PSYCHO-PASS サイコパス 2

TVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 2』のコミカライズ作品で、斎夏生の『PSYCHO-PASS サイコパス 監視官 狡噛慎也』の続編。発達した科学によって人の心すら「色相」として可視化されている社会で、難事件に立ち向かう監視官、常守朱の姿を描いたSFサスペンス。「月刊コミックガーデン」2014年12月号から2017年3月号にかけて掲載された。

正式名称
PSYCHO-PASS サイコパス 2
原作者
サイコパス製作委員会
漫画
ジャンル
サスペンス
レーベル
BLADE COMICS(マッグガーデン)
関連商品
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あらすじ

第1巻

「填島の事件」によって幾人もの欠員を出した刑事課は、常守朱を中心に新しいメンバーも加えて組織を一新していた。しかし新メンバーの着任早々に、市街地で爆発事件が起きる。犯行声明によって、犯人は解体作業員の喜汰沢旭だと突き止めた一行は、彼の職場である解体請負業者の倉庫に向かうものの、そこに待ち受けていた数々の罠によって、刑事課は思わぬ手傷を負ってしまう。用意周到な犯人に疑問を抱く一行だったが、常守の決死の説得によって、喜汰沢を殺さずに確保する事に成功する。しかし事件の裏では暗躍する者がおり、常守達とは別行動をしていた刑事課二係の面々は、正体不明の「透明人間」に襲われ、抵抗できないまま一人が死亡。二係の監視官、酒々井水絵もさらわれ、消息不明となってしまう。後日、事態に気づいて現場に駆け付けた一行は「WC?」と言う謎のメッセージを見つける。誰かが二係を襲ったはずなのに誰もいない現場、存在するはずなのに存在しない喜汰沢の共犯者、さらには常森以外誰も入っていはいはずなのに、常森の私室に残された「WC?」のメッセージ。これらから常森は、この事件には存在しないはずの「透明人間」がかかわっている事を確信する。

第2巻

誰にも書く事ができない「WC?」のメッセージの謎を追って、常守朱雑賀譲二のもとを訪れる。雑賀との話から「WC?」が「What Color?(何色か?)」を意味するのではないかとの結論を出した常守は、メッセージの真意を突き止めるべく、「透明人間」の存在を明かそうと決意する。喜汰沢旭の証言から「透明人間」の名が「カムイ」である事を知った常守は、刑事課の面々と協力して「カムイ」の存在を追う。一方で刑事課二係の青柳璃彩のもとに、失踪した酒々井水絵からメッセージが届く。メッセージに導かれるまま「メンタルケア施設」を訪れた青柳であったが、そこで一人の男による立てこもり事件に出くわしてしまう。「カムイ」の名を出しながら施設の人間を人質に取った犯人は、残虐に振る舞う事で人質の色相を濁らせて行く。そして上層部の命令によって、色相が濁った人質ごと犯人は撃たれ、現場は血の赤一色で染まる事となった。青柳も三係による攻撃の巻き添えによって死亡し、現場に到着した常守が目にしたのは、青柳の遺品と「WC?」のメッセージであった。

第3巻

「カムイ」が「軍事用ドローンの実験場」に潜伏していると言う情報をつかんだ常守朱は、刑事課の一係と三係を引き連れて実験場に向かう。元は貿易港であった実験場には隠された区画があり、そこを発見した常森は「カムイ」の痕跡と「WC?」のメッセージを見つける。一方、配信されたゲームを通じて、実験場のドローンが突如として暴走を始める。ゲームだと思ってドローンを操作する無関係の一般市民。そしてその兵器に襲われる一係と三係は、実験場を舞台に生死を賭けた戦いを繰り広げる。敵の目的が死んだ執行官からドミネーターを回収する事であると看破した常守は、遂に「透明人間」である「カムイ」の姿を目にする。そして捜査を続ける刑事課は、事件の共通点が「地獄の季節」と呼ばれる過去の事件にあるのに気づき、「カムイ」の正体が事件の唯一の生存者である鹿矛囲桐斗である事実にたどり着く。

第4巻

鹿矛囲桐斗の正体に大きく近づいた刑事課は、鹿矛囲からのメッセンジャーである枡嵜葉平と接触する事で、鹿矛囲の真実を知る事になる。鹿矛囲の目的が「地獄の季節」に関係する政治家と「シビュラシステム」への復讐だと気づいた刑事課は、その目的阻止のため動き始める。

その裏で刑事課一係に所属する霜月美佳は、常守朱への反発と東金朔夜への不信から独自の捜査を続けていた。しかし、その一環で「シビュラシステム」の重要な機密に触れた霜月は、シビュラシステムの真実、そして朔夜の正体を知り、鹿矛囲の事件の裏で暗躍する彼らに協力を余儀なくされてしまう。

