Spotted Flower

Spotted Flower

オタクの「夫」と非オタクの「妻」の新婚生活を、淡々と描いた日常マンガ。作中では明言されていないが、主人公夫婦をはじめとする主要キャラクターの外見や性格などが、木尾士目の代表作である『げんしけん』『げんしけん 二代目』の登場人物に酷似しており、両作のパラレルワールドというべき内容になっている。「楽園 Le Paradis」2009年12月Web増刊にて第0話が掲載され、「楽園 Le Paradis」2010年10月第4号から正式連載となった作品。

正式名称
Spotted Flower
ふりがな
すぽってど ふらわー
作者
ジャンル
夫婦
関連商品
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あらすじ

第1巻

妊娠中のはすでに安定期に入っていて、性交渉が可能になっていたが、重度のオタクでヘタレのは、お腹の中に子供がいるという事が気にかかり、彼女に手を出せずにいた。欲求不満気味の妻は、初詣にかこつけてラブホテルに入ろうとしたり、彼をその気にさせるために縞パンをはいてみたりと、あの手この手でエッチに持ち込もうとする。しかし、妻の目論見はなかなかうまくいかず、新婚初夜のエッチや夫に迫られる夢を見て、深夜に目覚めたりする有様。夫がエロゲーをプレイしている最中を狙うという方法も失敗に終わり、たまりかねた妻は友人に相談するが、その言葉の端々からは夫への愛情があふれており、友人には彼女の愚痴はただの惚気にしか聞こえなかった。そんなある日、夫が雪で転んで右手を骨折してしまう。自分で欲求を処理できなくなった夫に口でしてほしいと頼まれ、エッチしてくれるならと妻はしぶしぶ承諾する。しかし、夫は息を吹きかけられただけであっさりイッてしまい、満足したのか、すっかり萎えてしまう。結局、妻は相変わらず欲求不満のままであった。

第2巻

が臨月を迎え、ヘタレのは出産への立ち会いを躊躇するが、自分も出産を見られるのは恥ずかしいと恥じらう妻の姿に何かを刺激され、やっぱり立ち会うと宣言する。とはいえ、まだまだ父親になる自覚は持てず、夫は学生サークル時代の後輩から大手サークルの同人誌をもらうなど、オタク活動に精を出していた。そんな中、妻は自分が恥ずかしがったり、嫌がったりすると夫が悦ぶ事に気づく。夫の性癖を発見し、はりきる妻はコスプレ好きの友人に協力してもらい、エッチに持ち込むべく作戦を練る。そして迎えた出産予定日。子供を産む前に、せめてもう1回はしたいと願う妻は、エロゲーをしている夫にコスプレ姿で恥じらいながら迫る。下着はまたも夫の好きな縞パンであった。非オタである妻の必死な姿にほだされた夫は、彼女の思いに応えようと妻を抱き寄せるが、直前で陣痛が始まりエッチは中止。二人はそのまま病院に向かい、ついに妻は出産する。立ち会った夫は子供が産まれて来る瞬間を目の当たりにして、放心状態になるのだった。

第3巻

生まれた赤ん坊は娘で、おばあちゃんによって「咲(さき)」と命名された。お祝いに来る学生時代の友人達。そこには妻の元彼の姿もあった。妻と元彼が話している姿を見て、心穏やかではない。そんな自分の気持ちを見透かされたように二人に気を遣われ、惨めさから夫は、自分に思いを寄せる後輩を自宅に誘ってしまう。そのままエッチに持ち込もうとするが、寸前でビビッて萎えてしまった夫だった。おさまらない後輩は男役となり、夫と行為に至るのだった。予想外の事に呆然となった夫は、これは浮気になるのかと自問する。一方、学生時代からの念願がかなった後輩は、喜々としてマネージャーに事の次第を報告。二人は人気BL作家として二人三脚で活動しており、こうした話題には目がなかった。そんな中、BL誌の編集者である遠藤茅が、後輩は「男の娘」なのではないかという疑惑を抱く。コミフェス後の打ち上げに同席した遠藤は、後輩と同じ学生サークルに所属していた漫画家の荻野に確かめようとするが、荻野の描いたBL作品を見て編集者魂に着火。後輩の疑惑はどこへやらで、ウチの雑誌に載せないかと荻野を勧誘するのであった。

登場人物・キャラクター

(おっと)

重度のオタクである社会人の男性。「妻」の妊娠が発覚してから、性交渉に及び腰になるなど、かなりのヘタレ。普段は完全に妻の尻に敷かれている。一方で「ギャップ萌え」なところがあり、強気な妻がたまに恥じらったりすると悦ぶ、困った性癖の持ち主。妻は非オタクだが、趣味に関してはある程度認めてもらっており、マンションの自室は大量のエロゲーやエロ同人誌などのオタクグッズで埋め尽くされている。 木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「班目晴信」に、人物設定が酷似している。

(つま)

