TRIGRAM8

TRIGRAM8

国立安房国里見高校に転校した能力者の八房陽が、八卦の美少女達に囲まれ、戦いに身を投じながらもにぎやかな日々を過ごす姿を描いた学園アクション作品。戦闘シーンはもちろん、日常生活でも個性的な美少女達のセクシーなシーンが多数盛り込まれている。

正式名称
TRIGRAM8
ふりがな
とりぐらむ えいと
作者
ジャンル
アクション
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

ある日突然、陽の父から能力者である事を告げられ、さらに国立安房国里見高校に転校するように言われた八房陽は、しぶしぶ初登校をしていた。そんな中、もうすぐ学校に着くというところで、陽は犬塚信乃犬江静にぶつかってしまう。偶然とはいえ、二人を押し倒す形となり、胸を揉んだり下着を見てしまう。怒った信乃が陽を叩き斬ろうとすると、そこにNeが出現。状況を飲み込めない陽の前に、八卦達が現われ、Neと戦い始める。その戦いの中、陽と信乃は偶然キスをしてしまうが、次の瞬間、信乃の能力が増大する不思議な現象が発生し、Neを撃退する事に成功するのだった。その後、Neや能力者について何も知らない陽に対し、国立安房国里見高校の校長は、実際に八卦達がNeと戦っているところを見るよう勧める。そして戦いの中、今度は陽と静がキスをし、信乃の時と同じく、静の能力が増大する事となる。(第壱話、第弐話)

陽とキスをすれば能力が強化されるのではないかと睨んだ犬山小笹は、ライバル視している犬坂小波に勝つため、陽を保健室に監禁する。そして下着姿になり陽を誘惑するが、陽はなかなかキスをしてくれない。小笹は自分は女としての魅力がないのかと落ち込み、陽の前で泣きだしてしまう。(第参話)

朝から国立安房国里見高校に多数のNeが出現し、八卦達は疲労感に襲われながらも懸命に戦っていた。そんな中、小波は嫌な予感を覚える。その予感通り、次に現われたNeは、小波が1年生の時に自分をかばって死んだ粟飯原を襲ったNeとよく似た気配をまとっていた。過去の事に心を乱される小波はいつものように戦えず、八卦達は苦戦を強いられる事となる。(第四話、第伍話)

バレンタインデー当日、陽の周りはチョコレートの話で盛り上がっていた。そんな中、小笹は「服従」の黒魔術をかけたチョコレートを陽に食べさせる。しかし、調合を間違っていたせいで陽は暴走し、なぜか犬村雛姫と静に襲いかかって胸を揉み出すのだった。次のターゲットとなった信乃は、陽から逃げ惑う。(第六話)

陽は以前からかわいいと感じていた犬川乙と、初めて会話を交わしていた。デレデレとした様子を見せる陽に対し、信乃は複雑な感情を抱く。その後、乙の服の中に百足が入ってしまった際、陽は嚙まれる危険を顧みずに乙を助け、これに感動した乙は陽に恋心を抱くようになる。そして乙は陽に対し、ストーカー行為を開始する。(第七話)

第2巻

国立安房国里見高校内で、八房陽は幼なじみの伏姫と再会する。ずっと陽に対して好意を抱いていた伏姫は大喜びし、以降、自身が張った結界の外にたびたび出ては、陽にべったりと密着するようになる。その状況がおもしろくないと感じた犬塚信乃は、事もあろうに絶対的な能力を持つ伏姫に対して勝負を挑む。(第八話)

今日も国立安房国里見高校にはNeが出現し、八卦達は力を合わせて懸命に戦っていた。そんな中、犬飼栞は突如は和を乱すような動きをする。その行動が、できるだけ校内の植物を守りながら戦いたいという思いによるものだと気づいた陽は、不利な状況の中、栞の思いを尊重して協力する。(第九話)

放課後、先生から任された書類を運んでいる途中、陽は陸上部の活動後に自主練習をしていた犬田吾とぶつかってしまう。八卦として戦っている時はもっと動きが素早いのにと疑問を持つ陽に対し、吾は能力に頼るのではなく、普通の人間として鍛錬したいのだと打ち明ける。陽はひたむきな吾に心を打たれ、吾の自主練習に付き合う。(第拾話)

近頃、国立安房国里見高校の旧校舎には幽霊が出ると噂になっていた。犬村雛姫は肝試しをしようと提案し、陽と犬江静はおもしろそうだと、その話に乗る。一方、幽霊が怖い信乃は何とか逃げようとするが、陽や静にバカにされ、負けず嫌いな性格から参加する羽目になってしまう。その話を密かに聞いていた伏姫は、自分の能力を使っていたずらを仕掛けるのだった。(第拾壱話)

