐藤は委員長と呼ぶ。昔は真面目な性格だったが、重度のひきこもりの兄の生活費を充当するために、現在はマルチ商法の勧誘員をしている。人前では兄を心の底から嫌っているような口ぶりだが、それは本心ではなく、家では兄のために献身的に世話をしている。

小林 四郎 (こばやし しろう)

小林恵の兄。重度のひきこもりで、部屋の外に一切出ることがない。ネットゲーム廃人。しかし、恵が会社を辞めさせられそうになった際は、身なりを整え部屋を飛び出し、堂々と彼女の弁護をした。実は部屋の中で猛勉強をしており、司法試験の合格を目指していた。社会復帰後は真人間となり、塾の人気講師をしている。

その他キーワード

日本ひきこもり協会 (にほんひきこもりきょうかい)

『NHKにようこそ!』に登場する用語。略称はNHK。佐藤達広の妄想上に登場する架空の秘密結社。日本放送協会(NHK)は仮の姿であり、こちらが真の姿だという。彼によれば、NHKはハイクオリティなアニメを放送することにより人々をオタクへと変え、人付き合いの苦手なひきこもりを量産しているらしい。

クレジット

原作

書誌情報

NHKにようこそ! 全8巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉 完結

第1巻

(2004年6月発行、 978-4047136366)

第2巻

(2004年11月発行、 978-4047136816)

第3巻

(2005年5月発行、 978-4047137158)

第4巻

(2005年11月発行、 978-4047137585)

第5巻

(2006年6月発行、 978-4047138285)

第6巻

(2006年11月発行、 978-4047138711)

第7巻

(2007年5月発行、 978-4047139244)

第8巻

(2007年7月発行、 978-4047139435)

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