久世岳の代表作の一つ。架空の子供向け教育番組「ママンとトゥギャザー」を舞台に、表向きは爽やかで優しい体操のお兄さんとして子供たちの人気を集める31歳の表田裏道が、主にカメラが回っていない時に見せる、社会人としての闇や本音を描いた物語。裏道は共演者である「うたのお姉さん」や「いけてるお兄さん」といった個性的なキャラクターとのかかわりを通じて、大人ならではの生きづらさや社会への不満を抱えながら番組を進行していく。本作は、社会人の苦悩や理不尽さをユーモラスに描写したブラック・コメディで、子供向け教育番組という明るく健全な舞台設定と、そこで働く大人たちの内面的な苦悩の対比が特徴となっている。作中番組「ママンとトゥギャザー」には、体操コーナーや歌のコーナー、クイズコーナーなどがあり、実際の教育番組を模した設定が細かく作り込まれている。一迅社「comic POOL」2017年5月12日から連載。2017年に第3回「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門1位、「WEBマンガ総選挙」インディーズ部門第1位を獲得。2021年7月にテレビアニメ化された。