概要・あらすじ
少年ピエロ(ピエロくん)は、大道芸の力を大きくアップさせてくれる魔法のメイクを使う一族の一人。大道芸を通じてサイジョーくんや鈴鈴をはじめとするさまざまな人に出会い、彼らを笑顔にしながら旅を続けている。ピエロくんは旅の中で魔法のメイクや大道芸を悪用するゼロやボスに出会うが、そんな彼らに対しても、大道芸を通じて「芸のあり方」を伝えようと奮闘する。
登場人物・キャラクター
少年ピエロ (しょうねんぴえろ)
大道芸をしながら旅をする一族に生まれた少年。大道芸のレベルは極めて高く、魔法のメイクがなくてもお客さんを十分に満足させることができる。大道芸ならどんな悲しいことも笑いに変えることができると信じており、悲しそうにしている人を放っておけない性格。
サイジョーくん
元々は家庭教師をしていた男性。スパルタ式の授業で子供たちから笑顔を奪っていたため、見かねた少年ピエロ(ピエロくん)に、大道魔術で小さな人形にされてしまう。人形になってからはピエロくんと行動を共にし、はじめは嫌々ピエロくんの大道芸を見ていたが、それにより笑顔になる人々を間近で見続けることで改心していく。
鈴鈴 (りんりん)
中国雑技団で鍛えられた芸を披露する少女。日本で中国雑技こそ一番の芸であることを証明しようとするが、少年ピエロ(ピエロくん)に会ってからは「芸」に対する価値観が変わっていく。惚れっぽい性格で、ピエロくんに出会ってからは彼を追い掛け回すことになる。
ゼロ
少年ピエロ(ピエロくん)の双子の兄で、ピエロくんと同じ大道芸をする一族出身。ピエロくんとは対照的に人の笑顔を嫌い、魔法のメイクで得られる力を使って人々から笑顔を奪っている。本来は優しい性格だが、妹のキャロが綱渡りに失敗して病院に運ばれた時も、大道芸をやめなかった一族やピエロくんを許せずにいる。
マギ
少年ピエロ(ピエロくん)と同じ大道芸をする一族の一人。ピエロくんにとっては先輩のような人物で、新しい魔法のメイクを教えるなど面倒見のいいところがある。行動派で、大道芸や大道魔術の評判が悪くなった時には、一芝居打って楽しさを取り戻そうとした。
キャロ
少年ピエロとゼロの妹。2人の兄が大好きで、いつも元気に引っ張りまわすような存在。大道芸の腕はまだまだで、魔法のメイクのレベルも未熟である。自分に大道芸の力があるのか知りたくなり、綱渡りをしようと挑戦するが落下してケガをしてしまう。
闇のサーカス団長 (やみのさーかすだんちょう)
大道芸や奇術のレベルが高い子供たちをさらい、自分たちのサーカスで奴隷のように働かせるサーカス団の団長。性格は極悪で、大道芸を利用して金儲けすることしか考えていない。少年ピエロを捕まえて働かせようとするが、彼の大道芸で反対にこらしめられる。
ボス
魔法のメイクを使って世界を支配しようとする男性。メイクの技術は一流で、大道芸のレベルも非常に高い。その正体は、少年ピエロ(ピエロくん)たちの一族のトップであるマスター。かつて優しくメイクや大道芸を教えてくれた面影はなく、ピエロくんと大道芸対決する時には冷徹非道な手段を使う。
その他キーワード
魔法のメイク (まほうのめいく)
少年ピエロやゼロたちが使うことのできる特殊なメイク。魔法のメイクを施すことで、本人が持つ大道芸のレベルを底上げできる。また、大道芸が下手な人でも一定のレベルまで引き上げてくれるが、使いすぎると生命の危機につながる。メイクにもレベルがあり、普通のメイクから特殊な力を引き出すものなど幅広く存在する。
大道魔術 (だいどうまじゅつ)
魔法のメイクを施すことで発揮される魔法に近い力。普通の大道芸と違い、通常では考えられないような奇術を披露することができる。人を笑顔にするだけでなく、笑顔を奪ったりカードに人を封印したりするなど悪事に使われることもある。