PSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也

フジテレビ「ノイタミナ」で放送されたTVアニメ『PSYCHO-PASS』の登場人物である、狡噛慎也の新人時代を描いた公式スピンオフで、TVアニメの前日譚にあたる。22世紀初頭の日本を舞台に、「シビュラシステム」と呼ばれる統治機構に支配されディストピアと化した社会で刑事として働く者たちと、その社会に反旗を翻そうとする者たちの戦いを描く。

正式名称
PSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也
ふりがな
さいこぱす かんしかん こうがみしんや
原作者
サイコパス製作委員会
作画
ジャンル
推理・ミステリー
レーベル
BLADE COMICS(マッグガーデン)
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概要・あらすじ

とある病院で移植手術を受けた老人から取り出された内臓に、謎の焼印が押されていたことが判明する。狡噛慎也は、「焼印事件」と名付けられたこの事件を、部下の執行官たちとともに担当することになる。幾人もの関係者が事件の捜査線上に上がったが、加藤勢理という臓器移植医が逮捕されて、事件は表面的には決着を見る。しかし、並行して発生した、禁制とされている「米」を用いた食品、クリアパスタの大規模な流通に関する事件が、「焼印事件」とも水面下で繋がっていることが判明。

事件は新たな様相を見せ始める。その捜査線上に浮かび上がったのは、納然桐花という、かつての大女優であった。

登場人物・キャラクター

狡噛 慎也 (こうがみ しんや)

公安局刑事課三係(さんがかり)監視官の男性。エリートと呼ばれる立場にありながら、まだ若いこともあって直情径行で、正義感を先行させて血気に逸(はや)るところがある。「ひよっこ」という揶揄を込めて「ぴよ噛」というあだ名を付けられている。征岡智己には「コウ」と呼ばれている。

宜野座 伸元 (ぎのざ のぶちか)

公安局刑事課一係(いちがかり)監視官の青年。狡噛慎也からは「ギノ」と呼ばれている。慎也とは親しく、気の置けない関係。所属が違うため担当する事件は異なるが、宜野座伸元がかつて手がけた「あかい花事件」が、慎也にとっても重要な意味を持つことが、のちに判明する。

征岡 智己 (まさおか ともみ)

公安局刑事課三係(さんがかり)執行官の壮年男性。現役の刑事たちの中では最年長の部類に属し、「古風な刑事」の雰囲気を身にまとう。肉体の一部を改造し、サイボーグ化している。仲間からは親しみを込めて「とっつぁん」「マサさん」などと呼ばれている。

佐々山 光留 (ささやま みつる)

公安局刑事課一係(いちがかり)執行官の青年。狡噛慎也とは親しく、一緒に身体トレーニングをしたりする仲。所属が違うため担当する事件は異なるが、友人としての立場から、慎也に事件に臨む姿勢などについてアドバイスを送っている。

和久 善哉 (わく よしとし)

公安局刑事課三係(さんがかり)監視官の男性。年齢は28歳。肩書きは同じだが、狡噛慎也の実質的な直属上司にあたる。一見すると取り澄ましたエリートのような雰囲気を漂わせているが、実はかなりしたたか、かつ大胆不敵な刑事。投げナイフの扱いなど、戦闘能力にも長けている。

天利 陽名 (あまり ひな)

公安局刑事課三係(さんがかり)執行官の女性。年齢は21歳。他の人とは微妙に異なる感性を持っていて、それが刑事としての勘として働くこともある。血や死体に対しては鈍感だが、乗り物酔いしやすいという弱点を持つ。部屋の片付けも苦手。

弓削 正 (ゆげ ただし)

「焼印事件」が発生した病院と提携する葬儀会社の若い男性社員。事件に深く関与していたが、逃亡を図る。「PSYCHO-PASS」による「犯罪係数」が「即時執行」の数値に達していたため、狡噛慎也と部下の執行官によって射殺された。

倉井 和地 (くらい かずち)

「焼印事件」が発生した病院の看護師。24歳の男性。死亡した患者の遺体から肝臓を抜き取って、食べていたということが判明し、逮捕された。その動機は、ハイパーオーツへのアレルギー体質のために、常に飢えにさいなまれ、他に食べるものがなかったというものであった。「焼印事件」の真犯人と目されたが、倉井和地は、自分が患者を殺したわけではないと供述している。

加藤 勢理

医師の老人。「焼印事件」において、死亡した患者たちの人工臓器の移植手術を手がけていた。現在は脳以外の部位をすべて義体に置き換え、サイボーグ化している。移植用臓器に焼印を押していた張本人で、「焼印事件」の真犯人にあたる。狡噛慎也によって居所を突き止められ、抵抗することなく逮捕された。

江井 頴 (えねい えい)

