Thisコミュニケーション

Thisコミュニケーション

六内円栄の初連載・初単行本化作品。世界崩壊後の日本を舞台にしている。優秀ながらも倫理観を持ち合わせていない元軍人のデルウハが、薬物による肉体改造を施されたハントレス(女狩人)のよみたちを「協力」と称して都合よく利用しながら、人間を駆逐しようとする謎の生命体、イペリットと戦う姿を描いたサバイバルサスペンス。ハントレスたちは一定の損傷を受けると仮死状態になり、死の直前1時間分の記憶を失った状態で再生するが、合理主義者のデルウハはこれを利用し、故意によみたちを殺害することで円滑なコミュニケーションを図っている。滅亡の危機にある世界を貪欲に生き抜く主人公には倫理観が欠如していることが、本作最大の特徴といえる。集英社「ジャンプスクエア」2020年5月号から2024年4月号まで連載の作品。

正式名称
Thisコミュニケーション
ふりがな
でぃすこみゅにけーしょん
作者
ジャンル
サバイバル
 
終末・ディストピア
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊11巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

デルウハ

元スイス軍人兼UNA(世界連合軍)の指揮官を務める男性。薄桃色の髪を逆立てている。食事が唯一の楽しみで、食事を楽しむためならどんなことも厭(いと)わないと豪語している。頭脳明晰(めいせき)で合理的思考が服を着て歩いているような人物で、戦闘能力や指揮能力が高く、砲術も得意で敵に必ず的中させる。だが倫理観を持ち合わせておらず、仮に味方であっても、隊の秩序維持の邪魔になる者は躊躇なく殺害したり、自らの延命のために囮(おとり)にしたりと、傍若無人に振る舞っている。よみたちハントレス(女狩人)が「一定の損傷を受けると仮死状態になり、死の直前1時間分の記憶を失った状態で再生する」という特性を持つことを利用して、ハントレスを状況に応じて殺害し、自分に都合のいい組織として編成している。本名は「アンドレア・デ=ルーハ」。

よみ

ハントレス(女狩人)と呼ばれる存在。薬によって肉体改造を施された少女で、4番目に作られた。濃い茶髪をショートカットにしている。動体視力、身体能力に優れており、一人でもイペリットに対抗できるほど戦闘能力が高い。強い存在であることに固執しているため、自分より弱い人間には従いたくないと考えている。勝ち気な性格でハントレスの仲間にも暴言を吐くことが多く、単独行動も目立つ。イペリットの幼体が苦手で、写真を見ただけで悲鳴を上げるほど。

書誌情報

Thisコミュニケーション 11巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2020-08-04発行、 978-4088823935)

第7巻

(2022-08-04発行、 978-4088832043)

第8巻

(2022-12-02発行、 978-4088833217)

第9巻

(2023-04-04発行、 978-4088834580)

第10巻

(2023-08-04発行、 978-4088835952)

第11巻

(2023-12-04発行、 978-4088837192)

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