初連載作『貧乏神が!』に次ぐ、助野嘉昭の2作目の連載作品。現代日本を舞台に、異世界「禍野(まがの)」から現れる化け物「ケガレ」と戦う陰陽師たちの活動を描いた物語。陰陽師候補生仲間の大半がケガレに殺された「雛月(ひいなつき)の悲劇」の生存者であるろくろは、陰陽師になることを拒んでいたが、紅緒との出会いにより、「双星の陰陽師」として禍野に終焉をもたらす存在となり、戦いに身を投じる。そして、紅緒の兄であり、雛月の悲劇にかかわる悠斗との対立をはじめ、さまざまな試練に直面しながら物語は展開していく。本作は和風ファンタジーとバトル作品の要素を併せ持ち、陰陽術による戦闘システムと独自の世界観が特徴となっている。符や結界などの伝統的な陰陽術の要素が現代的なアクションと融合した戦闘シーンが描写され、現実世界と禍野の二重構造、陰陽師の組織体制やケガレの分類など、緻密な設定が構築されている。集英社「ジャンプSQ.」2013年12月号から2024年10月号まで連載。テレビアニメが2016年4月から2017年3月まで放送。ノベライズやゲーム化もされている。