この世と違う向こう側…「お彼岸」に関係する漫画オススメ５選！10 Pt.

異界である「彼岸」から現世に現れる怪異に、主人公たちが立ち向かう姿を描いた作品。高校のボクシング部に所属する三國は、ある日の部活の練習帰りに同じ寮生で特進クラスの千堂と出会い、一緒に寮へ帰ろうとした。そんなふたりの前に、突然様子のおかしいサラリーマン風の男が現れ、頭部を花のような、奇妙な形に変形させて襲い掛かってくる。乱闘を目撃して声をかけた用務員に狙いを変えた怪物を放置して寮へと逃げ帰ったふたりだったが、翌日、襲われたはずの用務員が何事もなかったかのように作業をしているのを発見。その行動を調べようとしたところ、用務員は昨夜の怪物と同様に変身し、ふたりに襲い掛かってくる。窮地に陥った彼らのピンチを救ったのは、怪異専門の探偵を名乗る男、秋里だった。この日から、三國と千堂は彼岸と怪異を巡る事件と関りを持っていく。

主人公である男は記憶をなくしており、降り積もった木の葉の中で目を覚ました。彼は自分の名前も、なぜそんなところにいたのかもわからず、身に付けている衣服もなく全裸。そして彼の体には、不思議な石がいくつも埋まっていた。そんな彼に話しかけてきた一羽のカラスは、彼に「埋まっていた場所に戻れ」「お前の力は強すぎる」「人に近づくな」と警告のような言葉を投げかける。しかしそこに突然現れた「そうみ」と名乗った女が、男に露華（ろか）という名前を与えた。やがて露華は、己の体に埋まった「彼岸の石」を巡る、数奇な運命を歩むことになる。

高校生の宮本明は、家の前で倒れていた謎の女、青山冷（あおやまれい）を助ける。冷は2年前に行方不明になっていた兄の篤の行方を知っているというのだ。冷はいったい何者なのか、その正体を探ろうとした明とその友人たちは、冷に同行していた男に襲われてしまう。協力して男を倒した明たちだったが、男の正体は吸血鬼であった。冷の出身地、彼岸島は雅という吸血鬼に占拠されており、篤もそこにいるのだという。兄を救出する目的で仲間とともに彼岸島へ向かった明だったが、吸血鬼の力は想像以上に強大だった。篤との再会や友人であるポンの死を経て、篤の師匠である青山龍ノ介（あおやまりゅうのすけ）に弟子入りした明は、吸血鬼と戦う戦士として覚醒していく。

「死役所」には自殺、他殺、病死、事故死など、すべての死者が訪れる。罪なき人は天国へ、罪深きものは地獄へと。彼らを迎える職員と死者の対話の中では、その死者が生前どんな生き方をしていたのか、どんな死に方をしたのかなどが語られていく。人を助けて死に、優先的に天国へ行ける「挺身申請書」を提出する事を許されたのに、自らの行いを後悔してその権利を辞退したいと語る死者。虐待の末に死んだにもかかわらず、それでも親をかばおうとする子どもの死者。初デートの途中で事故死してしまった少女の死者など、多くの死者の死にそれぞれのドラマがあり、職員たちとのやり取りを通じて読者の心に訴えかけてくる。

寧々が通うかもめ学園の旧校舎３階女子トイレの3番目。そこには学園の七不思議のひとつである「花子さん」がいて、何か大切な物を取られてしまうのと引き換えに、呼び出した人の願いをかなえてくれるという伝説があった。憧れの先輩との恋をかなえるためにそこを訪れた寧々は、花子さんを呼び出すことに成功。しかし現れたのは、女の子ではなく、学ランに身を包んだ男の子の「花子くん」だった。彼の提案で先輩に様々なアプローチをかける寧々だったが、どれも失敗。業を煮やした彼女は、花子くんが落とした呪いをまとった縁結びアイテム「人魚の鱗」を飲んでしまう。先輩への告白が失敗し、人魚に襲われた寧々は彼女を助けてくれた花子くんと縁を結び、助手として学園に起こる怪異事件の解決を手伝うことになる。