概要・あらすじ
就職活動連敗中の大学4年の女子大生である呉元柚月は、ある日無差別テロに巻き込まれる。爆発の瞬間、彼女を救い出したのは警視庁公安部の神浦悠生だった。神浦は柚月の身元を知っていて、公安の捜査協力者=S(スパイ)になってくれと頼む。神浦が言うには、柚月の両親は、テロに関与しているとみられる団体「真環の会」の幹部だというのだ。両親と連絡を取り、団体の情報を引き出してほしいという神浦だったが、柚月は両親を騙すことはできないと申し出を断る。しかし、神浦は「大切な親を犯罪者にしたくないだろう」と柚月を説得。また、取り引き条件として、柚月の就職先を斡旋することを提案する。悩んだ挙げ句、柚月は神浦に協力することを決意した。また神浦は柚月に、恋人のふりをするように指示。そんな演技なんて無理だという柚月に、神浦は強引にキスをした。「テロを防ぐためには手段を選ばない」「絶対に本気にならないから安心しろ」という神浦。「自分だって本気になるはずがない」と考えていた柚月だったが、キスの途中から抵抗できなくなっていた。こうして柚月は神浦のS(スパイ)となった。二人は恋人のふりをして、命がけの任務を行ううちに、次第に惹かれ合っていくのだった。
登場人物・キャラクター
呉元 柚月 (くれもと ゆづき)
21歳の女子大生。就職活動連敗中に、警視庁公安部の神浦悠生に出会い、彼の捜査協力者=S(スパイ)になる。無差別テロに関与する団体幹部である、両親の情報を引き出し、危険な活動を止めることが目的。捜査期間中は神浦の恋人を演じる。
神浦 悠生 (かみうら ゆうせい)
警視庁公安部の男性警視。さらさらヘアーのイケメンで、正義感が強く、テロ殲滅のためには手段を選ばない強引な性格。無差別テロに関与する団体の幹部を親に持つ呉元柚月に近づき、彼女を捜査協力者=S(スパイ)にする。クールでスキがない大人の男性だが、トマトが苦手というかわいい一面もある。