概要・あらすじ
原っぱのカブト王キョゴロウの忘れ形見であるダイゴローは、メスと交尾したくて仕方がないお年頃。蛾の少女モンローをはじめ、複数のメスにたびたびアプローチするも、欲望むき出しのキモい態度のせいで、まったくモテない日々を過ごしていた。そんな下衆で自由気ままなダイゴローの振る舞いが多くの虫たちを巻き込み、ほのぼのかつ厳しい生存競争という、彼らの日常が奏でられていく。
登場人物・キャラクター
ダイゴロー
かつての原っぱの王者だったキョゴロウの息子で、カブト虫の成虫。メスにモテモテだった父親に憧れており、ダイゴロー自身も多くのメスとねんごろになりたいと常々思っている。実際にメスと対話すると、交尾欲が前面に出すぎてキモさ全開となってしまうため、まったくモテない。また、喧嘩は勝てる場合にしかやらず、さらに自分より下であると認定した相手を徹底してぞんざいに扱うなど、極めて下衆な性格をしている。 なお、本人に悪気は全然なく、いるだけで周りを翻弄してしまう困ったタイプでもある。
モンロー
オスにモテるキラキラの「アゲ蝶」になりたいと思っているメスの蛾。ダイゴローの友人で、彼からは「交尾せん?」など、常に熱烈かつキモいアプローチを受けているが、すべて適当に受け流している。自分が蛾であることに強い劣等感を抱いており、対外的には蝶を自称していたが、友人たちには普通にバレていた。
ツトム
ゲブラ虫のオス。お尻から美容と健康に良いお汁(ゲブラ汁)を出すことができるため、それを求める近隣のメスからモテていた。興奮すると副作用のある濃いゲブラ汁が出てしまう。ツトム本人はむき出しの下衆っぷりを発揮するダイゴローに対し密かに好意を抱いており、ダイゴローが下衆な振る舞いをするたびに、人知れず濃いゲブラ汁を放出しては、干からびていた。
じい
キョゴロウの代からカブト王の一家に仕えるバッタのオス。現在はダイゴローの教育係として、女心をつかむ方法などをアドバイスしている。自由奔放なうえに話を聞かないダイゴローに振り回されっぱなしの日々を送っており、錯乱したダイゴローに腹の柔らかい部分を突かれることもあるなど、かなりの苦労人でもある。
アイゴロー
ダイゴローの兄であるイケメンのカブト虫。メスからの人気は高く、これまでに彼女が途切れたことはない。しかし、嫉妬深いうえにDV気質なため、付き合ったメスの一挙手一投足に怒り、柔らかいところを角で突いてしまうという悪癖を持つ。そのせいでメスに愛想をつかされて逃げられ、この世の終わりが来たかのように落ち込むこともあるが、立ち直りは早い。
シャンペイ
フンコロガシのオスで、ダイゴローの友人。常日頃から虫のフンを丸めて転がしているため、メスからはまったくモテない。本人もフンを愛する本能に対して強い劣等感を抱いており、キヌが彼女になった時も、自分の本性を知られることを極度に恐れていた。モテない仲間同士だが、ダイゴローからは見下されている。
キヌ
メガネをかけ、地味な容姿をしたトンボのメス。エサとして他の虫に連行されていたところを、シャンペイよって助けられたことが縁となり、相思相愛になった。シャンペイのウンコに対する情熱と、ウンコについて語り出すととまらなくなるところを愛している。実はメガネを取ると美少女。
ハナ
真面目な性格をしたミツバチのメス。訛りのある喋りと地味な容姿のせいで、ダイゴローからは下に見られてしまい、からかいの対象となっている。ダイゴローの嫌がらせじみたイジりに耐えられなくなり、女王バチに泣きついていた。
キリコ
カマキリのメス。語尾に「カマ」と付けるのが特徴。ダイゴローを捕食しようとした際、彼の口車に乗せられて、そのまま相思相愛となった。ダイゴローに「おいしいところ」と称し、新鮮なバッタの足を何本も食べさせようとする。
キョゴロウ
ダイゴローの父親。かつての原っぱの王で、周りに多数のメスをはべらせていたカブト虫のオス。決め台詞は「ナゼにメスどもはワシの遺伝子をほしがるかのおー」。すでに亡くなっているが、幼虫だったダイゴローの脳裏にもそのモテモテぶりが焼きついており、今もダイゴローの生き方に強い影響を与えている。