ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC

ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC

餅月望の小説『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』のコミカライズ作品。大陸屈指の大国「ティアムーン帝国」を襲った革命の炎に焼かれ、わがままな皇女殿下として断頭台の露に消えたミーア・ルーナ・ティアムーンは、目を覚ますとなぜか12歳の頃の自分に転生していた。自分が断頭台に送られる未来を回避しようと奔走するミーアの姿を描く、歴史改変ファンタジー。コミックス各巻末には原作小説の一部が試し読みとして収録されているほか、餅月望による書き下ろし小説や、杜乃ミズ描き下ろしの番外編も掲載されている。2020年9月に原作小説版が第1弾舞台化。2021年7月に原作小説版が第2弾舞台化。

正式名称
ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC
ふりがな
てぃあむーんていこくものがたり だんとうだいからはじまるひめのてんせいぎゃくてんすとーりーあっとこみっく
原作者
餅月 望
漫画
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
転生
レーベル
コロナ・コミックス(TOブックス)
巻数
既刊7巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

皇女転生

ティアムーン帝国唯一の皇女であるミーア・ルーナ・ティアムーンは、民衆のクーデターにより、20歳にして断頭台でその命を落とした。その瞬間、飛び起きたミーアは、自分が12歳の頃の姿に戻っていることに驚愕(きょうがく)すると同時に、自分が死んだのは夢だったのかと胸をなでおろす。だが、そんな彼女のかたわらには、20歳で断頭台にかけられるまで日々の出来事をしたためた血塗れの日記があった。日記を見て、夢の内容が現実であったことを確信したミーアは、かつての自らの行いを反省する。

未来は変化する

前世のミーア・ルーナ・ティアムーンは、自分の嫌いな黄月トマトの料理を出してくることを理由に、料理長をクビにしたことがあった。この日も例に漏れず食卓には黄月トマトのシチューが並んでいたが、幽閉中の牢の中では粗末な食事しかできなかったミーアにとって、その味は格別のものだった。ミーアが嫌いな食べ物を、健康のためになんとか食べてもらおうと腕を振るった料理長の思いに触れたミーアは、このことをきっかけにそれまでの傍若無人な態度を顧みるようになる。そして、前世で最後まで自分に仕えてくれたメイドのアンヌ、税務官のルードヴィッヒ・ヒューイットに報いるため、二人を説き伏せて自らの側近に迎えるのだった。こうしてミーアの行動が前世と変わったことにより、前世のミーアが記した血塗れの日記にも変化が訪れていた。過去の記述が書き換えられ、未来の出来事に少々変化が訪れていたのである。だがそれでも、ミーアが断頭台にかけられる最期は未だ変わらないままだった。このことを知ったミーアは、未来を少しずつ変えて最終的な結末を覆そうと、決意を新たにする。そして、ルードヴィッヒの協力を得て貴族の出資を仰ぎ、将来帝国内に蔓延(まんえん)する疫病への対策として、貧民地区(スラム)に病院を建設。さらに、本来ならば遠からず命を落とすはずだった、アンヌの妹にして作家のエリスを、お抱え芸術家として召し抱えるのだった。

セントノエル学園入学

ミーア・ルーナ・ティアムーンは、13歳になる年の春、全寮制のセントノエル学園に入学することとなった。そこには、前世でミーアを断頭台に送ることになったクーデターの立役者であるティオーナ・ルドルフォンシオン・ソール・サンクランドもおり、この二人を特に警戒するミーアは、極力かかわらないようにしようと心に決めていた。だがそんな中、ミーアはいきなり街中でティオーナが貴族の子弟に因縁を付けられているところに出くわしてしまう。いっしょにいたアンヌが期待のまなざしを向ける手前、将来の天敵とはいえ困っている人を放っておくこともできず、ミーアはその威光をもって貴族の子弟を叱責し、ティオーナのことを助けるのだった。この時、ミーアが何気なく口にした言葉に、それまで帝国内で虐げられてきたティオーナは、帝国の王侯貴族から初めて帝国の民として扱われたと歓喜し、以後ミーアのことを心から慕うようになる。さらにこの一件はシオンにも目撃されており、彼がミーアに一目置く大きなきっかけとなるのだった。

