概要・あらすじ
シュテルンビルトで大人気のTV番組HERO TV。8人のNEXTが、企業専属のヒーローとして犯罪者の検挙、人命救助で活躍し、その活躍内容に応じてポイントが与えられ、そのスコアを競わせるという番組である。
ワイルドタイガーは8人の中でもベテランのヒーローだが、市民の安全の為には周囲への被害も厭わず、またミスも多いことからランキングでは万年ビリ争いという低調振りが続いていた。
そんな折り、所属会社が他社に買収され、移籍することとなる。さらには、新人ヒーローバーナビー・ブルックスJr.とコンビを組むよう命じられる。
登場人物・キャラクター
バーナビー・ブルックス・Jr. (ばーなびーぶるっくすじゅにあ)
「スーパールーキー」の異名で呼ばれる新人ヒーロー。NEXT能力はワイルドタイガーと同じく「ハンドレットパワー」。5分間あらゆる身体能力が通常時の100倍となる。能力発動中は目、身体が青く発光する。 能力発動後は、しばらく時間が経過しないと再発動できないという欠点がある。アポロンメディア社所属。ヒーローでありながら素顔、本名で活動する。かつて両親を何者かに殺害されており、犯人を捜すため唯一の手がかりであるウロボロスの情報を集めるという目的を第一に行動している。 それ故、人助けよりはポイント獲得を優先する傾向にあり、目覚ましい結果も残すが、コンビを組むワイルドタイガーとは度々衝突する。 性格は冷静で理知的。しかし、両親の仇に関することとなると冷静ではいられなくなるという一面もある。孤児となってからは、アポロンメディア社CEOのアルバート・マーベリックに面倒を見てもらっており、彼に深く感謝している。 キック技を主体とした戦闘スタイル。NEXT能力者のための学校であるヒーローアカデミー]の出身。
ワイルドタイガー
「ワイルドに吼えるぜ!」が決め台詞で、「正義の壊し屋」の異名で呼ばれるベテランヒーロー。NEXT能力は「ハンドレットパワー」。5分間あらゆる身体能力が通常時の100倍となる。能力発動中は身体が青く発光する。 能力発動後は、しばらく時間が経過しないと再発動できないという欠点がある。Top MaG社所属のヒーローだったが、会社がアポロンメディア社に買収されたため移籍。以降、同社所属の新人ヒーローバーナビー・ブルックスJr.とコンビで活動することになる。 ヒーローとしての活動年数は長いが、人命救助を何よりも優先するため周囲へ被害を出すことが多く、また直情的でおっちょこちょいな性格から失敗も多く、ヒーローとしての人気、HERO TVのランキング共に低い。 しかし、ヒーローとしての自覚は誰よりも強く、お節介な性格もあり他のヒーローの意識をも変えていくことになる。 子どもの頃犯罪に巻き込まれ、その際Mr.レジェンドというヒーローに助けられている。それ故、ワイルドタイガーの思い描くヒーロー像は彼の影響が強い。鏑木楓という一人娘がおり、彼女には甘い。 妻鏑木友恵は病気により亡くなっている。現在はシュテルンビルトに単身赴任中。ヒーロースーツを着用せずにワイルドタイガーとして活動する際には、目元を覆う仮面を着けて素顔を隠す。 パンチ技を主体とする戦闘スタイルで、両腕に装備した射出式ワイヤーによるワイヤーアクションを得意とする。
アルバート・マーベリック (あるばーとまーべりっく)
アポロンメディア社のCEOで、HERO TVを放送するOBC社の社長。HERO TVの発案者であり、アニエス・ジュベールをプロデューサーとして抜擢した。温厚で穏和な初老の男性。バーナビー・ブルックスJr.の後見を勤め、彼にヒーローとなることを勧める。 市長との個人的なつながりがあったり、HERO TV参加企業を実質的に束ねるなど、顔が広く交渉力も高い。
スカイハイ
「キング・オブ・ヒーロー」の異名で呼ばれる人気のヒーロー。NEXT能力は風を操り浮遊する力。ポセイドンライン社所属。ヒーロースーツのジェットパックにより空を自在に舞う。HERO TVのランキングトップで、他のヒーローからの信頼も厚い。 勤勉で実直、真面目な好青年だが、少し抜けたところも目立つ天然キャラ。HERO TVとは関係なく、個人的に街のパトロールを行っている。犬を飼っており、朝晩の散歩が日課。
ルナティック
NEXT能力は青い炎を産み出し自在に操る能力。犯罪者を憎み、炎のボウガンで自らの正義により処刑する。その正体はシュテルンビルト司法局ヒーロー監理官兼裁判官。かつて活躍したヒーロー、Mr.レジェンドの息子で、晩年NEXT能力を失い荒れた生活を送っていた彼の家庭内暴力から母親を守るため、目覚めたばかりのNEXT能力で父を手に掛けてしまう。 普段はHERO TV内で起きた器物破損等の被害状況の諸事情を考慮し、賠償金などの判決を公平に裁いている。
ジェイク・マルチネス (じぇいくまるちねす)