信乃は父親から、犬塚家に代々伝わる刀を渡された。その刀には能力を向上させる力もあるが、Neが付け入る心のスキがあると、心を支配されてしまう恐ろしい力も秘められているという。その後、信乃は入院をしている浜路の見舞いに行くが、自分のせいで浜路が大変な事になっていると落ち込み、そんな信乃の心にNeが入り込んでしまう。(第拾弐話)

国立安房国里見高校では体育祭が催され、八卦達はお互いの鬱憤や日々の不満を晴らすかのように楽しんでいた。そんな中、信乃に病院から浜路が消えたと連絡が入る。浜路は学校内に現われるが、強力なNeに心と身体の両方をあやつられた状態だった。八卦達は神器を繰り出すが、乗っ取られた浜路にかなわない。そこで信乃は自分から陽にキスをする。(第拾参話)

浜路の一件以来、信乃は自分がもっと強くあればよかったと落ち込んでいた。元気のない信乃を心配した陽は八卦達に声をかけ、それぞれの能力を使って信乃を励ます計画を立てる。(第拾四話)

第3巻

八房陽に好意を寄せる犬川乙は、自分の胸が小さいから陽が振り向いてくれないのではないかと疑問を抱く。そこで同じく八卦の中では控え目な胸をした犬飼栞と共に、犬坂小波犬山小笹犬田吾といった自分達より胸が大きなメンバーに話しを聞きに行き、アドバイスをもらう。しかし乙と栞は、せっかくもらったアドバイスに対し、間違った解釈をしたまま実践してしまう。(第拾伍話)

犬村雛姫から、開発したロボットの試運転がしたいと呼び出された陽は、能力者でなくともNeと戦えるスーツを装着してほしいと依頼される。しかし、そのスーツは装着した者の脳を完全に乗っ取るという仕組みが搭載されており、生命の危機を感じた陽は完全に装着しないまま逃げ出す。するとスーツは誤作動を起こし、八卦達の胸を揉んだり、スカートを脱がせたりと暴走し始める。(第拾六話)

犬塚信乃は相性の悪いNeと戦ったあと、その影響からしおらしい性格へと変貌していた。一時的なものですぐに治る、と犬江静と雛姫は静観していたが、初めての経験に陽は大いに心配をする。そして陽は学校を早退した信乃を追って自宅を訪れるが、あまりにも厳重な警備に大苦戦してしまう。(第拾七話)

小波にライバル心を抱いている小笹は、今日こそ決着をつけようと戦いを挑む。快くその申し出を引き受けた小波だったが、アルバイト先のファミレスでどちらが優れた接客ができるか、勝負をしようと提案される。そんな時、偶然にも陽が客として訪れる。チャンスだと感じた小笹は陽に対して黒魔術の使い魔を放ち、乗り移らせて小波を邪魔しようと画策。しかし陽に乗り移った使い魔に、今日の戦いで身体に付着していたNeの残骸が乗り移って復活。店内は大パニックに陥る。(第拾八話)

伏姫は最近自分に会いに来てくれない陽に対し、寂しさを覚えていた。そのため、信乃に変身して結界内から出て陽に会いに行ってしまう。信乃に変身したままの伏姫は陽を誘い、遊園地で楽しい時間を過ごすが、伏姫が移動した事で学校外にもNeが出現。偶然その場に居合わせた本物の信乃は懸命に戦う。(第拾九話)

今日も伏姫によりNeが出現する事が預言されたが、陽は八卦達のあいだに、これまでにない緊張感が走っている事に気づく。伏姫によれば、今回襲撃して来るのは最強のNeであるという。その相手とは、かつて完全に倒す事ができず、浜路に取り憑いたNeだった。伏姫は大きな覚悟を胸に秘め、陽や八卦達と過酷な戦いに臨む。(第弐拾話、最終話)

登場人物・キャラクター

八房 陽 (やつふさ よう)

国立安房国里見高校に通う1年生の男子。4月に別の高校に入学していたが、半年も経たずに陽の父からある日突然、「お前は能力者だ」と告げられ、国立安房国里見高校に無理矢理転校させられてしまう。能力者の事はもちろん、Neについても何も知らされていないため、周囲とのかかわり合いの中で学んでいる状態。能力は「無尽光」で、キスをすると相手の能力を一時的に高めたり、Neの力を祓う事ができる。 また、Neから攻撃ターゲットにされるパターンが多く、八卦が考えた作戦のおとりにされる事も度々ある。思っている事がすぐに口に出てしまい、隠し事ができない性格。自分につっかかって来る犬塚信乃に対しては、その裏側に愛情が見え隠れしているのに気づいており、自身でも信乃の事を少なからず異性として意識している。 一方、幼なじみの伏姫や八卦の犬川乙、犬山小笹からも好意を寄せられているが、彼女達に対してはあくまで友達として友情を感じているのみである。ちなみに、八房陽が能力者になったのは、伏姫と幼い頃にかかわった事で、彼女の強大な力が移ってしまったのが原因である。