新入生歓迎舞踏会

セントノエル学園では毎年、新入生歓迎舞踏会が開催されている。ミーア・ルーナ・ティアムーンは将来のため、軍事力の充実したレムノ国の第2王子であるアベル・レムノを狙っており、新入生が一堂に会する注目度の高いこのイベントを、アベルに近づくために利用しようと考えていた。だがアプローチ計画を練る中、ミーアはシオン・ソール・サンクランドにダンスパートナーに誘われてしまう。シオンと距離を置きたいミーアは動揺するが、時を同じくして、アベルが兄のゲインにチャラチャラと女性に声をかける姿を厳しく咎(とが)められている場面を目撃。そこに割って入ったミーアは、アベルが自分のダンスパートナーであるとウソをつき、アベルのプライドを傷つけない形でゲインから救うと同時に、シオンからの申し出を断ることに成功する。迎えた舞踏会当日、アベルはミーアとダンスを踊ることになるが、その途中、本当はもっと上手なミーアが、自分のレベルに合わせて踊ってくれていることに気づく。これにより、ミーアが周囲から低い評価を受けることが許せなくなったアベルは、彼女の本当の実力を周囲に見せつけるため、恥を忍んでシオンにミーアと踊ってあげて欲しいと申し出る。こうしてシオンと踊ることになったミーアは、息の合った華麗なダンスで周囲を圧倒。一方のアベルはシオンに及ばない自分に悔しさを覚えると同時に、激しいダンスを踊っていたミーアのため、彼女を待つあいだに飲み物を冷たいものと取り換えてあげていた。そんなアベルの優しさに触れたミーアは、シオンに「あなたにはほかにふさわしい人がいる」と告げてダンスを一曲で切り上げ、アベルのもとへ戻る。

舞踏会の裏で起きていたこと

アンヌは、新入生歓迎舞踏会が行われているあいだ、ミーア・ルーナ・ティアムーンに小遣いを渡され、自由時間を与えられていた。そのお金を使ってミーアのためになることをしようと考え、町に繰り出したアンヌは、そこでティオーナ・ルドルフォンの従者であるリオラ・ルールーと出会う。血相を変えたリオラから、ティオーナが搭に閉じ込められていることを聞いたアンヌは、急いでリオラと共に現地に向かう。ティオーナが幽閉されている搭には、屈強な男二人が見張りに立っていた。アンヌとリオラがどうしようかと頭を悩ませていると、そこにシオン・ソール・サンクランドの従者であるキースウッドが姿を現す。二人から事情を聞いたキースウッドは瞬時に見張りの男たちを叩(たた)きのめし、三人はティオーナを助け出すことに成功する。実はティオーナは帝国貴族の子弟からドレスを盗まれ、それを餌に搭へと呼び出されて監禁されていたのである。当然、彼女の一張羅であるドレスもめちゃくちゃにされており、ティオーナは助けてもらっても舞踏会には出られないと肩を落とす。するとアンヌは、ミーアから預かっていたお金をリオラに渡し、ドレスを買ってくるように指示。さらに渾身のメイクでティオーナが舞踏会に出られるように仕上げるのだった。そんなアンヌにキースウッドは、この事件はミーアが仕組んだものなのではないかと問いかける。実はミーアの前世でもこの事件は起きており、当時はミーアの従者は介在せず、ティオーナたちはセントノエル学園の生徒会長であるラフィーナ・オルカ・ヴェールガを頼っていた。事態を軽く見たミーアが自らの潔白を強く主張しなかったこともあり、ここにティオーナ、シオン、ラフィーナの強固な結びつきが生まれ、のちのティアムーン帝国内でのクーデターにつながっていったのである。だが、ミーアを心から信じるアンヌとティオーナは、そんなことがあるはずもないとキースウッドの言葉を笑い飛ばす。そして一行は万端の準備を整え、ティオーナを新入生歓迎舞踏会へと送り出すのだった。

増えていく友人たち

新入生歓迎舞踏会の翌朝。アンヌから昨日の出来事を聞いたミーア・ルーナ・ティアムーンは血相を変え、早急に実行犯をティアムーン帝国に強制送還。彼らは帝国貴族の子弟だったが、セントノエル学園の生徒ではなく、従者として来ている者たちだった。従者を強制送還された主の生徒たちは、中央貴族が地方貴族を虐げて何が悪いのかと抗弁するが、ミーアは厳しい口調で、ここではティアムーン帝国の常識は通用しないこと、そして自分はそのような差別的な考え方は好きではないことを伝える。さらに、セントノエル学園の大事な生徒がこのような被害に遭ったことを、ラフィーナ・オルカ・ヴェールガがどう思うか考えてみるように諭す。一方でミーアは、この事件は従者たちの独断であり、生徒たちはおそらく関係ないのだろうと考えていた。下手をすれば退学処分もありうる生徒たちに対してミーアは、自分がラフィーナに掛け合ってみると提案して恩を売り、ひとまずその場を収めるのだった。その日の昼休み、ミーアは内心震え上がりながらラフィーナのもとを訪れて、開口一番に帝国皇女として今回の事件のことを詫(わ)び、当事者たちへの処分を報告する。生徒たちに対する処分が甘いのではないかというラフィーナだったが、ミーアとの対話で「悪いことをするのは、悪いことだと知らないから」という考えに至り、そこを自覚し反省することで成長をうながすことこそ学び舎にふさわしいと、考えを改める。そして、そのような判断を下したミーアのことを認め、自らミーアに対して友達になってほしいと申し出るのだった。こうして歴史の大きな分岐点を越えたミーアは、この一件を皮切りに日々の生活の中で、騎馬王国屈指の戦士である林馬龍や、大商会の娘であるクロエ・フォークロード、ペルージャン農業国の第3王女であるラーニャ・タフリーフ・ペルージャンなど、多くの有力な知己を得ていく。

