概要・あらすじ
近未来の国内最大級のテーマパーク「ニーアランド」では、AIが従業員やキャストとして働いていた。史上初の自律人型AIのディーヴァ(通称ヴィヴィ)もその一人で、「歌で皆を幸せにする」という使命を課せられ、歌姫AIとして活動していた。観客の反応は今ひとつであったが、いつか心を込めて歌えたら、自分の使命を果たすことができるとヴィヴィは考えていた。そんなある日、突然何者かの接触を受けたヴィヴィは、ボディの駆動回路に異常をきたして活動を停止する。世界中のAIのネットワークを管理する「アーカイブ」で目を覚ましたヴィヴィのもとに姿を現したのは「マツモト」と名乗るAIだった。100年後の未来からやってきたというマツモトは、自分と一緒にAIを滅ぼしてほしいという。マツモトによると、100年後に世界中のAIが暴走して、人間を虐殺し始めるという。それを阻止するために、歴史の転換点(シンギュラリティポイント)を是正するよう協力してほしいというのだ。AIの暴走を信じないヴィヴィに対し、マツモトは一つの予言をする。それは今から98秒後に、園内のゴミ箱が爆発するというのものだった。被害者は「ニーアランド」を訪れている相川ヨウイチ議員。インタビュー中に爆発に巻き込まれ、骨折とやけどを負うという。最短ルートでゴミ箱に向かったヴィヴィは、相川議員にタックルして地面に伏せる。その直後、ゴミ箱は爆発。相川議員を助けることに成功する。マツモトが100年後のAIというのは本当だった。マツモトの話では、今後100年でAIは過剰に発展するという。その最初のきっかけとなるのが、数か月後に可決される「AI命名法」なのだ。今後100年間で命名法の成立同様、AI史における転換点(シンギュラリティポイント)がいくつか存在する。この転換点を是正し、AIと人間の最終戦争を止めることが、マツモトの使命だった。事態を理解したヴィヴィは、転換点を是正する「シンギュラリティ計画」に協力することを決意した。
登場人物・キャラクター
ヴィヴィ
史上初の自律人型AI。国内最大級のテーマパーク「ニーアランド」で歌姫として活動する。青のロングヘア、青い瞳が特徴。型番はA-03XXXX、正式名称はディーヴァ。「ヴィヴィ」というあだ名は、ニーアランドで出会った少女のモモカによる。モモカが好きな絵本の登場人物「ヴィヴィ姫」に似ているという理由からつけられた。「歌で皆を幸せにする」という使命を与えられており、自分が心を込めて人間のように歌えたら、その使命を果たせると信じている。ある日突然接触してきた、100年後のAI、マツモトの要請で、未来を改変する計画に参加する。
マツモト
100年後の未来からやってきたスーパーAI。人間とAIとの最終戦争を回避するため、松本博士がヴィヴィのもとに送り込んだ。「マツモト」という名は、松本博士に因んで自分で名乗ったもの。話し方は「です・ます調」で丁寧だが、プライドが高く、少し嫌味に聞こえることが多い。初めはヴィヴィのボディにプログラムとして転送されたが、すぐに熊のぬいぐるみロボットに、自身のデータを転送する。AIを滅ぼすことを使命とし、未来を改変する「シンギュラリティ計画」への参加をヴィヴィに要請する。
クレジット
- 原作
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