犬塚 信乃 (いぬづか しの)

国立安房国里見高校に通う1年生の女子。能力者で、八卦の一人。能力は「侍」で、剣術に長ける。犬江静とは「巫女と侍」の関係で、犬塚信乃が侍。Neとの戦闘中には巫女の静からフォローを受ける。静からは「信乃さま」と呼ばれる。非常に気の強い性格で負けず嫌い。男性に負けたくない気持ちと、不可抗力ながら八房陽に頻繁に下着を見られたり、胸を触られたりしている事から、できるだけ陽とかかわりたくないと避けているが、内心気になっている。 いわゆるツンデレな性格の持ち主で、幽霊など怖いものが嫌い。

犬江 静 (いぬえ しずか)

国立安房国里見高校に通う1年生の女子。能力者で、八卦の一人。「巫女」の能力を持ち、犬塚信乃とは「巫女と侍」の関係にある。Neとの戦闘中には主に信乃のフォロー役を担うが、静自身も戦闘能力は持っており、神器を駆使してNeと戦う事も可能。信乃とは仲がよく、戦闘以外でもつねにいっしょに行動をしている。 八房陽を嫌っているように見せかけて、実は興味を抱いている信乃の本音を見抜いており、さり気なく二人を接近させようとしている。マイペースで天然ボケのような性格で、割とちゃっかりしている一面がある。

犬村 雛姫 (いぬむら ひなき)

国立安房国里見高校に通う1年生の女子。能力者で、八卦の一人。大阪弁で話す、明るくてノリのいい性格の持ち主。能力は「頭脳」で、八卦の中では技術屋的な存在。一人でロボットを開発するなど優れた頭脳を持っているが、製作物は一癖あるものばかりで、八卦達からはマッドサイエンティスト扱いを受ける。Neや能力者について何も知らない八房陽に対しては親切に教えている。

犬坂 小波 (いぬさか こなみ)

国立安房国里見高校に通う3年生の女子。能力者で、八卦の一人。八卦の中で能力の高さはトップクラスで、リーダーを務めている。能力は「陰陽道」。優秀ながらも努力し続けているのは、過去に自分をかばって死んでしまった粟飯原の敵を討つためでもある。基本的にクールでしっかり者だが、一度心を開いた相手に対しては、からかったり冗談を言ったりするなど、意外な一面を見せる。 実家はあまり裕福ではなく、放課後はファミレスでのアルバイトに精を出す。

犬山 小笹 (いぬやま おざさ)

国立安房国里見高校に通う3年生の女子。能力者で、八卦の一人。能力は「黒魔術」。学校内では制服を魔女のように改造している。家柄も頭もよく、さらに能力も高い事から、これまでの人生で誰にも負けた経験がなかった。しかし、国立安房国里見高校に入学してから犬坂小波に負け、いつかリベンジしたいとライバル視している。 犬山小笹自身の能力を高めるために八房陽に迫ったが、犬山先輩には犬山先輩のいいところがあると諭され、以降陽に対して恋心を抱き、積極的にアプローチを開始する。

犬田 吾 (いぬた あづま)

国立安房国里見高校に通う2年生の女子。能力者で、八卦の一人。「身体能力強化型」の能力者で、戦闘全般を得意とする。能力が開花する前から優れた運動神経を持っており、日々鍛錬をしていたが、周りからは「どうせいつか能力が芽生えるのに」と無駄な努力として扱われてきた。陸上部に所属しており、現在でも能力を最大限に抑え、普通の人間として練習に励んでいる。 ただし陸上の大会には出場できない。非常にマイペースで、つかみどころのない性格をしている。

犬飼 栞 (いぬかい しおり)

国立安房国里見高校に通う1年生の女子。能力者で、八卦の一人。能力は「柔術」で、「天真夢想流柔術」の使い手。非常に無口で、ほとんど言葉を話さない。ただし感情がない訳ではなく、楽しい出来事があると笑顔を見せる。植物が大好きで、Neと戦う際の被害は最小限にしたいと考えている。犬川乙とは親友。

犬川 乙 (いぬかわ きのと)