関連作品

小説

本作『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ @COMIC』は、餅月望の小説『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』を原作としている。原作は餅月望が「小説家になろう」に投稿した作品で、TOブックスから刊行されている。イラストはGilseが担当している。

メディア化

舞台

本作『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ @COMIC』の原作小説版『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』をもととした舞台『ティアムーン帝国物語 THE STAGE ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』が、2020年9月から新宿村LIVEで上演された。また、その続編となる舞台『ティアムーン帝国物語 THE STAGEⅡ ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』が、2021年7月から六行会ホールで上演された。脚本は西瓜すいか、演出は第1弾を篠目ゆき、第2弾を石毛元貴が務めている。キャストは、ミーア・ルーナ・ティアムーンを平松可奈子が演じている。

ボイスブック

本作『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC』の原作『ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー』がボイスブックとしてaudibleで配信されている。朗読のナレーターは斎藤楓子が務めている。

登場人物・キャラクター

ミーア・ルーナ・ティアムーン

ティアムーン帝国唯一の皇女。王侯貴族然とした利己的な性格をしており、生まれ持った権力から振る舞いも傲慢そのもの。皇帝唯一の子供として甘やかされて育ったが、ティアムーン帝国が内外に抱える問題から傾き始めると、革命が勃発。12歳の時に獄につながれ20歳の時に儚(はかな)くも断頭台の露と消えた。しかし、目を覚ますと不思議なことに12歳の頃の自分に転生しており、人生をやり直すこととなる。転生前の時間軸からは、かつての記憶とミーア・ルーナ・ティアムーン自身が書いていた血まみれの日記を引き継いでおり、それらを参考に再び自分が断頭台で処刑されるという運命を塗り替えようと尽力していくこととなる。基本的に自分ファーストな価値観を持っており、傍目(はため)からすると善意のある行動でも、自分かわいさから行っているものがほとんどだった。しかし、転生後の人生では専属メイドのアンヌをはじめ、優秀な青年文官であるルードヴィッヒ・ヒューイットにすらミーアの本心がそうであることを気づかれておらず、すべての行動が素晴らしい叡智と慈悲にもとづいて行われている聖女のような人物である、とカン違いされている。セントノエル学園に通ってからは、前世において自分を処刑に追い込んだ宿敵であるシオン・ソール・サンクランドとティオーナ・ルドルフォンを敵視しており、彼らと接触しないよう注意深く行動する腹づもりでいた。しかし、ティオーナがいじめられている場面に遭遇してしまい、アンヌの期待に逆らえず彼女を助けたことが遠因となり、両名とも親交を深めていくこととなる。また、レムノ王国の立地を気に入ったミーアが、政略上の観点から近づいた彼の国の第二王子であるアベル・レムノとは、ミーアが生まれて初めて純粋な女の子として男の子に優しくして貰った、という経緯もあり心を通わせていくようになる。かつての獄につながれていた記憶が原因で、王侯貴族の人間としては珍しく無類の風呂好きとなっている。

アンヌ

ミーア・ルーナ・ティアムーンに仕える専属の侍女。一般庶民の家の出で、六人姉弟の長女として生を受けた。リカ、ミリー、ジョン、エミリア、エリスという五人の弟妹がおり、次女であるエリスは物語を創作する能力から、ミーアお抱えの芸術家として活動している。ケーキ運搬中に転んで台無しにしてしまうなど、少々ドジな性格をしている。その一方で、心優しく忠義に篤い人物でもあり、転生前のミーアの時間軸においては、ミーアが処刑されるまでのあいだ、ずっとメイドとしてお世話をし続けていた。困窮するティアムーン帝国の中で、獄につながれたミーアへ日々の楽しみを届け続けた事実はミーア本人にも強く記憶されており、転生後にミーアとアンヌが再会した際、その忠義に報いるためにと専属メイドとして召し抱えられた。以後は思い込みが激しくドジな一面を残しながらも、ミーアからの信頼に応えようと日々奮闘しており、腹心として陰に日向にミーアを支えている。その甲斐あって、お付きの者を一人しか連れて行けないセントノエル学園へミーアが留学することになった際にも、真っ先にアンヌが選ばれることとなった。

