ときめき戦隊レンジマンとは
大塚錬児は、異常に惚れっぽい性格だが、まったくモテない高校2年生。ある女性に恋をした錬児が、彼女の元へと急ぐ途中、Dr.荻窪に出会ったことから物語は始まる。Dr.荻窪は「ときめき戦隊レンジマン」の司令官であり、異常な「ときめき値」を示す錬児をレンジマンにスカウトする。レンジマンは地球外生命体メガネスターと戦うために結成された、総理大臣直属の秘密部隊である。恋のときめきを力に変えるレンジマンは、変身アイテムを装備したあとに「トキメキッシュ」と発声することによって変身できる。なお、変身・戦闘で恋のパワーを使い尽くしたあとは、変身が解けると同時に、恋をしていた相手のことも記憶から消えてしまう。錬児の恋するパワーが必要だと感じたDr.荻窪は、都合が悪いことはとりあえずふせて勧誘する。ヒーローになればモテると言われた錬児は、レンジレッドとして正式にレンジマンの一員となる。ちなみに、錬児が入隊した時点では、他の隊員はレンジブルーのみ。ストーリーが進むにつれ、イエロー、ピンク、グリーンとメンバーが増えていく。
ヒーローバトル×ラブコメディ
本作のヒロインは、中学3年生の神楽坂風香。内閣総理大臣・神楽坂泰禎の娘で、国民的アイドルでもある。ある事情で、Dr.荻窪が経営する「純愛喫茶オギクボ」をしばしば訪れ、錬児と面識を持つことになる。錬児は、恋をしている間は、他の女性に全く興味を示さない。そんな訳で、毎日のように恋をしていた錬児は、風香のことを知らなかった。一方、物心がついたときから周囲に愛され続け、スターになった風香は、自分のことを知らない人間に初めて遭遇してショックを受けた。錬児のことを嫌いだと言う風香だったが、次第に彼が気になる存在になっていく。本作はヒーローバトル漫画だが、主人公たちの日常やラブコメ要素が描かれている点が大きな特徴である。
レンジ星の王座を狙う巨悪
風香を生むと同時に亡くなった母・サクナは、レンジ星の王女である。レンジ星の王女は、代々大衆を魅了する能力を持ち、夫婦の契りを結んだ者はその能力を譲り受け、レンジ星の王となる。邪悪な勢力に狙われたサクナは、Dr.荻窪と共に地球に逃れ、泰禎と運命的な出会いを果たして結婚。サクナの能力を譲り受けた泰禎は首相となった。風香もまた能力を受け継いでいることから、レンジ星の王座を狙うメガネ・ド・グラシーズは、次々とメガネスターを送り込み、風香を狙う。ときめき戦隊レンジマンの真の目的は、レンジ星の王女の血を引く唯一の存在、風香を守ることだった。
登場人物・キャラクター
大塚 錬児 (おおつか れんじ)
高校2年生、16歳の男子。異常に惚れっぽい性格だがまったくモテず、生まれてから一度も彼女がいたことがない。女性に関しては思い込みが激しい妄想狂だが、不幸な境遇の人に同情して涙を流す優しい性格の持ち主。誰かに恋をしている間は、他の女子にまったく興味を持たないため、国民的アイドル・神楽坂風香のことも知らなかった。恋するパワーである「ときめき値」が異常に高く、Dr.荻窪に「ときめき戦隊レンジマン」にスカウトされ、レンジレッドとして活躍する。変身アイテムは指輪。
神楽坂 風香 (かぐらざか ふうか)
中学3年生の美少女。黒いロングヘアーが特徴。内閣総理大臣・神楽坂泰禎の娘。6歳で子役デビューし、今や国民的アイドルとして人気を博す。自分のことを知らない人間・大塚錬児に悪い第一印象を持つが、その気持ちが次第に好意に変わっていく。亡き母はサクナというレンジ星の王女。母から大衆を魅了する力を受け継いでいるため、異星人に狙われているが、本人は出自を知らない。
Dr.荻窪 (どくたー おぎくぼ)
「ときめき戦隊レンジマン」の司令官。ハート型の白髪、白ひげが特徴の老人。レンジマンの秘密基地が隠されている「純愛喫茶オギクボ」のマスターでもある。神楽坂風香の母・サクナと共に地球に逃れてきたレンジ星人。メガネスターから風香を守るため、内閣総理大臣・神楽坂泰禎の協力を得てレンジマンを結成した。







