村田椰融のデビュー作。妻の貴恵を交通事故で失った圭介と娘の麻衣の前に、10年後、貴恵の生まれ変わりと名乗る小学生の万理華が現れることから物語が始まる。万理華が家族しか知らない情報を口にしたことで、圭介と麻衣は彼女が本当に貴恵の生まれ変わりであると認めるようになる。三人は徐々に家族として再出発するが、万理華は現在、ネグレクト状態にあるという問題を抱えていた。圭介と麻衣は万理華を支えながら、自分たちの人生も前進させていく。本作は、転生ファンタジーとホームドラマを融合させた物語。現代日本を舞台に、喪失感からの再起や家族の絆、過去と向き合う勇気といったテーマが描かれる。強い思いを残したまま他界した魂が記憶を保持して生まれ変わるという独自の輪廻の法則が設定され、前世の記憶と現世の感情が交錯する場面や、大人の魂を持つ子供という二重性が特徴的に描写されている。芳文社「週刊漫画TIMES」2018年5月11・18日合併号に掲載された読み切りを経て、2018年8月10日号から2022年12月16日号まで連載。テレビドラマが2022年1月から放送され、スピンオフドラマが2022年2月にParaviで配信。テレビアニメが2024年10月から放送された。