ルードヴィッヒ・ヒューイット

ティアムーン帝国に仕える三等税務官の青年。商人の家の次男という生まれで、幼い頃から地頭が良く国家の役人となることを夢見ていた。しかし、役人となって行政にかかわると、すぐさまティアムーン帝国内部の腐敗に気がつき、やがて浪費を続ける貴族や帝室に対する軽蔑の念を抱き始める。転生前のミーア・ルーナ・ティアムーンを裏切らなかった数少ない人物の一人。帝室の人間としての責務を果たそうとしないミーアに対してあれこれと苦言を呈しながら、ティアムーン帝国の崩壊をどうにか食い止めようと足搔(あが)くも遅きに失した結果、帝国の滅びを食い止めることはできなかったうえ、ミーアも処刑されてしまう結末となる。しかし、ミーアに対して行っていた数々の苦言は彼女の日記と記憶によって、転生した幼き日のミーアのもとへ引き継がれていく。ミーア転生後の時間軸では、ティアムーン帝国内外の問題を前時間軸の記憶を持つミーアに指摘され、数年後の自分が自ら導き出した答えとも知らず、その叡智に心酔してしまう。以後、断頭台の露と消える未来を回避するため、ティアムーン帝国の状況を改善しようと足搔くミーアの腹心となって、諸問題の解決のために奔走することとなる。なお転生前のミーアは、ルードヴィッヒ・ヒューイットに事あるごとにかけられ続けた小言に対する怒りから、彼のことを内心で「くそメガネ」と罵り続けており、日記にも名前ではなくその名で記していた。そのため、転生後のミーアは、ルードヴィッヒの名前をすぐさま思い出すことができずにいた。

アベル・レムノ

レムノ王国の第二王子。武芸を尊ぶ国に生まれながら兄のゲイン・レムノやサンクランド王国の王子であるシオン・ソール・サンクランドに実力で負けたことが原因で心が折れており、優れた容姿を利用して浮き名を流す、軟派な性格をしている。レムノ王国の立地はティアムーン帝国にとっては神聖ヴェールガ公国と、サンクランド王国をあいだに挟んだ向こう側の位置にある。そのため、革命がもしも起こってしまった場合、サンクランド王国を牽制する援軍候補としてミーア・ルーナ・ティアムーンに目を付けられた。ミーアが転生する前の時間軸では、生涯を稀代のプレイボーイとして終えたアベル・レムノだったが、転生後の時間軸ではミーアとの出会いがきっかけで彼女に思いを寄せ、シオンへの対抗意識からかつての向上心や誠実な心構えを取り戻しつつある。

シオン・ソール・サンクランド

サンクランド王国の第一王子。強い正義感と公明正大な価値観の持ち主で、執事であるキースウッドを伴って、よく荒事に首を突っ込む性格をしている。母国は大陸にある国家の中ではティアムーン帝国に匹敵する国力を持っており、その国の跡継ぎ候補ということもありセントノエル学園でも注目されている。また外見の容姿端麗さもあり、セントノエル学園に通う女子からの人気も非常に高い。加えて、万事の才能に恵まれており、特に剣を扱わせたら大人の騎士ですら叶わないほどの腕前を持つ。前世のミーア・ルーナ・ティアムーンは自らの王族としての格も相まって、自分に相応しい人物はシオン・ソール・サンクランドのみと考えており、シオンも同様のことを考えていると疑っていなかった。そのため、ダンスパーティーでは誘われるものだと思い込んでいたが、シオン自身にはその気はまったくなかったため、一度もシオンがミーアを誘うことはなかった。ミーアを袖にする一方、シオンはティオーナ・ルドルフォンやラフィーナ・オルカ・ヴェールガといったティアムーン帝国で発生する革命の主役を担う人物たちと交流を深め、最終的には革命軍を直接的に支援し、ミーアを断頭台で処刑する差配を下す。これらの記憶を持つ転生後のミーアにとってはトラウマの中心に位置する人物で、セントノエル学園ではつながりを持ちたくない人物として特に注意されていた。一方、ミーア転生後の時間軸におけるシオンは、ミーアがティアムーン帝国でなしてきた慈善事業で彼女自身に興味を持ち、ティオーナをいじめから救った姿を見て心惹かれることとなった。そのため、機会があればミーアと親交を結びたいと思っており、できる限り接触を避けたいミーアの思惑とは裏腹な事態を招くことが多い。