NEXTの中でも珍しく、2つの能力を持ち、ヒーロー達を苦しめる。全身のタトゥが特徴。アッバス刑務所に刑期250年の殺人、その他の罪で投獄されている囚人。バーナビー・ブルックスJr.の親の仇であるウロボロスに関係する。
鏑木楓
ワイルドタイガーの一人娘で、祖母と暮らしている。父親がヒーローであることは知らず、シュテルンビルトで働いていると思っている。思春期で難しい年頃。離れて暮らしていることもあり、父とのすれ違いも多い。 ある事件でバーナビー・ブルックスJr.に助けられたことがきっかけで、彼のファンとなる。後にNEXT能力に目覚める。
ブルーローズ
「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」が決め台詞のアイドルヒーロー。NEXT能力は氷を自在に作り出し操る力。タイタンインダストリー社所属で、ヒーロー以外にもアイドルとしても活動している。 HERO TVのランキングも上位で人気も高い。ヒーロースーツは露出度が高めで、腰に2丁の銃フリージング・リキッド・ガンを持つ。普段は高校生として過ごしており、クラスメイトにはヒーローとしての活動は秘密にしている。 元々歌手志望だが、ヒーローとして活動することが歌手デビューの条件だったためブルーローズとして活動することとなる。夜にはカリーナ・ライルとして、個人的にバーでの歌手活動もしている。 社の方針で高飛車な女王様キャラを演じているが、本人は真面目な性格。当初ランキング下位のワイルドタイガーを相手にしていなかったが、ヒーローとしての活動を諭されるなどの交流もあり、次第に惹かれていく。 母はヒーロー活動に賛成しているが、父はあまり快く思っていない。
ロック・バイソン (ろっくばいそん)
「西海岸の猛牛戦車」の異名で呼ばれるベテランヒーロー。NEXT能力は身体の硬化。クロノフーズ社所属。ヒーロースーツには両肩にドリルが装備されている。ワイルドタイガーとは古くからの知り合いで、酒を飲みに行って愚痴を聞き合ったりと個人的な付き合いも多い。 ワイルドタイガー同様ミスも多く、HERO TVのランキングでは下位のため、上司、スポンサーには頭が上がらない。 大柄で動きは遅いが、パワーは随一。
斎藤さん
アポロンメディア社のメカニック担当。小柄でいつも白衣を着用している。話し声はやたらと小さく、そばに寄らないと聞き取れないほど。反面、通信ではやたらと大声。ワイルドタイガー、バーナビー・ブルックスJr.のスーツを開発し、彼らを技術的にサポートする。
折紙サイクロン
NEXT能力は相手そっくりの姿、声に化ける擬態能力。ただし、記憶や能力はコピーできない。ヘリペリデスファイナンス社所属。ポイントよりも、映像の隅でスポンサーロゴが写るようにアピールして見切れることを狙って活動している。 HERO TVのランキングでは最下位が多い。ヒーローとして活動する際は忍者風のスーツもあり「ござる」口調などテンションは高いが、本人の性格は地味で控えめ。 東洋かぶれで、東洋のものを集めるのが趣味。戦闘では日本刀、手裏剣を用いる。NEXT能力者のための学校であるヒーローアカデミーの出身。
アニエス・ジュベール (あにえすじゅべーる)
HERO TVのプロデューサーで視聴率至上主義。彼女の手腕により、HERO TVは高視聴率番組となった。視聴率のためには手段を選ばない一面もあり、放送中は各ヒーローに通信で無茶な指示を出すことも多い。 部下としてディレクターのケイン、スイッチャーのメアリーを従える。
ドラゴンキッド
「稲妻カンフーマスター」の異名で呼ばれるヒーロー。NEXT能力は雷を発生させ自在に操る能力。オデュッセウスコミュニケーション社所属。小柄でショートカットのボーイッシュな少女。一人称はボクで、女性っぽい格好を嫌う。 幼少時から英才教育を受けており、カンフーにも精通。HERO TVのランキングでも上位。性格は純真で素直。
ファイアーエンブレム
NEXT能力は炎を起こし自在に操る能力。自身がオーナーを務めるヘリオスエナジー社所属のヒーロー。長身の黒人男性だが、オネエ言葉で話す自称「女子」。世話焼きで察しも良く、他のヒーローの相談に乗ることも多い。
場所
シュテルンビルト
物語の舞台となる架空の大都市。階層構造で街が構成されている。華やかな都市の反面、貧困層も多く、犯罪が後を絶たない。
その他キーワード
NEXT
『TIGER & BUNNY』の用語。いわゆる超能力者。発生原因は不明で、生まれつき能力を持つ者もいれば、後天的に能力に目覚める者もいる。能力は様々で、能力使用時は目が青く発光する者が多い。 当初、能力保持者は異端視、危険視され、迫害を受けることもあった。
HERO TV
『TIGER & BUNNY』の番組名。NEXTをヒーローとして犯罪者の検挙、災害救助で活躍する様子を報道する番組。これにより、NEXTに対する一般の印象も改善された。一時期は視聴率が低迷したが、アニエス・ジュベールがプロデューサーに着任してからは高視聴率を誇る人気番組となる。