第5巻

常守朱は、新たな鹿矛囲桐斗のメッセンジャーである桒島浩一から、祖母の常守葵が人質に取られた事を知らされる。ほどなくして葵の死体の発見の報を聞き、朱は精神的に深く追いつめられていく。

同時期、鹿矛囲は仲間達と共に地下鉄に立てこもっていた。「シビュラシステム」に牙を突き付ける準備を整えた鹿矛囲は、地下鉄と言う特異な空間に人質と立てこもる事で「シビュラシステム」の処理能力を飽和させ、システム的な脆弱性を突くつもりだったのだ。混沌とする事態に朱は迷い、挫折しそうになるものの、自分の手の中に残っている可能性を信じて再び立ち上がる。

登場人物・キャラクター

主人公

公安局刑事課一係所属の監視官の女性。年若いが優秀で、仲間達からは信頼されている。そのため、「填島の事件」によって多くの欠員が出て、刷新された刑事課の中心人物となっている。「シビュラシステム」の真実を知... 関連ページ:常守 朱

公安局刑事課一係に新しく配属された監視官の女性。17歳で未成年だが、「填島の事件」で友人を殺された事をきっかけとして監視官に志願した。監視官としての適性はあり、仕事では一定の成果を上げていた。マニュア... 関連ページ:霜月 美佳

公安局刑事課一係に新しく配属された執行官の男性。先入観に囚われない冷静沈着な人物で、「透明人間」の存在を口にした 常守朱に一番早く同意した。狡嚙慎也に似た雰囲気があり、朱は東金朔夜の言動を狡嚙と被らせ... 関連ページ:東金 朔夜

公安局刑事課一係所属の執行官の男性。監視官だったが、「填島の事件」を追う内に色相が濁って執行官となってしまった。また同事件で父親と左腕を失っており、現在は父親と同じ義手を使って生活をしている。常守朱の... 関連ページ:宜野座 伸元

公安局刑事課一係所属の執行官の女性。人当たりがよく、優れた判断力を持つ人物。人間関係の緩衝材として、新人である霜月美佳にもやさしく接していた。同性愛者で、同じ公安局に務める唐之杜志恩とは肉体関係を持っ... 関連ページ:六合塚 弥生

公安局所属の分析官の女性。退廃的な雰囲気を持つ美女で、医療や電子機器関連の知識に通じている。主に現場に出ている捜査官を後方からコンピューターでサポートしたり、事件の詳細を電子機器を使って分析するのが仕... 関連ページ:唐之杜 志恩

公安局刑事課一係に新しく配属された執行官の男性。目が隠れるほどに前髪を伸ばした内気な少年で、つねにおどおどした態度で周囲の人と接する。重度のうつ病にかかった経験から薬剤に関する知識に精髄しており、その... 関連ページ:雛河 翔

臨床心理学を専攻する元大学教授の男性。多角的な視野と高い見識を持つ人物で、かつては公安局捜査官のための特別講義を担当していた。しかし犯罪を深く分析するのが裏目に出て、講義の生徒の色相を著しく悪化させた... 関連ページ:雑賀 譲二

公安局刑事課一係に所属していた執行官の男性。常守朱にとっては頼れる先輩で、宜野座伸元や青柳璃彩の同期にあたる。「填島の事件」以降、姿をくらませており、現在は生死不明の行方不明状態となっている。しかし常... 関連ページ:狡噛 慎也

公安局の局長を務める女性。怜悧な風貌を持つ理知的な女性だが、その実、禾生壌宗という個人は存在せず、シビュラシステムの外部端末ともいうべき存在である。脳以外のすべてが人間を模して造られた機械で、シビュラ... 関連ページ:禾生 壌宗

公安局刑事課二係所属の監視官の女性。宜野座伸元とは同期の関係で、酒を飲み交わしながら過去を語れる仲となっている。さまざまな事件を経験した事で不安と迷いの感情を抱いており、監視官を続ける事に不安を感じて... 関連ページ:青柳 璃彩

公安局刑事課二係所属の執行官の男性。「透明人間」の事件では酒々井水絵の失踪を皮切りに、次々と同僚が死亡。さらには「メンタルケア施設」の立てこもり事件で、色相が濁った青柳璃彩を犯人と誤って撃ち殺してしま... 関連ページ:須郷 徹平

公安局刑事課二係所属の監視官の女性。喜汰沢旭の事件で人質の姿をしたホロ(立体映像)を追いかけ、「透明人間」である鹿矛囲桐斗に遭遇し、そのまま囚われの身になってしまう。ドミネーターとそれを扱うための「監... 関連ページ:酒々井 水絵