ティオーナ・ルドルフォン

ティアムーン帝国の辺境地域に領地を持つ伯爵家の令嬢。リオラ・ルールーという辺境の少数部族出身のメイドを従えている。伯爵家ではあるものの、ティアムーン帝国にあとから領土として組み込まれた土地の領主という歴史的背景があるため、辺土伯という差別的な地位にある。そのため、ティアムーン帝国内では貴族としても下に見られており、帝国国民の一員としてすら認められない場面が多々存在している。ミーア・ルーナ・ティアムーンの前世において、ティアムーン帝国を崩壊させた革命を起こした当事者の一人。セントノエル学園での学生生活中、シオン・ソール・サンクランドと友人として懇意にしていたことで、彼女を妬んだミーアにいじめられていた。それに加えてティアムーン帝国内での差別が原動力となり、革命軍を率いて立ち上がった。そして、最終的にはシオンの母国であるサンクランド王国の支援によって帝国軍を一蹴すると、帝国を崩壊へと導いた。その功績からミーアの前世の時間軸では聖女と称えられていた。今世の時間軸においては、入学早々、他国の貴族子女から嫌がらせを受けていたところをミーアに助けられ、その際に帝国国民の一員であることをおおやけに認める発言をされたことで感動し、以後ミーアに対して親しい思いを抱いている。

キースウッド

サンクランド王国の第一王子であるシオン・ソール・サンクランドに仕える執事の男性。シオンよりも年上ながら、幼い頃からいっしょに育てられた幼なじみの関係にある。文武に優れた優秀な青年で、主であるシオンのことをよく支えている。一方、正義感が強く行動派なシオンに付き合って荒事に顔を突っ込むこともしょっちゅうあるため、そうした厄介ごとへの対処もお手の物となっている。そのため、ティオーナ・ルドルフォンが尖塔に監禁された際には、二人いる見張りの男をどうするか足踏みしていたリオラ・ルールーとアンヌの前に現れると、瞬時に男たちを制圧して見せた。ミーア・ルーナ・ティアムーンの前世において、主であるシオン共々ミーアを苦しめた宿敵の一人であるため、彼女からは警戒心を抱かれている。一方のキースウッド自身は、ミーアが成してきたティアムーン帝国の貧民街への慈善事業やティオーナを救った事実などに感じ入るものがあり、今世のミーアに対して好印象を持っている。しかし主であるシオンが、ミーアに対して珍しく入れ込んでいる様子なのを受けて、一歩離れた客観的な立ち位置であろうと努めており、ティオーナが監禁された事件をシオンに報告する際にも、ミーアが首謀者である可能性についてわざわざ言及している。

ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ

セントノエル学園のある神聖ヴェールガ公国を治める公爵、オルレアンの長女。国内外を問わず聖女と称えられる女性で、慈愛にあふれた性格をしている。その一方で貴族などの権力者に対して、特権に見合った高潔な精神や行動を求めており、その価値観に反する人物に対していっさいの容赦をしない峻厳な一面がある。学園に通う貴族子女の中でもトップクラスの権力者で、大陸の大国の王族でさえ姿勢を正さなければならない存在。その権力を魅力的に思った転生前のミーア・ルーナ・ティアムーンがお近づきになろうとしてきた際には、ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ自身の価値観にそぐわない人物であったという理由からすげなく扱い、ついにはミーアの名前すら覚えなかったという過去がある。それどころか、ティアムーン帝国内で発生した革命の中心人物であったシオン・ソール・サンクランド、ティオーナ・ルドルフォンの両名と友誼を結んでおり、ミーアの前世の時間軸では彼らの革命を後押ししていた。今世においてはティアムーン帝国の首都、帝都ルナティアの貧民街、新月地区に施しをし、病院の設立のために尽力したというミーアの慈悲深い行動を好ましく思っており、出会う以前から彼女の名前を覚えていた。しかし、前世のことがトラウマとなっているミーアにとって、怒っている時もつねに笑顔でいるラフィーナのスタンスはことさらに恐怖を搔き立てるものであり、前世と今世の余りの対応の違いに戸惑われている。

リオラ・ルールー

ティアムーン帝国の貴族であるティオーナ・ルドルフォンに仕えるメイドの少女。ティアムーン帝国の森林地域に住むルールー族という少数部族の出身で、ティオーナの実家であるルドルフォン家が里の近隣を治めている。大陸共通言語が苦手なため、ふだんから片言でしゃべる。そのため、本来であれば貴族付きのメイドとしてセントノエル学園へ来られるような人材ではないが、ほかの人材を選ぶことが容易ではないというルドルフォン家の財政事情と、ルールー族特有の高い身体能力からティオーナのメイドに選ばれた。主であるティオーナに対する忠誠心は篤く、尖塔に閉じ込められたティオーナを救うため、単身で高所にある塔の窓から抜け出すという命懸けの行動を起こすほどの思いを寄せている。

