『漂流ネットカフェ』『惡の華』などで知られる押見修造の連載作品。現代の東京を舞台に、引きこもりがちな大学生の小森が女子高生の麻理の身体に入り込むという不思議な現象から物語が始まる。群馬県から上京した大学3年生の小森は、友人作りに失敗し大学にも通わなくなっていたが、麻理を尾行していた際に意識を失い、翌朝麻理の姿で目覚める。その後小森は、表面的には充実した生活を送っているように見えた麻理の内面や家庭環境の複雑さを知ることになり、本来の麻理がどこに行ったのかという謎を麻理の友人である依とともに探ることになる。本作は「入れ替わり」をテーマとした青春コメディである。登場人物の内面的な成長と人間関係の変化に焦点を当てた心理ドラマであり、特に引きこもりという現代的な社会問題と、思春期の複雑な心理状態を組み合わせた設定が特徴的である。双葉社「漫画アクション」2012年3月20日号から2016年9月20日号まで連載。ドラマ化され、2017年3月から実写ドラマがフジテレビオンデマンドで配信され、同年10月からは地上波でも放送された。