常守朱の祖母。高齢であるため身動きが取れず、介護施設で暮らしている。朱に命の大切さを説き、彼女にエールを送っていた。「WC?」のメッセージが朱の私室より発見されて以降、朱の親族は保護の対象となったため... 関連ページ:常守 葵

連続爆破事件を引き起こした犯人。ビル解体現場の監督員を務めていたため、爆弾の扱いに精通していた。学生時代は優秀だったにもかかわらず、職業適性でエリートの道を閉ざされた。そのため、決められた道しか歩めな... 関連ページ:喜汰沢 旭

「地獄の季節」の犠牲者である鹿矛囲桐斗を担当した執刀医。5年前、さまざまな機密に触れ、医者の職業への重責から色相を強く濁らせ、心身を強く疲弊させて浮浪者同然の生活をしていたところを、鹿矛囲に救われた。... 関連ページ:枡嵜 葉平

国土交通省の役人。23歳ながらやり手で、省内一の若手ホープと見なされている。実は鹿矛囲桐人の協力者で、「軍事用ドローンの実験場」の株主になって、そこをアジトとして提供したりして、彼の犯行をさまざまな形... 関連ページ:桒島 浩一

常守朱ら刑事課が追う数々の怪事件の裏に潜む「透明人間」。そこに確かに存在しながら、現在社会の監視を受け持つシビュラシステムには認識されないという「透明人間」のような特異性を持つため、捜査一家の面々も当... 関連ページ:鹿矛囲 桐斗

集団・組織

刑事課

公安局に存在する刑事事件を追う部署。人の心の色相を数値化し、管理するシビュラシステムに従い、犯罪係数が規定値を超えた者を「潜在犯」として取り締まるのを主な仕事としている。高い適正が求められる仕事で、監... 関連ページ:刑事課

その他キーワード

PSYCHO-PASS

サイマティックスキャンによって計測された生体情報をシビュラシステムが分析し、数値化したもの。この数値を追求する事で人間は最大の幸福を享受できるとされ、職業適性にもこの数値が大きく反映されており、社会の... 関連ページ:PSYCHO-PASS

色相

サイマティックスキャンによって計測された生体情報をシビュラシステムが分析し、「色」として可視化したもの。色相がクリアであればあるほど健やかな精神状態であるとされ、逆に濁っている場合は犯罪係数が上昇し、... 関連ページ:色相

犯罪係数

PSYCHO-PASSによって計測される数値の一種。犯罪にかかわる数値で、基本的にこの数値が高ければ高いほど危険思想が強く、犯罪を起こしやすいとされる。犯罪の準備を行っただけで犯罪係数は上がるため、規... 関連ページ:犯罪係数

監視官

公安局刑事課で執行官の監視と指揮を行い、捜査活動を行うエリート職。10年以上監視官として働けば、厚生省のポストが約束されて出世の近道となる。凶悪犯罪や犯罪者に直接かかわる過酷な仕事という事もあり、高い... 関連ページ:監視官

執行官

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経済省主導で行われた、交通と銀行を管制する国民支援システム「パノプティコン」の試験運用期間。これにより航空及び交通事故が例年の数十倍にまで跳ね上がったため、パノプティコンの採用は見送られる事となった。... 関連ページ:地獄の季節

ユーストレス欠乏症

PSYCHO-PASS社会で自分の色相を気にするあまり、誤ったメンタルケアを行った者が発症する病気。薬の副作用や強迫真理によって自律神経が侵されてしまい、あらゆる刺激が消えて無感覚状態になるといった症... 関連ページ:ユーストレス欠乏症

シビュラシステム

厚生省が提供するシステムの総称。PSYCHO-PASSによって対象の色相を数値化したあと、その対象が幸福実現を達成できるように支援を行う。現代社会の根底をなす重要なシステムで、誰もが利用している。生活... 関連ページ:シビュラシステム

先天的免罪体質

シビュラシステムによる色相の判定でもいっさい濁らない特異体質者を指す言葉。シビュラシステムによって管理されたPSYCHO-PASS社会の存在意義を大きく揺るがす存在であるため、先天的免罪体質の情報は重... 関連ページ:先天的免罪体質

ドミネーター

公安局刑事課に配備されている特殊な装備。見た目は銃型の機械で、正式名称は「携帯型心理診断鎮圧執行システム・ドミネーター」。シビュラシステムとリンクする事で対象の犯罪係数をリアルタイムで計測し、刑の執行... 関連ページ:ドミネーター

クレジット

原作

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