オタクの「夫」と暮らしている非オタクの妻。思ったことをズバズバ言う、気の強い性格。妊娠安定期に入っているのに、自分に手を出してこない夫にイライラを募らせていた。ただ、夫のことは大好きで、「友人」に漏らす彼への不満も、実は半分惚気が入っていたりする。また、以前に付き合っていた彼氏も、かなりのオタクだったため、オタクの扱い方は心得ている。 そのため、夫のコミフェス参加やエロゲーの収集などは、ある程度容認している。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「春日部咲」に、人物設定が酷似している。

おばあちゃん

「妻」の祖母。妻の名付け親という経験を買われ、新たに産まれてくる子供の名前を考えてほしいと頼まれる。和服をきちっと着こなす堅物そうな老婦人だが、なぜかアニメやゲームに登場する女の子のキャラクター名ばかり候補に挙げ、オタクの「夫」を困惑させる。

友人 (ゆうじん)

「妻」の友人の女性。セックスレスの相談にも気軽に乗るなど、妻とはかなり親密。2児の母でおっとりとした爆乳美人。大のコスプレオタクで、コスプレのことになるとやたらと鼻息が荒くなる。彼女の夫もコスプレの衣装作りをしている模様。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する大野加奈子に、人物設定が酷似している。

後輩 (こうはい)

「夫」の学生時代の後輩。同人誌の大手壁サークルの主宰もしている、BL好きの商業漫画家。ショートカットのスレンダー美人だが、実は男。胸はシリコンによる豊胸で、下半身は男のままである。かつて夫に好意を持っていたようで、今でも顔を合わせると思わせぶりな態度を取って、夫をドギマギさせている。マネージャーの女性とは親密な関係にある。 木尾士目の漫画『げんしけん 二代目』に登場する波戸賢二郎に、人物設定が酷似している。

マネージャー

メガネをかけた巨乳女性。商業漫画家である「後輩」と親密な関係にある。コミフェスでの売り子のほか、アシスタントとしてマンガ制作を手伝ったり、サークルのメンバーに設営の指示を出したりと、後輩のマネージャー的役割をこなしている。現在は普通体形だが、本人いわく、かつては三段腹だったという。木尾士目の漫画『げんしけん 二代目』に登場する矢島美怜に、人物設定が酷似している。

後輩の金髪の友人 (こうはいのきんぱつのゆうじん)

「後輩」の友人である金髪碧眼の巨乳外国人女性。重度のオタクで、コミフェスに参加した際、息も絶え絶えになりながら、会場内を端から全部回って新刊を買いあさり、後輩やマネージャーを呆れさせた。会話する時に、古いマンガやアニメのセリフを引用するクセがある。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場するスザンナ・ホプキンスに、人物設定が酷似している。

元彼の友人

元彼といっしょに妻の出産祝いに来た男性。夫の学生サークル時代の後輩で、今でもオタク仲間として交流している。子供を作る事を意識している相手がいる模様。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「笹原完士」に、人物設定が酷似している。

荻野 (おぎの)

一般の商業漫画誌で活動している女性漫画家。後輩やマネージャーの学生サークル時代の先輩。二人と同じくBLが大好きで、コミフェスにもBL作家として精力的に参加している。女性である後輩の金髪の友人と親密な関係にあるが、一方で「彼氏」もいる。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「荻上千佳」に、人物設定が酷似している。

遠藤 茅 (えんどう かや)

BL漫画誌「CYAN」で「浅花碧」事後輩の担当編集者を務める女性。年齢は25歳。打ち合わせの時、後輩の股間が膨らんでいるのを見てしまい、以来彼女が「男の娘」なのではないかと疑っている。仕事柄BLには目がないが、百合脳も合わせ持っていて、仲のいい女性同士を見ると百合妄想をしてしまいがち。

元彼 (もとかれ)

妻がかつて付き合っていたイケメンの男性。夫の学生サークル時代の後輩で、今でもオタク仲間として夫と交流している。よく気がつくタイプで、妻の出産祝いに来た際、夫に気遣って必要以上に妻と二人で話さないようにするなど、非常にできた人物。それゆえ夫に引け目を感じさせる存在になっている。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「高坂真琴」に、人物設定が酷似している。

荻野のサークル仲間 (おぎののさーくるなかま)

荻野といっしょにコミフェスに参加している女性。後輩や後輩の金髪の友人とも親しい。体格はぽっちゃりしていて関西弁を話す。木尾士目の漫画『げんしけん』『げんしけん 二代目』に登場する「藪崎久美子」に、人物設定が酷似している。

その他キーワード

コミフェス

大型同人誌即売会「コミック・フェスティバル」の略称。オタクの祭典というべき大イベントで、「夫」やかつての夫の仲間たちも毎回参加している。また、「後輩」が主宰する大手サークルは、人気サークルが集まる「シャッター前」という場所にブースを設けている。実在のイベント「コミック・マーケット(コミケ)」がモデル。

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