宮城理子の代表作の一つ。全寮制のお嬢様学校「聖ルチア女学園」を舞台に、四国の田舎でうどん屋の娘としてふつうの生活を送っていた中学2年生の女子、メイが、自らの出生の秘密を知り、お嬢様として成長を遂げていく物語。メイは身の安全と淑女教育のため、聖ルチア女学園に入学し、専属執事の柴田と共に新たな学園生活を送ることになる。淑女としてのランクを示す「星(ステラ)」の取得状況により、「太陽(ソーレ)寮」「月(ルナ)寮」「星(ステラ)寮」「陰(オンブラ)寮」の四つの寮に分かれた階級制度が存在する学園で、メイはほかのお嬢様との関係や執事との絆を深めながら成長していく。物語は、中学生時代の「ルチア編」と高校生時代の「婿選び編」の2部構成となっており、婿選び編では祖父から選ばれた留学生の花婿候補者の中から、夫となる人物をメイが決める展開へと発展する。本作は、執事という職業の持つ献身性と主従関係を恋愛関係へと昇華させ、階級差のある恋愛関係や複数の男性キャラクターによる恋愛競争を特徴とする学園ラブストーリー。シンデレラストーリーの要素を基盤とした身分逆転の設定により、日常から非日常への転換が明確に描かれ、現実の日本社会とは隔絶された特権階級の教育機関である聖ルチア女学園の非日常的な世界観が構築されている。集英社「マーガレット」2006年11号から2012年24号まで連載。2009年1月のテレビドラマ化をはじめ、舞台化、ブラウザゲーム化、小説化など多数のメディアミックスが行われている。