RIDEBACK-ライドバック-

RIDEBACK-ライドバック-

人々を魅了してやまぬ輝きを放つ舞踊の才能を持った少女尾形琳が、二輪走行ロボットライドバックと出会ったことで、世界を巻き込み変革していく姿を描くポリティカルロボットアクション。

正式名称
RIDEBACK-ライドバック-
ふりがな
らいどばっく
作者
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

国連が解体され、世界統治機構を母体とする世界統治軍=GGFが世界各地に駐留するようになった近未来。日本では反日本政府、反GGFを掲げた学生運動が活発化していた。2020年、親譲りの非凡な舞踊センスを持つ少女尾形琳は武蔵野文芸大学に入学した。そこで尾形琳は人を模した二輪走行ロボットライドバックと出会った。

初心者にもかかわらず舞踊の才能で難なくライドバックを御した尾形琳。その姿は多くの人々を魅了した。そんな尾形琳を利用しようと、武蔵野文芸大学の自治会や学生会、GGFとその対抗組織である国境なき軍事同盟=BMAが、接触してくるのだった。

登場人物・キャラクター

尾形 琳 (おがた りん)

2001年9月11日生まれ。母は尾形遊紀、父はイトウムネタツ。武蔵野文芸大学芸術学部舞台芸術科に在学。世界的に有名なダンサー尾形遊紀と著名な演出家イトウムネタツの間に生まれた一人娘。非凡な舞踊センスを持つ。入学した武蔵野文芸大学で、偶然出会ったライドバック部の菱田直樹に促されるまま、初めてライドバックのフェーゴに搭乗する。 白いワンピースにフルフェイスのヘルメットで華麗にライドバックを操る尾形琳は、本人の意思とは裏腹にいつしかライドバック少女と呼ばれるイコンとなっていく。類まれなる才能を横山みさをに見初められ、当初はBMAの黒髪の聖女(イコン)として、後にGGFのライドバック部隊設立に利用される。 キーファと弟尾形啓司の尽力もあり、GGFから脱走。スペインでの潜伏期間を経て、GGF壊滅を目的に日本へ戻った。尾形琳の姿はパブロ・ピカルドによるドキュメンタリー映画に収められ、結果的にGGF弱体化のきっかけを作る。

尾形 遊紀 (おがた ゆき)

尾形琳の母親。2014年の震災で亡くなっている。世界的に有名なダンサー。イコンそとしての輝きを持っていた。その血を受け継ぐ尾形琳も同様の輝きを放つ。

イトウ ムネタツ

尾形琳の父親。舞台演出家。単身で渡米中。妻尾形遊紀の亡き後、精神に異常をきたしていたようで、渡米後GGFに転向。BMAとの戦闘に巻き込まれて、尾形琳と尾形啓司の眼前で爆死する。

菱田 春樹 (ひしだ はるき)

武蔵野文芸大学英文科2年生。ライドバック部の部員。尾形琳をライドバックの魅力と、世界情勢の中心に誘い込んだ張本人。操縦テクニックはあまりないが、ライドバックのエンジニアとしては超一流。小型ライドバックであるKITO社のスクロボを愛用。

河合 (かわい)

武蔵野文芸大学ライドバック部部員。ライドバックというよりもメカニックオタク。GGFの装甲車などの写真を撮影するのが趣味。

片岡 珠代 (かたおか たまよ)

武蔵野文芸大学ライドバック部部員。国会議員で与党最大派閥の幹部片岡南風の娘。尾形琳に公安のマーク取り消しを条件にライドバック勝負を挑んだ。岡倉に好意を寄せており、GGFにより拘束された岡倉を、尾形琳たちと協力して救出している。

上村 しょう子 (うえむら しょうこ)

武蔵野文芸大学ライドバック部部員。デモのための人員確保が目的と知らずに冒険部に入部。GGF西東京地区第二駐屯基地前国道でのデモ行進中にBMAの仕組んだ警察との抗争に巻き込まれてしまう。警察に拘束されそうになったところを、尾形琳に助けられた。 これを契機にライドバック部に入部。幼少期から習っていたバレエのセンスも手伝い、ライドバックを自在に操る。GGFの介入で再編成された武蔵野文芸大学に在籍。日本へと戻ってきた尾形琳に協力するが、その情け容赦ない戦いぶりを目の前にして、自身はもう尾形琳にはついていけないと自覚する。

室井 佳代 (むろい かよ)

GGF西東京地区第二駐屯基地前国道での学生デモを取材するJBCテレビクルーのリポーター。尾形琳のライドバックを操る姿に衝撃を受けて、ドキュメンタリー映画の世界的巨匠パブロ・ピカルドに弟子入りする。スペインアンダルシア州グラナダで尾形琳と再会し、日本に戻る尾形琳を映像に記憶し続けた。 後にドキュメンタリー映画『炎舞』(Enbu)として世界各国で公開され、GGFの弱体化のきっかけを作る。

