概要・あらすじ
自分のフィギュアスケートのパートナーを探していた続正紀は、条件にぴったりの飛鳥ちえりを見つけ出す。彼女の真の実力を引き出すため、秋山コーイチ、藤原ヒロシはちえりの学校に転入。文化祭でアイススケートショーを行うことを口実に、ちえりを育成するプロジェクト「チェリープロジェクト」を立ち上げる。一方ちえりは、文化祭でのアイススケートショーを成功させるためトレーニングに精を出していたが、ある時ついにプロジェクトの本当の目的を知ることとなる。
子供の頃から続に憧れていたちえりはさらに奮起し、様々な困難を乗り越えていくのだった。
登場人物・キャラクター
飛鳥 ちえり (あすか ちえり)
チョコバナナと占いが大好きで、明るく負けず嫌いな性格の女の子。自分が通う中学校のクラス委員を務めている。6歳の時に母を飛行機事故で亡くし、アイススケートの元全日本チャンピオンである父の手で育てられた。そのためスケートに興味を持っていたちえりだが、それはあくまでも趣味の範疇であった。小学生の時に父と見に行ったフィギュアスケートの大会で続正紀の演技を見て以来、ずっと彼に憧れを抱いている。
続 正紀 (つづき まさのり)
世界的な大財閥である続グループの総帥の息子。史上最年少でフィギュアスケートのジュニアチャンピオンになった。次期総帥となることが決まっているため、中学卒業までにスケートをやめるように言われている。それまでの1年数か月の間にフィギュアスケートでペアを組んで世界でタイトルを取るために、優秀なパートナーを探している。
藤原 ヒロシ (ふじわら ひろし)
続正紀の同級生の少年。続と秋山コーイチとはいつも行動を共にしている。続のため、パートナーを探し育成する手伝いをしている。プロジェクトでは音楽関係を担当している。
秋山 コーイチ (あきやま こーいち)
続正紀の同級生の少年。続と藤原ヒロシとはいつも行動を共にしている。続のため、パートナーを探して育成する手伝いをしている。プロジェクトでは主にブレーンとなってトレーニングなど計画の全般を担っている。キャンティ秋山の兄。
キャンティ 秋山 (きゃんてぃ あきやま)
秋山コーイチの妹。高輪ウイングスケートクラブ所属。2歳半からスケートを始め、8歳で全日本ジュニア優勝、その後2年連続世界チャンピオンとなった実力者で、「プリンセスキャンティ」と呼ばれている。飛鳥ちえりに対してライバル意識が強く、当たりが厳しい。続正紀に想いを寄せており、自分こそが彼のパートナーにふさわしいと考えている。
桜田 春菜 (さくらだ はるな)
保健体育の教師で、飛鳥ちえりのクラスの担任の先生。ちえりや続正紀たちのフィギュアスケートに対する熱意に協力的であり、良き理解者である。
西村 ゆに (にしむら ゆに)
飛鳥ちえりのクラスメイトで親友の女の子。フィギュアスケートでは、ちえりのコスチュームを担当し、すべての衣装は彼女が製作している。
森コーチ (もりこーち)
続正紀を育てた実力派のトレーナー。飛鳥ちえりがスケートクラブに入って初めて就いた専任コーチ。ちえりの実力を引き出し、育てようと奮闘する。
菊池 ワタル (きくち わたる)
フィギュアスケートの現世界ジュニアチャンピオン。飛鳥ちえりを自分のパートナーにしてペアを組みたいと考えており、たびたび申し入れをしてくる。続正紀に対してライバル心を持っている。