仲村佳樹の代表作。人気歌手として成功していた幼なじみの尚に思いを寄せていた16歳の少女、キョーコが、芸能界入りして新たな出会いにより自らの才能を開花させていく物語。自らの思いを裏切った尚への復讐のために芸能界入りを目論んだキョーコは、大手芸能プロダクション「LME」のオーディションで落選するものの、社長のローリィ宝田によって特別グループ「ラブミー部」に所属することになる。そして人気俳優の蓮との出会いを通じて、キョーコは復讐心から次第に離れて演技への純粋な情熱を見出していく。本作は芸能界を舞台としたサクセスストーリーで、キョーコの感情を小悪魔のような霊的存在として視覚化する独自の表現手法が特徴となっている。作中では、「LME」と「アカトキ」という二大芸能プロダクションを中心に、芸能界の階層構造や人材育成システムが緻密に設定された世界観のもと、物語が展開される。白泉社「花とゆめ」2002年3号から連載。2017年から2022年まで5年連続で「白泉社電子書籍大賞」優秀賞を獲得。2008年10月にテレビアニメ化。2009年5月にはゲームが発売。また、台湾でテレビドラマ化され、2011年12月から2012年4月まで放送された。