「クリアフーズ」という企業を背後から操っていた年齢不詳の男性。禁制となっている米を密かに大量栽培し、クリアパスタとして流通させた事件の犯人である。ハイパーオーツへのアレルギー体質を持っていた。シビュラシステムに疑問を抱いており、「食べるものを選択する自由」を人々に与えようとして事件を起こした。狡嚙慎也らによって居所を突き止められ、射殺される。

登志 実 (とし みのる)

特区で暮らす老人。かつて、ハイパーオーツの普及以前に、それと競合する存在であった「オリザ」と呼ばれる米の研究をしていた。シビュラシステムに疑問を抱いている。登志実の居所を突き止めて取り調べに当たった狡噛慎也に対し、加藤勢理とも過去に何らかの繋がりがあったことを匂わせる。

納然 桐花 (のうぜん きりか)

「焼印事件」から始まった一連の事件に関与したとされる女性。多くの事件の関係者を背後から操っていたとも疑われる存在。かつては大女優であったが、現在は脳以外のすべてを義体に置き換え、サイボーグとなっている。赤い斑点が浮き出る皮膚の病によって女優を続けられなくなったため、「赤い色」に関連するありとあらゆるものを憎んでいる。

集団・組織

公安局刑事課 (こうあんきょくけいじか)

シビュラシステム統治下における警察組織。主に、「執行官」や「監察官」と呼ばれる者たちによって構成されている。執行官は、「PSYCHO-PASS」による「犯罪係数」が高い者たちの中から特別に選ばれた実働部隊であり、監察官は執行官を部下として率いるエリートである。一係、二係、三係の3つのチームに分けられている。

場所

特区 (とっく)

老人たちが隔離された場所。シビュラシステム導入に際し、一般社会に暮らすことは不適格とされた老人だが、かといって抹殺するほどの存在でもないと判断された。正しくは「第一区養護特別区画」だが、通常は略して「特区」と呼ばれる。医療が高度に進歩しているので、中ではかなりの数の老人たちが暮らしている。この中にいる人間への調査や面会の許可は、公安局刑事課の監察官でも容易には下りないほど厳しいものとなっている。

イベント・出来事

焼印事件 (やきいんじけん)

摘出した臓器に謎の文字列が焼印されていた事件。とある病院の老患者が臓器を人工のものと取り換えた時に焼印が見つかった。何人もの関係者が捜査線上に浮かび、直接的な実行者・加藤勢理が逮捕された後も、シビュラシステムに対する反抗を企てる勢力の存在が背後にあると見られている。

あかい花事件 (あかいはなじけん)

実在の赤い花を摘み取った事件。「赤い花の蜜を吸うと幸せになれる」という迷信を信じた人々が、社会を覆うホログラムの装置をシャットアウトし、ホロ画像によるものではない本物の赤い花を摘み取って回った。表面的にはどうということもないような事件。公園などから赤い花を撤去して、「あかい花事件」そのものは終息した。のちに、「焼印事件」に始まる一連の事件の捜査線上と、この「あかい花事件」の背後に共通の人物、納然桐花の存在が浮かび上がることとなった。

その他キーワード

PSYCHO-PASS (さいこぱす)

人々の「社会に対する適合度」の尺度。人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになったシビュラシステム下の社会で用いられる。「PSYCHO-PASS」という俗称で呼ばれる。「犯罪係数」と呼ばれるものは数値で表されるが、一般的には、「色相」と呼ばれる、色による尺度の方が、適応度合いを示すものとして広く用いられている。

ドミネーター

かなり大ぶりの銃のような形状の装置。公安局刑事課の監察官と執行官だけが持つことを許されている。正式名称は「携帯型心理診断鎮圧執行システム・ドミネーター」。実際に銃として撃つこともできるが、このドミネーターそのものが、まずPSYCHO-PASSの分析装置を兼ねている。銃としての発射モードは、ターゲットの犯罪係数によって自動設定される。 設定モードは、使用不可となる「トリガーロック」から、対物モードである「デコンポーザー」まで数段階存在する。

ハイパーオーツ

日本に食糧自給率100%をもたらした革命的な小麦。現在、日本のほぼすべての食品はハイパーオーツから作られており、それをホログラムで別のものに見せかけている。安全性に問題はないが、ハイパーオーツに対するアレルギー体質の持ち主もいる。このハイパーオーツが誕生したおかげで、「米」などの他の穀物の栽培は禁止された。

クリアパスタ

「クリアフーズ」という企業の製品。最近大流行している食品であり、市場に出回った数は700万個を越える。その名の通り、パスタの一種であるが、実は禁制となっている「米」を原料にして作られていることが判明。その出所などを狡噛慎也らが調べることになった。

クレジット

脚本

後藤 みどり

原作

サイコパス製作委員会

ストーリー原案

虚淵 玄(ニトロプラス)

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