エリス

ミーア・ルーナ・ティアムーンの専属メイドであるアンヌの妹。六人兄弟の次女で眼鏡をかけており、頻繁に体調を崩すほどに体が弱い体質をしている。小さい頃から創作活動を行っており、物語を執筆していた。その物語はミーアの前世において、獄中でアンヌの口からミーアへと語られ、数少ない楽しみとなっていた。しかし、ティアムーン帝国を襲った大飢饉が原因で栄養のある食事を取ることができず、前世では物語を完結させる前に命を落としている。ミーアの今世ではアンヌの実家へもらい物の氷菓子を届けに行った際、偶然出会うこととなった。その際にミーアが、かつてアンヌから聞かせられた物語である「貧しい王子と黄金の竜」の原稿を見つけたことで、獄中で聞かされた物語の作者がエリスであることに気づき、彼女を自身のお抱えの芸術家として召し抱えることに決定する。エリスはのちにミーアが行ってきた数々の偉業やふだんの生活を、事実と想像をふんだんに織り交ぜて書き上げた伝記「聖女ミーア皇女伝」を執筆し、大ヒットを飛ばすこととなる。

エメラルダ

ティアムーン帝国の門閥貴族に生まれた令嬢。ミーア・ルーナ・ティアムーンの前世において親友を自称する友人だったが、革命が起こるや否や、真っ先にミーアを裏切ったため、ミーアからの心証は極めて悪い。典型的なティアムーン帝国貴族の考え方をしており、その点においてはミーアの価値観と非常に似通っている。しかし一方で、前世の体験から民草に対して身分の違いを気にせずある程度の同情を投げかけるミーアに対し、エメラルダ自身は貴族令嬢としての特権を享受しつつも民草のことを意識のうちにすら置いていないという違いがある。そのため、ミーアが貧民地区である新月地区に対して行った寄付に対して、どうしてそのようなことを行ったのか理解できずにいる。

料理長 (りょうりちょう)

白月宮殿に勤務する料理長の男性。皇族に忠誠を誓う勤勉な男性だが、飲食する皇族の健康のためであれば諫言も辞さないほど、職務に対する強い信念を持ち合わせている。ミーア・ルーナ・ティアムーンが白月宮殿で過ごしている時の食事を担当しているが、かつてミーアが転生する前はミーアの健康のために、彼女の嫌いな黄月トマトが入った料理を出すなどしていたため彼女の癇に障り、クビを申し渡されている。転生後は監獄での極めて貧しい食生活や、大飢饉に襲われたティアムーン帝国における粗末な食事をミーアが経験したためクビにならずにすんだ。さらにはミーアによってその卓越した料理の腕前や、丁寧で根気のいる仕事を毎日のようにこなしている忠義を認められることとなった。

林 馬龍 (りん まーろん)

セントノエル学園に通う男子。馬術クラブの長を務めている。初登場時は高等部の2年生で、ミーア・ルーナ・ティアムーンより5学年上の先輩。大陸中央部に広がる平野に馬を放牧しながら生活している、12の部族からなる騎馬民族の国、騎馬王国の出身。林馬龍は、騎馬王国の12部族のうち龍族の族長の係累で、部族の中でも指折りの戦士として知られている。もともとは、新入生歓迎舞踏会に向かっていたミーアに、馬龍が連れていた馬が粗相を働いて彼女のドレスを台無しにしてしまったことで知り合い、その後、ミーアが馬術クラブを見学に来たことで再会した。当初はほかの高慢な貴族のように、馬を殺処分するために来たのかとミーアのことを警戒していたが、ドレスより馬の命の方が尊いという彼女の言葉を聞いて警戒を解く。さらに、ミーアの「馬はどこまでも遠くに連れて行ってくれる」という言葉に、馬を戦争のための道具ではなく、相棒として付き合うようかねてから語っていた自らの祖父の思いと同じものを感じ、ミーアのことを大いに気に入る。その後は、部員となったミーアやアベル・レムノをかわいがり、馬龍自身は無意識ながら、二人が距離を縮める手助けをするようになる。

クロエ・フォークロード

セントノエル学園に通う女子。ミーア・ルーナ・ティアムーンの同級生。一代で大商会、フォークロード商会を築き上げたマルコ・フォークロードの娘で、フォークロード商会からの多額の寄付とコネによりセントノエル学園に入学したという経緯がある。家柄と伝統を重んじる貴族の子弟たちの中にあって、金で爵位を買った新参者ということで肩身の狭い思いをしており、クロエ・フォークロード自身が人見知りな性格ということも相まって、休み時間になるといつも一人でぽつんと本を読んでいた。そんな中、持ち込んだ本も底をつき、いよいよ進退窮まっていたところでミーアから声をかけられた。当初はぼっちでいることを憐れんで声をかけられたのかとうがった見方をしていたが、ミーアが純粋にエリス・リトシュタインの書く物語を共に楽しみ語り合う「読み友」を探しており、自分がそのお眼鏡にかなったのだと知ってからは、エリスの物語を通してミーアと心からの交友を深めていく。