国立安房国里見高校に通う1年生の女子。能力者で、八卦の一人。能力は「忍術」で、「真田流兵法術」の伝承者。まるで幼女のような身体つきをしており、胸は八卦の中でいちばん小さい。かわいらしい容姿のうえに天然ボケ体質のドジっ娘で、八房陽のお気に入り。一方、実は思い込みの激しい性格で、好きになった相手に対してはストーカー行為を繰り返し、陽につきまとう。 犬飼栞とは親友。

伏姫 (ふせひめ)

普段は国立安房国里見高校の結界内にいる少女。正確な年齢は不詳だが、本人によれば100歳を超えるという。巫女として神の啓示を受ける事ができ、Neがいつやって来るかを予測できる。能力は「結界」で、結界を張った内部はもちろん、少し離れた場所であっても物体に手を振れず動かせたり、自身の老化を止められたりと、すべてを思うがままにあやつれる。 国立安房国里見高校にNeが出現するのも、ほかに被害が及ばないよう、伏姫が能力で誘導しているためである。伏姫自身が直接Neと戦う事はないが、その戦闘能力は八卦をはるかに上回るほどに高い。結界内から出ると強い能力の影響で周辺に不具合が起きる危険があり、街に遊びに出る事はもちろん、学校内も許可なく自由に動き回る事ができない。 幼い頃に外出を許された際、八房陽と出会って何度か公園で遊んだ事があり、陽が能力者になったのは、この時の伏姫との接触が原因である。陽からは「姫ちゃん」と呼ばれてる。陽からは幼なじみとして強い友情を感じられているが、伏姫の方は陽の事を異性として好意を抱いている。

浜路 (はまじ)

国立安房国里見高校に通う高校1年生の女子。かつてNeに襲われ、犬塚信乃が助けに入ったものの間に合わず、激しい精神攻撃を受けてしまった。そのため現在は入院中で、定期的に信乃がお見舞いに訪れている。Neの精神攻撃に遭う前から信乃に対して強い信頼と執着を抱いており、現在はその気持ちがさらに増幅している状態となっている。

粟飯原 (あいはら)

国立安房国里見高校に通う能力者の男子。犬坂小波が高校1年生の時に3年生であった。小波に一目惚れされ、入学後ずっと恋心を寄せられていたが、二人でいたところをNeに襲われ、小波をかばって死亡した。

陽の父 (ようのちち)

八房陽の実父で、陽と二人暮らし。まるで修験者のような服装をしており、武術などを学んでいる。普段は全国各地で過酷な修行を行っているため、自宅に帰る事はほとんどなく、陽との関係は良好とは言えない。ある日突然、息子の陽が能力者であると神から啓示を受けた事をきっかけに、陽を無理矢理に国立安房国里見高校に転校させた。 なおこの際、陽には能力の詳細やNeが何であるかはまったく伝えていない。

場所

国立安房国里見高校 (こくりつあわのくにさとみこうこう)

能力者達が通う高校。「因果応報」に基づき、Ne(因果)の浄化(応報)が行われる場所。通常、能力者は女性であるため、ほぼ女子校のような状態になっている。八房陽は珍しい男性能力者であり、女子生徒達からはよくも悪くも注目されている。

その他キーワード

能力者 (のうりょくしゃ)

「因果応報」に基づき、Ne(因果)と戦ってこれを浄化(応報)するための特殊能力を持つ者。「Ne能力者」とも呼ばれる。発揮される特殊能力は個人によりさまざま。通常、能力者になれるのは女性で、それぞれ定められた年齢に達した時に特殊能力が開花する。能力者または能力者となり得る人物は、国立安房国里見高校に通う事が定められている。 八房陽は男性にもかかわらず能力者になる予定のため、周りから警戒されている。

Ne (ねめしす)

「因果応報」の「因果」にあたるもので、形を成す悪意を指す。大きな蜘蛛や怪物など生き物のような形をしている。国立安房国里見高校で、因果を倒して浄化する儀式(応報)が行われており、Neを倒すためには能力者が必要。実際にNeと戦うのは八卦のメンバーである。

八卦 (はっけ)

国立安房国里見高校に所属する生徒の中で、上位に位置する八人の能力者達。現在の八卦のリーダーは犬坂小波。その下に犬塚信乃、犬江静、犬村雛姫、犬山小笹、犬田吾、犬飼栞、犬川乙らが続く。成績によって八卦のメンバーは代わり、八卦の下に64卦、さらに下に384卦とピラミッドのような階級が定められている。

神器 (しんき)

能力者達がNeと戦う際に発揮される技。それぞれの能力によって異なる。八房陽の能力により、陽とキスをすると神器の威力が一時的に高まるという効果がある。

SHARE
EC
Amazon
logo