日本神話における三貴神の一柱須佐之男命の伝承をモチーフとした、壮大なSFストーリー。超能力に目覚めた主人公が、怒りと絶望から地球を滅ぼす魔神を生み出し、さらに英雄神として再生していく過程が描かれる。物語の大部分は、高校を舞台としたSF学園ドラマとして進行するが、終盤に至ると地球全土が壊滅し、宇宙的規模の超能力バトルが展開するまでにスケールアップしていく。雑誌連載は未完のまま終了(作者の永井豪によれば、当初より未完の作品とする意図であったという)しており、その後、数度にわたる加筆や、『凄ノ王伝説』など続編の発表もあったが、最終的な決着までは描かれていない。