ラーニャ・タフリーフ・ペルージャン

セントノエル学園に通う女子。ミーア・ルーナ・ティアムーンより1学年上の先輩。ティアムーン帝国の南西部に国境を接し、国民の8割が農業に従事しているというペルージャン農業国の第三王女。だが、ペルージャン農業国は国土こそ広いものの、軍事・経済両面においてティアムーン帝国には遠く及ばない規模で、帝国貴族からは「農奴の国」「二流国」「半属国」と見下されている。ティアムーン帝国と戦争にでもなれば簡単に踏みつぶされてしまうということもあり、セントノエル学園では毎年春先にティアムーン帝国からの学生を招いてペルージャン農業国主催のパーティーを行い、馬鹿にされながらも機嫌を取ることを繰り返していた。これまではラーニャ・タフリーフ・ペルージャンの姉がその役割を担っていたが、昨年ラーニャ自身も参加したパーティーでその事実を知り、帝国貴族に対して憎しみにも近い感情を抱くようになった。当初はミーアに対しても同様に考えていたが、パーティーで供したお菓子の品質と加工技術をミーアに高く評価され、対等の立場で国同士の食品に関する技術提携と共同研究を持ち掛けられたことにより、彼女への評価を一変させる。以後はティアムーン帝国へのわだかまりを捨て、ミーアとはよき友人として非常に親しくなる。

場所

ティアムーン帝国

大陸有数の巨大国家。首都は帝都ルナティア。もとは農耕民族が住まう土地だったが、外部からやってきた狩猟民族が侵略し土地を支配したという歴史がある。現在の皇帝は当時の狩猟民族たちの長であり、皇帝血族による支配体制は建国以来維持され続けている。そのような歴史的背景があるため国内では農民に対する差別意識が根強く存在しており、特に元狩猟民族である支配者階級(貴族)には土地を耕すという行為そのものに対する忌避感が強い。そうした理由から国内で新たに農地を開拓するという気風は皆無に等しく、食料を外国の輸出に頼るという偏った状況が永らく続いている。結果として、ミーア・ルーナ・ティアムーンが転生する前の時間軸では、大陸を広く襲った飢饉による被害の影響を非常に強く受けることとなり、小麦が金よりも高くなるという未曽有の食糧危機を迎えることとなった。また、帝国にあとから参入した領土を治める貴族に対する偏見も根強く、ティオーナ・ルドルフォンの実家であるルドルフォン辺土伯家のように農耕が主流であったりすると帝国民であるとすら認められない、強い差別の対象となる。しかし、実質的に帝国を支えているのはこうした農地を多く保有する貴族所領であるため、豪奢な生活のために浪費を重ねる門閥貴族たちとのあいだに溝を深くし、のちに帝国を崩壊させるクーデターの原因となった。ミーアが転生して以後の帝国はこうした諸問題に対して、ミーアをはじめ、その側近であるルードヴィッヒ・ヒューイットらによる改革が進められており、徐々にではあるが最悪の状態を脱しつつある。

帝都ルナティア

ティアムーン帝国の首都。白月宮殿といった皇族の住まいをはじめ、金月省などの政務施設も存在する。帝国内でもことさらに裕福な街だが、新月地区といったスラムが存在する一面を持つ。

白月宮殿 (はくげつきゅうでん)

ティアムーン帝国の帝都ルナティアに存在する宮殿。皇族の住居を兼ねており、ミーア・ルーナ・ティアムーンが住んでいる。ミーアが転生する前の時間軸ではこの宮殿も革命軍によって陥落していた。

新月地区 (しんげつちく)

ティアムーン帝国の帝都ルナティアにおける一地区。平民も好んでは寄りつかない貧民地区であり、一種のスラム街となっている。行政による支援も満足に得られない荒廃した地区であり、商業的な施設はほぼ存在しない。唯一まともな建物として、寂れた教会のみが存在する。ミーア・ルーナ・ティアムーンが転生前の時間軸では、この地区を中心として流行病が発生し、やがては帝都ルナティア全体へと拡がっていき、実に帝都国民の一割が命を落とすこととなった。それがティアムーン帝国の財政に与える影響は大きく、ミーア転生後の時間軸においてでさえ、ルードヴィッヒ・ヒューイットが財政を改善した程度では耐えきることができないものだった。のちにそのことを重要視したミーアの手によって視察が行われると、教会への支援策が打ち出され新月地区に対する本格的な支援が行われることとなる。それにより、新月地区は荒廃した状況から劇的な回復を遂げていくこととなる。

