概要・あらすじ
立栄学院大学付属小学校に通う小学生・高野生が誘拐された。誘拐犯から届いたメールはすべてクイズ形式となっており、これを解読しない限り、内容を正しく理解することができない。事件の特殊性から、他人の心を全て読み取ってしまうという、警視庁捜査一課特殊捜査班・SIT所属の女性警察官・桐子カヲルが投入される。
だが、発生する様々な事態に翻弄される桐子や警察官。調べるうち見えてくる、容疑者たちの抱える様々な闇。捜査を続けるうち、桐子は意外な犯人像にたどり着く。
登場人物・キャラクター
桐子 カヲル (きりこ かおる)
警視庁捜査一課特殊捜査班・SIT所属の女性警察官。高野生が誘拐された事件の捜査を指揮する。聡明で直観力や観察力に優れており、犯人から送られてくるクイズをすぐに解くことができる。双極性感情障害のため、普段は精神科の病院に入院しているが、担当すべき事件があった時だけ退院する。他人の心を全て読み取ってしまう能力をもっており、この能力のために過去に精神的に壊れ、何度も自殺を図っていた。 入院を続けたいため、病院で異常と判断されるよう計算して検査をうけているという。事件を解決するために、令状を得ずに家宅侵入するなど違法な手段を使うことも。上司である蓮見礼二の愛人を名乗るが、真偽は不明。
高野 舞 (たかの まい)
高野生の母。高野啓の妻。30歳。英会話学校の講師で、テレビや雑誌にも出演する人気者。勤めている英会話学校の役員となり、専門学校を設立する予定。反面、仕事が忙しく、子供とのコミュニケーションが少なくなっている。
高野 啓 (たかの さとし)
高野生の父。高野舞の夫。36歳。京明大学病院に勤務する精神科医。眼鏡をかけている。交通事故で過去の記憶を一部失っている。海外出張なども多く、家を不在にしがちだが、家族のことは大切に思っている。
高野 生 (たかの しょう)
立栄学院大学付属小学校に通う男子小学生。7歳。高野舞の一人息子。始業式の日に誘拐される。
白砂 竜太 (しらすな りょうた)
多摩東署で刑事主任を務める男性警察官。高野生君誘拐事件を担当。宅配便の箱に入って被害者宅に侵入し、以降、被害者宅で、被害者の両親である高野舞や高野啓に、捜査のための指示を出したり、精神的なバックアップを行う。優しく人当たりの良い性格で、常に笑顔を絶やさない。
森村 優作 (もりむら ゆうさく)
警視庁捜査一課に所属する若い男性警察官。蓮見礼二の指示を受け、桐子カヲルの監視役として高野生の誘拐事件に関わる。国家公務員採用試験を受験し警察官となった、いわゆるキャリア組。そのため、キャリアを汚すような手段には躊躇を見せる。中学受験を経験している。
緒沢 在昌 (おざわ ありまさ)
多摩東署で刑事課長を務める男性警察官。高野生君誘拐事件を担当する。多摩東署内チームのトップで、桐子カヲルが姿を見せない時などは陣頭指揮をとる。過去に誘拐事件で手柄を立てたことがある。熱血漢で現場を仕切りたがるところがあり、桐子と反目するが、お人好しな一面も。
中森 あゆみ (なかもり あゆみ)
立栄学院大学付属小学校で教師を務める若い女性。26歳。高野生の担任。明るく優しい先生で、子供たちから好かれ、信頼を得ている。母親は以前、立栄学院大学付属小学校の校長を務めていた。普通車のほか、バイクの免許を取得している。高野生の誘拐犯人からの身代金要求に応じ、金を運んだ。
菅井 ツヤ子 (すがい つやこ)
高野舞の近所に住む主婦。子供は息子の芳貴のほか、自宅に引きこもっている芳貴の姉、恭子がいる。芳貴が高野生と同じ立栄学院大学付属小学校の同じクラスに所属している。恭子のことに関して深く思い悩んでいるが、他人には相談できていない。
柴崎 真理 (しばざき まり)
高野舞の近所に住む主婦。娘の柴崎なつめが高野生と同じ立栄学院大学付属小学校の同じクラスに所属している。夫はなつめのしつけや教育に関して責任を負う気がなく、「何かあったらお前の責任」と言われている。
石原 綾 (いしはら あや)
高野舞の近所に住む主婦。息子の慎吾が高野生とともに立栄学院大学付属小学校を受験したが、不合格となっている。しかし、付き合いは続いている。夫とは年の差がある。
宮部 夏彦 (みやべ なつひこ)
高野舞が務める英会話学校の理事長を務める男性。舞とは親密な関係。高野生君誘拐事件の犯人情報に懸賞金をかける。
蓮見 礼二 (はすみ れいじ)
警視庁捜査一課管理官SIT担当の男性警察官で、桐子カヲルの上司にあたる。眼鏡をかけている。高野生君誘拐事件に際し、入院していた病院の精神科から桐子を退院させ、指揮をとらせる。また、桐子の監視役として森村優作を配置する。桐子の過去や能力を知る人物。時に冷酷に思える判断や物言いをする。
薫 (かおる)
桐子カヲルの前にだけ現れる謎の少女。黒髪の美少女でセーラー服を着ている。桐子が精神的にショックを受けた場合などに現れ、桐子を責めるような発言をする。
集団・組織
SIT
警視庁捜査一課特殊捜査班。特殊捜査班を表す「Special Investigate Team」の略。誘拐事件や立てこもり事件を専門に扱うチームで、1998年に発足した。蓮見礼二や桐子カヲルが所属している。
場所
立栄学院大学付属小学校
誘拐事件の被害者となった高野生が通う小学校。名門校で、入学には受験に合格する必要がある。
イベント・出来事
高野生君誘拐事件 (たかのしょうくんゆうかいじけん)
始業式の日の午前11時頃、学校帰りの高野生が何者かに拉致された事件。犯人からはクイズ形式のメールが届き、捜査をかく乱させる。
クレジット
- 原作
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相内 美生 , 飯野 陽子 , 関 えり香
- SHARE
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- EC
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