あいだいろの代表作。中高一貫校のかもめ学園を舞台に、オカルト好きの女子高校生、寧々が学園の七不思議の一つである「花子さん」と出会い、その正体が「花子くん」という少年の姿をした怪異であることを知ることから物語が始まる。寧々は花子くんの助手となり、祓い屋の少年、光と共に、学園内で起こる怪異事件にかかわっていく。改変された七不思議や怪異たちの噂を元に戻すため奔走する中で、花子くんの正体や彼が怪異となった経緯などの謎が徐々に明らかになっていく。本作は学園怪異譚に分類され、七不思議という学校の怪談がベースとなっている。現代の学園を舞台としながら、人間世界と怪異の世界が交錯する「境界」という独自の法則や秩序を持つ異界が設定されている。スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」2014年7月号から9月号まで短期連載され、2015年1月号から正式連載。短期連載版の全3話は『地縛少年 花子くん 0巻』として、2019年12月27日に単行本化された。テレビアニメ第1期が2020年1月から、第2期前編が2025年1月から、第2期後編が2025年7月から放送。ミュージカルが2021年1月に上演された。