セントノエル学園

神聖ヴェールガ公国に存在する学園。充実した教育環境が整っており、大陸最高の教育が受けられる。そのため、各国の王侯貴族の子女たちがこぞって通っている。通常であれば出会うことのない他国の貴族とも接点を得られる場所となっており、のちに国の舵取りを担うこととなる子女たちにとって、重要なコネクション形成の場として機能している。立地は湖の中央に位置する孤島の上に建っており、その周辺には学園に通う貴族とその従者たちを対象とした商店といった都市が形成されている。

神聖ヴェールガ公国

セントノエル学園が存在する公国。古くから大陸の各地で信仰されている宗教「中央正教会」の本拠地となっており、ティアムーン帝国とサンクランド王国、レムノ王国のちょうど中間点に位置する。国主を公爵オルレアンが務めており、ラフィーナ・オルカ・ヴェールガはその娘にあたる。宗教の要地と共に大陸各地から王侯貴族の子女たちがこぞって通う最高峰の学府、セントノエル学園が存在するため、国の規模以上に各国から特別視されている国である。

その他キーワード

日記

ミーア・ルーナ・ティアムーンが20歳で断頭台にかけられるまで日々したためていた日記帳。転生したミーアの手元にも残っている。断頭台にかけられたミーアの返り血を浴びて血塗れになっており、この日記を見たミーアは、このままでは自分が将来、再び断頭台にかけられることを確信し、自らとティアムーン帝国の未来を変えるために奔走するようになる。ちなみに転生したミーアはこれとは別に新たな日記をつけるようになったが、その記述は自動的にこちらの日記にも反映されており、それにより未来の内容が少しずつ変化していく。ただし、歴史が変わってもなんらかの形で揺り戻しがあるため、ミーアが断頭台にかけられる未来はなかなか変えられずにいる。日記にはティアムーン帝国の多くの問題点も記されており、それを改善して自らの未来を変えることがミーアの大きな行動指針となっている。

金月省 (きんげつしょう)

ティアムーン帝国において政治や軍事を担う月省のうちの一つ。主に国の財政を取り扱う。ティアムーン帝国の財政は現在非常に逼迫しており、予断を許さない状況となっている。特に輸出入のバランスが崩壊しており、輸入過多で浪費過多の現状が改善されず放置されており、ミーア・ルーナ・ティアムーンが転生する前の時間軸では、のちに襲い来る未曽有の飢饉と合わさって帝国崩壊の原因となった。ミーア転生後の金月省ではルードヴィッヒ・ヒューイットの手による財政改革が進められており、徐々にではあるが財政状況は健全化へ向けて上向きつつある。

赤月省 (せきげつしょう)

ティアムーン帝国において政治や軍事を担う月省のうちの一つ。地方の財政や税務を担う。所属する担当官は帝国の担当地方へと飛ばされることとなるため、中央で財政を担当する金月省から赤月省へと異動させられた場合は、事実上の左遷という扱いになる。ミーア・ルーナ・ティアムーンが転生する前の時間軸において、ルードヴィッヒ・ヒューイットが一時的にこの月省へ左遷されていたことがある。

貧しい王子と黄金の竜

ミーア・ルーナ・ティアムーンのお抱え芸術家であるエリスによって執筆されている小説。黄金の竜と心優しくも貧しい王子の冒険模様が描かれている。エリスが幼い頃から執筆してきた作品で、冒険活劇というジャンルはティアムーン帝国の国内にある物語としては珍しい部類に当たる。転生前のミーアは獄中でエリスの姉であるアンヌよりこの物語を聞かされており、数少ない娯楽の一つとして記憶に残っていた。しかし、ティアムーン帝国を襲った未曽有の飢饉によりエリスが死んでしまったため、断筆となってしまい結末を知らないままでいる。転生後のミーアはエリスと出会った際にこの物語の原稿を発見し、それをきっかけにエリスをお抱え芸術家として召し抱える提案をした。

聖女ミーア皇女伝

将来、ミーア・ルーナ・ティアムーンのお抱え芸術家であるエリスによって執筆されることになる伝記。ミーアの半生で残した数々の功績が記されているが、その多くはエリスの脚色に塗(まみ)れており、事実からかけ離れた高濃度のフィクションとなっている。のちに聖女ミーア皇女伝が出版されると大ブームとなり、世界に対して大きな影響をもたらす。

クレジット

原作

餅月 望

キャラクター原案

Gilse

書誌情報

ティアムーン帝国物語@COMIC 7巻 TOブックス〈コロナ・コミックス〉

第1巻

(2020-01-20発行、 978-4864729024)

第5巻

(2022-09-15発行、 978-4866995731)

第7巻

(2023-10-14発行、 978-4866999760)

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