キーファ

デモの混乱に巻き込まれた尾形琳と上村しょう子を救った。この時点ではBMAの工作員。旧国連軍の国連軍第八小隊指揮官としてアリゾナ戦役に参戦。岡倉の攻撃で部隊全滅の憂き目に遭っている。ライドバック日本グランプリレースでは、BMAの仕業に見せかけて尾形琳を拘束しようとするGGFの工作員を殲滅した。 尾形琳がGGFのライドバック部隊に入隊してからは、指導教官ロマン・カチャノフに成りすまして、行動を共にした。監視対象であった尾形琳にいつしか恋心を抱いていたキーファは、GGFのアメリカ基地壊滅の折に尾形琳と共に脱走する。 日本に戻った尾形琳と共にGGFに対抗した。横山みさを指揮下のGGFの攻撃から尾形琳を守って、爆死する。

内田 すずり (うちだ すずり)

武蔵野文芸大学の学生。自治会と学生会がライドバック少女の替え玉にしようと、ライドバック部に送り込んだ。GGF西東京地区第二駐屯基地前国道でライドバック少女に扮する。BMAの画策で起こった暴動に巻き込まれ、警察のライドバックに頭部をつぶされて絶命する。 その光景は尾形琳のトラウマとなる。

田能村 竹志 (たのむら たけし)

武蔵野文芸大学の学生会の学生。横山みさをがライドバック部を監視するために送り込んだ。ライドバック日本グランプリレースで負傷してしまう。いつしか片岡珠代に恋心を抱く。

歌川 ひろし (うたがわ ひろし)

『RIDE BACK-ライドバック-』の登場人物。ライドバック少女=尾形琳であることが周知の事実となり、黒髪の聖女(イコン)として尾形琳が学生運動に参加している際の世話役。自治会から尾形琳の世話役を任された。潜伏先、ゲリラ活動中も共に行動する。 GGFに投降して以降、中東で半年間の兵役についていた。

横山 みさを (よこやま みさを)

武蔵野文芸大学の講師。ライドバック部の顧問。学内にBMAを招き入れ、学生会や自治会の学生運動を本格的なものにしようと企む。実はGGFの工作員で、日本でのGGFの勢力拡大のために暗躍していた。尾形遊紀の輝きの世界に憧れて、自身もそれを手中にしようと舞台演出家を目指した。 その演出力を買われてGGFの構成員に抜擢された。尾形琳を利用して自身を輝きの世界に近づこうとした。

尾形 堅司 (おがた けんじ)

尾形琳の弟。ライドバックマニアが高じて、暴走族の集会に参加。敵対するアビテーツ連合との抗争に巻き込まれてしまう。途中出会った尾形琳に助けられるが、拙いライドバックの技術では逃げ切れないと観念し、警察に投降する。暴走族同士の抗争で殺人の容疑をかけられて逮捕される。 16歳以上の重大犯罪者を対象とした懲罰召集によって、GGFに入隊させられる。アメリカ基地で姉の尾形琳と再会。以降、行動を共にする。

小林 径子 (こばやし けいこ)

武蔵野文芸大学の学生会に所属。バイト先のライドバックデリバリーサービスで上村しょう子と意気投合する。バイト先で上村しょう子の教育係となる。

ライドバック

『RIDE BACK-ライドバック-』に登場するメカニックの総称。人型を模した二輪走行ロボット。欧米ではすでに一般車両として認可されている。EWバンド装着者を認識し、その指示に従う。操縦者がおんぶされる(Ride on back)からライドバックと命名された。操縦は基本的にアクセルとハンドル、口頭の命令で行う。 センサーは操縦者にも向けられており、操縦者の状態や動作も把握する。

フェーゴ

『RIDE BACK-ライドバック-』に登場するメカニック。尾形琳が愛用するライドバックの一機体。テルジャン・カドーレ社のマウンテントレールRB350CCクラスでフェーゴ・タイプL。フェーゴはスペイン語で火を意味する。

集団・組織

GGF (じーじーえふ)

『RIDE BACK-ライドバック-』に登場する組織。Global Government Force(世界統治軍)の略。世界同時戦闘の際に旧国連軍を壊滅させた。あらゆる国、宗教、産業から完全に独立した組織による全ての者に平等にもたらされる平和と安定という世界統治構想に則って政策を推し進める。旧体制の解体と再構築を行っているため、反感を持つものが多い。

BMA (ぶま)

『RIDE BACK-ライドバック-』に登場する組織。Borderless Military Alliance(国境なき軍事同盟)の略。GGFの政策に異議を唱え、武力で反抗するテロリスト集団。

アニメ

RIDEBACK

国連解体や大震災の被害で混沌としていた日本だったが、GGP(世界統治構想)の統治により、以前のような生活を取り戻しつつあった。そんな時、武蔵野総合大学に入学した尾形琳は、バレエ界のサラブレッドであった... 関連ページ:RIDEBACK

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